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社畜が送る異世界デスマーチのすすめ  作者: Maskwell
一章 異世界に転生できたよ!
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閑話その1 ナナカだよ!

よくある章の合間の閑話です。

私はナナカ。


スフェール=ペルヴナント=ドルガ=ナナカ。


最近弟ができた。


妹のアルカの時もすごく嬉しかった。


けど、ずっと弟が欲しいと思っていた私は、飛び跳ねて喜んだ。


ようやく産まれた男の子で屋敷的にも一安心って空気が流れた。


メイド長のダリューなんか無事に産まれた時には号泣していた。


お父様は遠征中で屋敷にいなくて残念だけど、仕方ないよね。お仕事だもん。


名前はあらかじめ父が考えていた名「オーカ」をその子につけた。


スフェール家の今後を担うことを願って付けられた名前。


今のオーカを見ているとまだまだ想像が付かない。


生まれてしばらくは、やたらと私やアルカの角を触りたがった。


私の角を触りながら、もう片方の手で自分の角を触る。


お母様や私たちと同じ角。誇り高き証。


それがこんなに小さな赤ちゃんにもついている。


自分とオーカにあるこの角が、お互いを繋ぐ絆になっているような気がしてくる。


そして、オーカの額にはお父様と同じ赤い瞳。


まだうまく見れていないのか、時々視点が定まっていない。




そんなある日に、オーカがあうあう以外の言葉を発したの!


「ナニカ アルカ」って!


私と妹の名前なんだって理解するのに少し時間がかかってしまった。


だって、アルカがオーカぐらいの時にはまだあうあうすら言ってなかったもの。


急いでアルカはお母様とダリューを呼びに行った。


私は混乱してた。


かわいい弟にちゃんと名前を呼んで欲しくて、そのまま寝てしまったオーカに自分の名前を連呼した。。。


今思うと赤ちゃん相手にかわいそうなことをしたよね。反省。


でもでも、やっぱりちゃんとナナカって呼んで欲しい。


だから、私はオーカが寝ているときにいつもずっと耳元で私の名前をつぶやき続けた。


その甲斐あってか、しばらくするとちゃんと私の名前を呼んでくれたの。


もう、チョーかわいい。まじエンジェル。


悪魔だけど。


それから、私とアルカはオーカが起きているときを見計らって絵本を読んであげるようにした。


きっとオーカは特別なんだって。意味をきっとわかってくれるって。


絵本の単語を少しずつ口にできるようになってきたある日の夜に事件が起きた。


しばらく夜泣きしていなかったオーカの部屋から泣き声が聞こえた。それも、特大の号泣が。


慌てて起きて部屋を飛び出ると、ちょうどお母様とダリューも廊下へ出たところだった。


アルカは、、、このぐらいじゃ起きるわけないか。


部屋へ入ってびっくり。


だって、低いとはいえオーカが柵を乗り越えているんだもの。


どうやら柵を乗り越えてときに頭を打ったらしい。


幸い大事には至らなかったが、ここで改めて私たちはオーカが特別なんだった感じた。


事件があって以来、オーカは時々両目を閉じて額の眼だけでものを見るようになった。


もしかしたら、なにか関係があったのかな?


そーいえば、一度メイドのプゥミンが真っ赤になって部屋を飛び出してきてびっくりしたことがあった。


なにがあったのか尋ねると、オーカがプゥミンの大事なところにいたずらしたらしい。


おねーちゃんはオーカの将来が心配だよ。。。




お父様が帰ってくると、お父様は真っ先にオーカの元へ向かった。


近況はちゃんと伝えていたが、我慢できなかったみたい。


せっかくダリューたちがお披露目の準備をいろいろやってくれていたのに、そのまま勢いでバルコニーからオーカをお披露目するあたりお父様っぽい。


オーカがお父様の名前を口にすると、さすが俺の息子だってぺろぺろしてた。


ほんと親ばか。


私ぐらいはちゃんとオーカを躾けないと!ダリューとかチョー甘々だし!


だから、今日も私はオーカが望む絵本を読んであげる。


いつも笑顔でお礼を言ってくれるオーカ。


何があってもおねーちゃんが守ってあげるからね。



評価、ブックマークありがとうございます。

twitterもリツイート感謝します。


見てくださる方がいる限りがんばります。



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