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第67話 災禍

 コロナ禍ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

 ようやく、なんとか、ここまで物語を進めて来れました。

 「迷宮都市〜光と闇のアヴェスター」本編の続きをご覧ください!!

 迷宮探索に来て数時間後、ユウは黒狼族の美少女アイリと共に中層付近まで歩を進めていた。意を決して挑んだ探索行は数回の戦闘を挟み、概ね順調だ。

 この先にある筈の中層の光景を思い出してユウも気が逸るのを感じていた。

 もう幾度となく歩いた道程に、安堵の息をつきたい心地になる。

 迷宮内部にありながら、外部の光源を取り込む其処は、何度見ても不思議な光景を醸し出してくれる場所であり、神秘性を感じさせてくれる場所だ。

 幻想的で美しい光が降り注ぐ中層で、二人は一度休憩を取ることにしていた。

 迷宮上層部から降りてくる一団の中に、少年と少女の若い二人組の姿が見えた。

 少しばかり予想とは違う道程になっているのだが、今ここでは少年に否やは無い。助けられていることに違いはないのだ。他人の恩義には報いるようにと育てられた少年の心が恩知らずな真似を許さなかった。

 大柄な獣人族の探索者達と行動を共にしているのは如何なる理由なのか。

 慣れた足取りで進む獣人族の探索者達について行くユウは、暗い迷路の先に不自然なまでの光が見えた地点で足を止めた。

 知っている者には分かる幻想的で美しい光だった。

 其れを見た赤毛の男が、二人組の方へと話しかけた。


 「着いたな。では、約束通り此処でお別れだ」

 「ありがとうございました」


 差し出された大きな手に、しっかりと握手を返す少年の手。

 相手は大柄な獣人族のの戦士だ。分厚い革鎧を着込み、手にはドワーフが造り出した鋼鉄製の大戦斧(グレート・アックス)を把持している。

 逞しい体躯を誇る赤熊族の戦士が少年を見つめている。

 

 「君は礼儀正しいな。うちの部族の若い連中に見習わせたいものだ」

 「ロウ様。私からも御礼を。ありがとうございました」


 アイリからも礼を言うと、ロウと呼ばれた赤熊族の探索者達が手を振って応えてくれた。筋肉の鎧を着た赤熊族の戦士だが、其れにそぐわないような理知的な雰囲気を持つ人物だ。

 アイリですら、彼のことを紳士だと言って憚らない。


 「生きていれば難儀なことは、ままある事だ。連中(・・)には気をつけておけ」

 「はい」

 「僕からも言わせて欲しい。ユウ、君は若さに似合わぬ魔力(・・)を持っている。迷宮深部の魔物の中には、より強い魔力に寄ってくる習性を持つものもいるから気をつけて」


 ロウの背後からひょいと姿を見せた耳長族の青年が忠告する。

 見事なまでに整った顔立ちと金糸のような美しい金髪に翠色の瞳を持つ美丈夫だった。所謂、森の民とも言われる耳長族(エルフ)だ。間近で耳長族(エルフ)を見るのは奴隷市以来だろうかと少年が回顧する。

