トキワタリの翼【打切】

──トキワタリの鳴く声を、あなたは憶えていますか？

　豊穣を約束された土地、アルカディア。神聖にして罪深きイカルスのために古代魔法文明が滅んでから約千年、もはや人びとが「魔法」を失い、それに代わって星霊石のエネルギーを利用した機械に頼るようになった時代のこと。いまでは空に飛空船がとび、都会には上下水道なども万全である。が、この世界には暗い影が垂れこめていた。東と西の帝国がこの地をつけ狙い、戦争や疫病は絶えず、人びとは疲れはて、そして星霊石から光が喪われていった……
　そんな中、アルカディア最大の都市国家エレッセアに、放浪の剣士カレシンが立ち寄る。髪は新月の夜のように真っ黒で、瞳は青玉のように綺麗な碧。そんな彼は、「つぐない」のためにアルカディアを巡礼する旅のさなかであった。そんな中、カレシンは逃走中の女性アナベルと出逢い、運命を翻弄される。なぜなら、その姿はかつて殺めた恋人の姿そっくりだったから……


※作者の力量不足により、打ち切りとしました。つづきは出ません。ブックマークいただいた皆様、誠に申し訳ございません。