表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
社畜が送る異世界デスマーチのすすめ  作者: Maskwell
一章 異世界に転生できたよ!
9/40

七話 この世界は誰のもの?

twitter始めました。

@maskwell0415

小説裏話等つぶやいています。

父の名はレーベン。


赤い左目が上下二つあり、腰からコウモリのような翼を生やしている。


くすんだ金髪に精悍な顔立ち。右目は青なのが相まって眼帯をしていればただの超絶イケメン。


母の時とは異なり、一目で自分の父親だと分からなかった。


母が偉大なだけか、それとも生後すぐに会わなかったことが原因かはわからない。


何故父がこんな可愛い我が子をほっぽり出して顔を出さなかったのから現在不明。


しかし母とやりとりしている様子を見る限りだと、久しくこの屋敷を空けていたようだ。


母の名はハイネ。


我が愛すべき漆黒の母君。


俺はこの二人の子供だ。




父は俺を抱えるとそのまま部屋を出る。


以外とその時はあっさりきた。


待ち望んだあの日、挑んで失敗に終わったあの夜。


俺は父に抱えられ新たな世界を知る。


左右に続く廊下。


廊下は長く等間隔に窓がついている。


そして、そこから覗く景色に俺は息を呑んだ。



日の光を浴びた中庭。


そこには多くの異形の者たちが整列していた。


おそらく、100はいる。


父の姿を見つけた数名が歓声をあげ、それにつられるように全員が熱気を帯びた声を各々あげる。


廊下から外へと繋がるバルコニー。


どうやら、ここは二階のようだ。


そのバルコニーに出て、群勢を見下ろす。


屋敷はコの字型になっており、開いた部分には大きな門があった。


屋敷というよりは城に近い。


そして、中庭にひしめく異形の群勢。


外に出て初めて分かったが、門の外にも多くの群集が押し掛けているようだ。


あれ?お父上は何者ですか?


そして、父は俺を抱き上げてバルコニーから突き出す。


おい!落とすなよ!絶対落とすなよ!


しかし、景色は良かった。


門の向こう側には街並みが見え、その向こうには街を囲う掘。


そして、なにより俺の目を引いたのはこの街で最も高い建造物。


並立するニ塔の時計台。


ダイヤル部分の数字はまだ読めない。


だが、この世界に来て一番初めに見た景色として俺の記憶にしっかりと焼きついた。


ふと、視線を移すと中庭の隅の方に檻があることに気づく。


中には人影が見えるが、ここからだと蹲っている人物を詳細には捉えられない。


ふと傍らを見ると、トリ頭の女騎士 ファーストがいる。


騎士と檻。つまりあの中には罪人がいるのか。


ここいる奴らの中にもファーストのように西洋甲冑を身につけているものも多い。


つまり、こいつらは騎士団もしくは軍人なのだろう。


それよりも俺は檻のすぐ側にいる生物が気になって仕方がなかった。


あれって、ドラゴンだよな!


前世の幼き日々に見た恐竜図鑑の記憶を蘇らせるそのフォルム。


ラプトルに近い細身のシルエットは翼と腕が融合した姿だ。


その翼を器用に折りたたみ、今はおとなしくしている。


「イムン カステート イスク オーカ!(こいつが俺の息子、オーカだ!)」


父が群集に向かって声をあげる。


「「「オォオーーーッ!!!」」」


人間とは異なる地響きのような歓声が街中に響き渡る。


どうやら俺はこの世界に歓迎されているらしい。


これは、、、、やばい。


これだけの群集が一同に俺へと熱い視線を送っている。


ライブ効果とでもいうのか?世界がまるで俺を中心に回っているのではないかとさえ錯覚してしまう。


いや、俺は生まれ変わった。


それも前世とは全く違うものに。


ならばここから紡ごうじゃないか、俺の物語を。



この話を投稿してから次話書きます。

明日の日付にはあげたいな。。。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