 同時に、其処で見たこの世のものとは思えない美姫(エルミア)の面影を思い出す。


 「気をつけます」

 「ケレボルン様もありがとうございました」


 またね、と笑顔で手を振ってくれた青年が見送る。


 「行こうか」


 少年の声に頷くアイリが可愛らしい。まだ幼さが残るような年頃であった筈の少女は、いつしか少年の横に並び立つほどに成長していた。

 間近で微笑む彼女(アイリ)の一途さに少年(ユウ)の心は救われたのだ。

 迷宮探索においても何事もそつなくこなしていく彼女。

 つい先日まで異世界の厳しさに耐えるしかなかった少女の、その変貌ぶりにはユウならずとも心を乱されるのではないだろうか。

 ユウと同じ黒髪の美少女は本当にストレートな好意を向けてくれる。

 少年は少しばかり紅潮した顔を見られてまいと足を早めた。


 「……その、アイリ。ご主人様呼びはやめにしないか?」

 「では、どのようにお呼びしましょうか? 勇者様と?」


 小首を傾げ、真剣に聞き返してくる彼女にユウも答えに窮するようだ。

 二人の微笑ましい様子を見て、赤熊族の戦士ロウは後方にいる耳長族の王子(・・・・・・)を呼んだ。


 「ケレボルン殿、貴殿にも御礼申し上げる。我が一族に彼の少年に出会う機会(チャンス)を与えてくださった」

 「僕も御役目だっただけさ。異母姉(エルミア)にさっさと行けと凄い剣幕で言われたらねぇ」


 明るい笑顔で話す王子様に、赤熊族の戦士達も苦笑する。


 「エルミア様と言えば、出立を延ばされているとか?」

 「困ったものさ」


 微笑みを浮かべた美丈夫の姿が、変化し始める。上背や体格は変わらないものの、顔立ちが微妙に変わる。中性的な美貌を晒したケレボルンに、ロウですら感嘆の息を吐いた。

 空間内の魔力が揺らぎを見せる。認識阻害とは違う、変装の魔術であろう。本来の姿を隠していた王子が、偽りの仮面を脱ぎ捨てていた。

 麗しい青年の纏う雰囲気が生来のものに変わっていく。場を和ませていた明るい笑顔は鳴りを潜め、威厳を放つ王族の姿を取り戻していく。


 「(アイウェンディル)にも良い土産話が出来そうだ」


 怖い程の美貌を滲ませるケレボルンが、本来の口調に戻っていた。


 「我らは表立っての手助けは出来ぬ決まりだ。よろしく頼む」

 「お任せあれ」


 深く腰を折り、恭しい礼を取る赤熊族の戦士達。

 屈強な男達を傅かせた王子(ケレボルン)が少年の背中を見つめる。


 「果たして彼が星を愛する者(エレンディル)となるか否か……」


 見極めなければなるまい、と耳長族(エルフ)王子(ケレボルン)は独り言ちる。

 エルフの友とも言われる伝説上の存在。深淵の森の巫女姫達が受けた神託により、その血を継ぐ者が耳長族を新たな聖地へと導くと言い伝えられている。

 何百年もの昔から耳長族の王家に伝えられてきた託宣の存在。

 その可能性を見出された少年に王子(ケレボルン)は厳しい目を向ける。

 迷宮中層の広場へと降りていく若き探索者が齎すだろう未来。其れがどの様なものとなるか、ケレボルンは考え続けるのだった。










 その日の探索は終始順調に進んだ。

 ユウの予想に反して、アイリの実力がかなりのもの(・・・・・・)だったからだ。

 深部に進んだところで甲虫の一群に遭遇したため撤退したが、それでも十分な成果を上げることが出来た。

 その元となったのは彼女(アイリ)の身の丈に合わない程の体力(スタミナ)である。

 獣人族の特徴を遺憾なく発揮した活躍は、実は彼女の士気の高さによるものだったが、人族の成人男性と比較しても攻撃力、突破力、耐久力において前衛として申し分のない実力を見せてくれた。

 父親から譲られた短槍の血糊を払う。本来なら凄みすら感じる其の所作さえ、優雅なものに魅せる彼女の美しさに舌を巻いた。


 (……アイドルみたいな()と一緒に探索できると思えば良かったのか? いまいち納得がいかない気がするけど)


 見た目は凛とした美少女が、自分でも出来ないような白兵戦の妙技を見せるのだ。その落差(ギャップ)にユウも惹かれていたのだろう。

 少年の心配を杞憂だと言うようにアイリは前衛として戦い続け、その全てにおいて勝利した。その手に師匠(ガルフ)の純鉄の剣が握られていたことに何か運命じみたものをユウは感じた。


 「ご主人様、今日の狩りはお見事でした!」


 黒狼族の美少女が手放しで褒めてくる。自分より年上の探索者と潜ることが多かったユウにとって初めての経験だ。

 気恥ずかしさが先に立つ少年は、年相応の表情(かお)を見せていた。鼻を掻くような仕草は少年の照れ隠しだ。


 「アイリこそ」

 「私はまだまだです」


 はにかむような笑顔を見せるアイリにユウもつられて笑う。

 無邪気さをみせるアイリの視線が少年の手元を見る。


 「それに、“火蜥蜴(ラサマンディル)”を火の魔法で狩るなんて、初めて見ました」


 これか、と少年が手にしていた獲物を見た。

 体長が1メートルを超す炎を纏う大型の蜥蜴だ。現代日本ならば爬虫綱有鱗目トカゲ亜目に分類されることだろう。

 しかし、この赤い蜥蜴は如何なる分類にも属さない幻想種とでも呼ぶべき生物であった。

 魔法が存在する世界に順応したのだろう“火蜥蜴(サラマンディル)”は、生物としては高過ぎる体温を魔力で増幅し、攻撃行動を取る際などは二千度を超す炎を身に纏う。鉄をも溶かす高熱は、如何なる剣撃も無効化することで有名だ。

 討伐難易度からか、年間を通じて王国でも数体しか狩れないのが探索者たちの常識であり、一部の地域では精霊信仰の対象にすらなっているのだ。

 火の中で活動できることから火耐性の武具の作成に高い需要があり、全身が余す所なく素材になるらしく、アイリが直ぐに確保に走ったほどだ。

 体表の鱗は赤熱色に光って光沢を放ち、討伐後も鮮やかな色合いを見せる。

 初めて見るユウでさえ、これなら高く売れるだろうと思える程に珍しい獲物だった。


 「アイリの前衛のおかげだな」


 嬉しそうに笑う彼女と共に迷宮中層階へと戻る少年は、その日の成果に気を良くしていた。

 身体はまだ動く。しかし、心地良い疲労感に包まれるような戦いの余韻は味わえなかった。


 (帰ったら、ドリスやムースのお見舞いに行かなきゃな……)


