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夢現の狗  作者: 上海(うわみ)・人形(ひとかた)
1/3

狛犬?いいえ、狛狗です(ドヤァ

読みにくかったり誤字があれば言って下さいf^_^;

「んーっ 懐かしい風だねぇ」


現と幻が揃った地、幻想郷に1人の少年が足を踏み入れる


「でも此処何処?」


あたりは木漏れ日すら届かない鬱蒼とした森、詰まる所樹に囲まれて居るのだ


「ムー、魔力…魔素?だったかがそこら中に充満して居るなぁ。まぁいいか」


少年はブツブツ独り言を言いながら身の回りの安全の確保にかかる

すると一人の少女が通り掛かる


「人間がこの森で何の用?」

「ムー、人間かぁ少し違うんだがなぁ」

「違うの?でも貴方妖力も神力も無いじゃない」

「いや、封を掛けてあるだけだよ」

「そ、そう」


話しかけて来た相手が軽く驚いているのを感じた少年は溜息をついた


「そう言えば自己紹介をして居なかったなぁ僕は狛狗、一応狛犬の上位個体に当たるらしい」

「アリス=マーガトロイド、魔女よ。でも貴方、名前は?」

「名前は無いなぁ。式神だった頃も狛犬だった頃も名前は無かったし」

「だったら自分で決めて見たら?」

「ムー、どうしよう」

「もう狛で良いんじゃない?」

「狛かぁ良いなぁ、覚えやすいし」

「でも普通は個体を識別する為の呼び名は有ったでしょうに」

「碌碌碌(666)と呼ばれてた位だなぁ」

「なんで数字?」

「ムー、666番目に強い力を持ってたから」

「それって強いの?弱いの?」

「3桁台だからかなり上位の方…かな?」

「ただの人間にしか見えないのにね」

「だったら此処では封印をしておく意味も無いから解除しようか」


そう言って狛狗こと、狛は己の封印を解く。

狛が小声で呪を唱えると彼の中から術式が出て来て人形の形を取る


「ふぅ、こんな物か」

「本当に人間じゃ無かったのね」

「およ?妖力と霊力と神力が少しづつ在るだけやん」

「イヤイヤ、耳と尻尾出てるわよ」


狛は人形に術を掛け、背中の背嚢から手鏡を取り出す


「本当やなぁ、術で消せば良いか」

「あ、あ、あ」

「あ?」

「あ、貴方、人形を操れるの?」

「あぁ、在る程度の自律行動までなら何とかな」

「私も人形を使うの、私の目的の為にその術式教えて!」

「別に良いけど此処で? 後、状況も知りたいし」

「うっ、私の家が近くにあるわ、だからそちらに行って話しましょう」

「お、おぉぅ、せやな」



〜〜〜少女&狛狗移動中〜〜〜


「済まない、自分が空を飛べないばかりに」

「気にしないで、私も自分の目的の為だから」


今、狛はアリスの引き連れた人形に吊られて空を飛んでいる


「その上、多少成りとも喋るとはなぁ」

「シャンハーイ」

「上海はそう云う風にずっと改良を続けてるからねぇ」


因みに余談だが、狛を吊って居る人形たちは狛から見て右から上海人形、蓬莱人形、独逸人形、倫敦人形、仏蘭西人形(某物凄いコロシアムより)となって居て、狛の操る人形は主に日本人形で在る(お気に入りは市松人形)


〜〜〜少女&狛狗着陸中〜〜〜


「此処が我が家よ」

「ホヘー、三重の魔術結界か」

「え?分かるの?」

「能力でね」

「どんな能力よ?」

「それより入らないの?寒く無い?」

「それもそうね」

「お邪魔します」

「はい」


「紅茶飲む?それとも珈琲?」

「紅茶でお願いします」

「砂糖とミルクは?」

「どっちもいいや」


「よし、準備万端。情報交換?を始めましょう」

「だねぇ」

「貴方口調を統一出来ないの?」

「ムー、無理なんだなぁ、これが。三つの異なる力を留めるのにその代償が口調の不統一なんだよぅ」

「不便ねぇ」

「まぁ、慣れれば大丈夫だよ」

「成る程、では本題に入りましょうか」

「うーい」


〜〜〜少女説明中〜〜〜


「つまり、僕はこの幻想郷と言う場所の外から来た外来人(獣?)で、帰り方とかは特定の人物に聞かなければならない。と云う訳だ」

「ざっくりと纏めたわねぇ」

「まね。次は僕の番だにゃぁ」

「えぇ、お願い」

「さっきも言ったけど、僕は狛犬の上位個体の狛狗、名前はさっき決まった狛。

此処からが新規情報か、僕の能力は

"術を解する程度の能力"

魔術、妖術、陰陽術、風水術etc...

使う武器等は次元の狭間にぶち込んだ

"ガングニール""ラーヴァテイン""干将""莫耶"

の四つガングニールが槍でそれ以外が剣や刀」

「ガングニールにラーヴァテインってグングニルにレーヴァテイン?」

「そう、それ」

「使い手がこの地に居るわよ」

「僕の持ってるのはオリジナルやで?此処に出そか?」

「いや、やめておいて」

「了解」

「で、人形の術式を教えて」

「おう、待っとってな」


狛は背嚢から紙とペンを取り出し魔法陣と術式を描き始める


「魔法陣と術式どっちが分かりやすい?」

「術式でお願い」

「ホイホーイ」


などと喋りながら狛は魔法陣と術式を完成させる


「五行よ我願い奉らん」


駒がそう唱えると魔法陣から五つの縫いぐるみが出てくる


「久しいな、青龍、朱雀、玄武、白虎、黄龍」

駒がそう言うと黄龍が喋る

「我ら五行を呼び出すとは何事?」

「いや、お前ら自体は気まぐれ」

その言を聞いた瞬間朱雀が

「じゃあしばらく遊んでて良いの?」

と聞いてくる

「別に構わないが家主の許可を取れよ」

「はーい!」


「ねぇ狛、何これ?」

「あぁ、サポート用の五行人形」

「へー、見て良い?」

「良いよ、白虎、玄武を連れて来て」

「ほーい、玄武尻尾でしっかり捕まっててね」

「うん」


白虎と玄武は互いに尻尾を絡ませてこっちに来る


その時


「アリスー来たぜー」


謎の全身黒ずくめ乱入w

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