終焉を招く舟-朝-
情報通の犠牲者によると明日船が来るらしい。
かなしいなぁ。
人を殺す、それは今の殆どの国で実行することは罪を背負う事になる。
人は死ぬのだ。なぜそれを早めてはならない?
殺される、その注意力の無さが悪いのに。
僕が悪いのか?
国に戻れば罪に問われるのか?
なら今、もう殺すしかないだろう。
今日中に...全員を。それが僕のできる最期だ。
後4人だ。
太陽が没す、その前に。
僕は死んだことになっている。
不意打ちはお手の物。
そうだ一人は単純に殺してみよう。
手の凝った奴は3人を遊ばせる感じにしよう。
僕は独り朝食を摂っている低身長の少女は後ろから3発ナイフで貫いた。
血がこびりついて切れ味が悪い。
鈍器にもできそうだ。
僕は少女の眼を刳り貫いた。
そしてポケットから赤と青の宝石を出し眼にはめた。
額を裂く。そしてそこには緑色の宝石をはめた。
美しい鑑賞用宝石入れの完成だ。
そしてそれを南方へ置く。
僕は机に銃を置いて静かに少年の部屋に戻る。
階段から三人の足音が聞こえる。
後は見ておくだけだ。
僕らはカーテンを開け久しぶりの陽光を浴びた。
30分くらいだろうか?
三人が出てくる。
計画通りだ。
僕らはその後の展開に期待する。