 いまだ傷の癒えない仲間たちの顔が思い出される。自然、ユウの視線が下を向いた。

 その時、ムワッとした何か(・・)が足元から立ち昇った。視覚的には捉えられない現象だ。ごく僅かな時間で収束した其れは、初めから何事もなかったように消えた。

 気落ちした少年の全身が、この異変を捉えたのは偶然の産物だった。


 (いま何か、揺れなかったか……?)


 立ち止まったユウの様子にアイリが気付き、振り返り戻って来る。


 「どうかしましたか、ご主人様?」

 「……その、アイリ。いま地面が揺れた(・・・・・・)ように感じなかったか?」


 この迷宮は、元は世界樹の若木であると言われている。

 師匠(ガルフ)から聞いた限りでは、数百年以上前に火山の噴火で焼かれた世界樹の若木が魔力の瘴気を溜めたものとされていた。

 強い瘴毒を受けたせいか内部に魔物が湧くようになり、今では世界樹の若木そのものが魔瘴(・・)のひとつに数えられている。

 そんな魔瘴は、そもそも天変地異に弱く、地震や落雷には抵抗できないと言われている。理由は定かではないが、大規模な魔力が安定して存在するには地表に近い場所は不向きなのではないかと囁かれている。

 逆に言えば、魔瘴がある地域では地震などの自然災害は起こらないのが常識なのだ。


 「ご心配には及びません、ご主人様。迷宮で地震など、まず起こり得ません」

 「……そうなのか?」


 はい、と答えるアイリの返答に少年の緊張が解けていくのが分かる。

 互いに死地を経験したからなのか、信頼できる間柄なのだろう。彼女の言葉なら素直に聞いていられる。

 だが、と少年は問う。


 (何か、足元から感じた気がした……? 俺の考えすぎ、かな?)


 自分が神経過敏になっていることを自覚して、ユウは大きく息を吐く。


 (やっぱり今日は少し魔法を撃ち過ぎたのかな……)


 昨日から自分が大変な目に合っているとは思う。そのせいで無茶な探索行を余儀なくされていることもだ。

 だが、この自分以外が(・・・・・)何も変わらない(・・・・・・・)という日常に、つい(イラ)ついてしまう自分がいるのだ。

 気を抜けば無常感に(さいな)まれてしまう、そんな自分の弱さに嫌気がさす。

 探索中、無意識のうちに目で追うように親友の姿(・・・・)を探す自分がいた。

 気持ちを転換(リセット)しなければやっていけない、と目頭を押さえた。

 ダルクハムは、まだ見つかってさえいない。彼が何処へ行ったのかも分からないままだ。

 少年は気持ちを切り替えようと集中した。


 (探索行に集中しろ。集中するんだ、俺! もっと他に考えることはあるだろ!)


 今はもう夜に差し掛かる時間帯だ。地下迷宮とはいえ、中層には外部の光が入るため大体ではあるが時間が分かる。陽の光が落ち、夜の帳が下りて来ているのだ。

 明日も継戦の予定だ。体調を崩さないためにも早く休息を取らなくてはならない。アイリのことも考えてやらなければならない。無理をしていないとも限らないのだ。妹と同年代の少女の心の機微など、皆目分からないのだから。


 「そういえば、さっき何を話してたんだ?」


 少年がアイリに質問した。その視線を正面に受け止めて少女が微笑む。


 「以前の探索者仲間(パーティー)の時に面識のあった獣人族(ひとたち)だったのですが……」


 情報交換のためだと分かったのは彼女からの説明を聞いたからだ。

 探索者同士が危険な仕事の生存率を上げるために始めたことなのだろう。そんな地道な真似をユウは考えたことすらなかった。


 (しかし、助け合いの精神は分かるけど荷物まで運んでくれるもんなんだな……)


 今日の獲物を宿まで運搬することを請け負ってくれた獣人族の一行(パーティー)に、ユウは疑問を持たなかった。

 確かにポーターのような役割が専門化すれば探索者たちが助かることは自明の理だ。今はムース達の案内人(シェルパ)が似たような仕事をしている。


 「だいたいは深層までの新しい道筋(ルート)や“甲虫”の情報交換が多いですね。あとは、迷宮入り口の森に何か大型の鳥類がいるとかいないとか……」

 「いや、それは胡散臭いだろ?」


 はい、とアイリが笑顔で答える。

 中層にある拠点(ベース・キャンプ)まで穏やかな時間が過ぎていく。

 少年と少女のささやかな幸福が、この後、一瞬のうちに壊される事になるなど誰が知ろう。

 神々の予見する調和の世界から打ち捨てられた世界樹の若木が、如何に朽ち果てようかなど誰にも分からない。ただ、其れが異世界(アーモロード)の歴史が始まって以来、初めての現象として記録されることだけは確かだった。

