表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アリス荘の不思議な馬鹿たち  作者: 弥永エイジ
第一章 鬼の巫女
2/8

登校中

「うわー………見てて腹立つな。」


俺は携帯を横画面にして、学園の紹介映像を眺めていた。画面の中では白スーツのおっさんが気持ち悪さ全開の笑顔で学園の紹介をしていた。


「心なしか気分悪いな。」


それはきっと揺れているバスのせいだ。決して白スーツのおっさんが気持ち悪いわけじゃない。

そうに違いない。


「大丈夫?顔色なんか悪いよ??」

「あぁ……少し酔ったかもな。」

「朝から理事長の映像なんか見てるからじゃないの?」

「お前……俺が気を使って否定したことをあっさり肯定すんなよ。」


俺は今、寮から通学バスに揺られ、学園へと登校している最中である。

そして俺の横で心配してくれてるのが同じ寮に住んでいる4号室の住人、西条アケミ。

黒髪ロングの眼鏡っ娘。委員長気質のわりにノリもよく、おっぱいも大きい。なのでよくモテる。

関係で言えば幼稚園からの幼馴染だ。


「なんでそんな気持ち悪いの見てるの?」

「…………。」

「どうしたの?」

「いや、なんでもない。」


ちなみに天然ドS。


「なんか俺達が入学してから3ヶ月の間に、入学者数と転校者数と転入者数のワースト記録を記録したらしくてな。」

「あー……ロシナント魔導学園に取られてるんだっけ?確か、『授業や校則は厳しいが、絶対的な将来を約束する』って断言したんでしょ??」


ロシナント魔導学園。

俺達の学園のライバル学園とされている学園だ。

今までこの2つの学園は拮抗状態にあったのだが、俺達が高等部に進学すると同時にあの宣言をした。

そのおかげでうちの学園からも何人か転校していったし、入ってくる数も激的に減った。

まぁ確かに、ロシナント魔導学園は実績さえ見ればいい学園だ。だが、その分自由を制限されるらしい。

俺だったら御免だな。


「そっ。そんで俺は『学園紹介のPVをもっとよくしなければ!!』って言い放った理事長に付き合わされてるわけ。」

「ホントにお人好しなんだから。」

「うるせぇ。」


その後、私も探すと言うアケミと一緒に映像を見ながら投稿時間を潰すことになった。

俺は右腕に当たる柔らかい女の子の象徴に感謝しつつ、窓の外に見える学園総統部をちらりと見る。


(ゼロの可能性をイチにする………か。)


本当にそんな大層な事ができるのやら。

あっ!修正点見つかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