 二人の足元が、揺れる筈の無い迷宮の床が振動する。

 遠くに地鳴りのような低い音が聞こえてくる。

 突如、牙を剥いた何か(・・)に少年の背筋に冷たいものが走る。ゾッとするような魔力の昂まりが足元から、迷宮の深部から感じられる。

 次第に大きくなる地鳴りと揺れに、ユウ達以外の者も気付く。


 「走れ!」


 少年の声に弾かれたように走るアイリ。手を取り合い、避難する二人を嘲笑うように振動は大きくなり、走ることが困難になる。

 あちこちで上がる探索者達の悲鳴に、二人は混乱に拍車がかかる。生命の危険を感じるレベルの緊急事態に、少年は何を思うのか。

 何の予兆も無く発現した魔力の昂まりが堰を切ったように一筋の流れを生み出し、世界樹の有り余る魔力が決壊する。

 青い奔流(・・・・)とでも呼ぶべきものに、ユウは叫ぶ少女の声すら聞くことが出来ない。

 必死に手を伸ばし、呼び合う二人を他所に世界的にも稀な魔力異常による災害が発生した。

 広大な迷宮内部の暗闇から、取り残された二人に、何者かの嘲笑が向けられる。其れは世界を闇に導く存在なのか。

 ユウとアイリの二人を巻き込んだまま、この日、世界樹の魔力が暴走した。

 凶悪なまでの魔力の奔流が吹き荒れる中、迷宮探索に入ったほぼ全ての者が行方不明となる。

 その知らせに古都(アンガウル)は震撼した。











 広大な宇宙空間に無数の煌めきが瞬き、消えていく。

 弾けるように輝き、消えていく数多の煌めき。一瞬だけの輝きが、得も言われぬ余韻を残して消えていく。

 その神秘的で生命の力強さを思わせる輝きは見る者総てを魅了して止まない。

 宇宙空間の最果て、其の深奥から声ならぬ声が響く。まるで海の潮騒にも似た其れは空間から直接響いてくるような錯覚があった。


 ーーさあ、ユウ。始まりましたよ、貴方(あなた)にとって試練の時がーー


 光明神(アフラ・マズダ)の真言が複雑な旋律を結び、凡ゆる方向から響く波となる。

 聞く者の脳裏へ直接的に言葉を紡いでいく。

 だが、聞かされる其れは果たして救いとなるか、それとも否か。


 ーーあなたの選ぶ未来が勇気によって希望と変わるか、それとも絶望という名の後悔に染まるかーー


 印を結ぶ腕が宙を焼き尽くし、炎の激しい奔流が人型を露わにしていく。


 ーーすべては、あなたの心次第ーー


 異形の神。凡そ人の考えうる常識から外れた、いや超越した存在。


 ーーあなたが失敗に終わるなら、私は潔くこの世界を閉じましょうーー


 光明神(アフラ・マズダ)の顔に浮かぶ 特徴的な微笑みアルカイック・スマイル


 ーーあなたに出来なければ、他の誰にも出来ないのですからーー


 優美な六つの腕が天を差し、また地を差す。


 ーー願わくば三千世界に生きる凡ての生きとし生けるものたちの為にもユウ、貴方が無事に使命を果たし、再び会えることを私は楽しみにしていますよーー


 どこまでも穏やかな慈悲の(おもて)を見せる光明神(アフラ・マズダ)の言葉に、応える者は誰もいなかった。











 「……うっ、うぅ」


 身体に感覚が戻って来たおかげか、ユウは意識を取り戻す。


 「なんだ? 何が、起きた……?」


 視界に溢れる鮮烈な光。

 何処か眩しさすら覚える光に、少年の身体が反応する。暗闇から突然外光に晒された時のように脳の処理が追いつかない。

 眩しい景色をなんとか見極めようとする少年に、何故か見慣れた気がする風景が見えていた。

 遠くに聞こえる様々な音と人々の喧騒。

 巨大な建物群が林立する近代的なビル街。

 回復してきたユウの目に飛び込んできたもの。

 それは、少年が異世界へと召喚されるまで普通に暮らしていた現代日本の首都、東京の空であった。











 帰って来た故郷。見慣れた街並み。切望した筈の場所でユウは共に巻き込まれたアイリの姿を目にする。恐怖に怯える彼女を前に少年が迫られる選択とは?

 次回、第68話「東京」でお会いしましょう!


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