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甘えん坊少年と過保護な女神とお姉ちゃん  作者: 桜川 清太郎
第1章 理から外れた存在 コスティス編
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第11話 白雪龍との戦い

 「白雪龍ホワイトスノー・ドラゴン……」


 僕らの頭上を通り過ぎた大きな影を見上げながら、お姉ちゃんが呟いた。

 お姉ちゃんは《白雪龍ホワイトスノー・ドラゴン》って言った。

 翼を広げて飛翔する姿は、真っ白な鱗に覆われた巨大なもの。

 僕らは呆然としながら立ち尽くしていた。


「ギィーーーーー!!」


 耳を塞ぎたくなるぐらい大きな咆哮が聞こえると――我に返ったようにお姉ちゃんが叫ぶ。


「アルくん!! 大変よ!! コスティスの方へ飛んで行ったわ!!」


 初めての依頼を無事に終わらせたのも束の間。

 突然に現れた白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンによって、安堵していた気持ちは、一気に緊張したものに変わる。


 大きな翼を持った白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンは、《マスタークラス》難易度Sを誇る最強の化物。

 出現すれば、町が一個ぐらいすぐ無くなってしまうぐらい強い。

 一説には神獣とも言われていて、人前に姿を晒すことは殆ど無いとも言われてるのに。

 そして一度現れれば、帝国の中でも指折りの冒険者や、神道騎士団しんどうきしだん神道術師団しんどうじゅつしだんも動く。

 そんな強い人たちが、最低でも何十人も集まってやっと倒せるという。


 そんな化物が、コスティスの町へ向かっている。

 コスティスには、エリカさんやミラさんが居るのに。

 二人とも知り合ったばかりだけど、とてもいい人たちだ。そう思うと心配になる。


「アルくん。急いで戻るよ。いい?」

「うん!」

 

 お姉ちゃんも焦っているみたいだ。

 ふと、僕らが行ってもどうにもならないんじゃないかって、思ってしまった。

 でも、お姉ちゃんにだって、そんなことは分かってるはず。

 きっとお姉ちゃんは、自分のことよりも、町の人たちの方が心配なんだ。まるで外道の熊デヴィル・ベアの時みたいに。

 僕はそんなお姉ちゃんの方が心配になる。もしお姉ちゃんが居なくなったらと思うと――考えたくない。

 それに、コスティスは大きな町だから、すごい冒険者の人が居るかもしれないし。

 

 僕は押し寄せる不安を振り払うかのように、かぶりを振って、コスティスの町へ駆け始めた。

 来た道を戻るようにして、駆ける最中さなか、それでも不安だった僕は、《あいちゃん》に聞いたんだ。

 だって《あいちゃん》は、創生の神《アテイール》様なんだもの。


「あいちゃん。僕らが行ってなんとかなるかな?」


『……アルちゃん。私が行っちゃダメって言っても、どうせ行くんでしょ?』


「それは……うん」


『……大丈夫。私が付いてる。それに私のアルちゃんなんだから。ねっ!』


 そんな《あいちゃん》は、最初はふくれっ面をした後に、笑顔でそんなことを言ってくれた。

 銀色の髪をどこから出てきたのか分からない手を使って、クルクルと指に巻きつける。

 白い綺麗なほっぺを赤く染めて、全てを見通しそうな黄金色の瞳でチラッチラッって僕を見るんだ。

 そんな仕草の《あいちゃん》を見ると、とても安心するから不思議。非常時なのにね。


「《あいちゃん》、ありがと」


 僕は、宙を漂う《あいちゃん》を読むと、お礼を言って道を急いだ。


 * * *

 

 やがてコスティスの外壁が見えてくると、既に戦闘が始まっているのが見えた。


「放てー!!」


 外壁を守る兵隊さんの怒声。すぐさま白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンへ向けて矢が放たれる。

 同時に神の御業を使っている人も居るみたいで、一緒に大きな炎の玉も見えた。

 やっぱり、加護持ちの人も居るんだ。そう思うと少し安心する僕。

 

「「「ギィーーーーー!!」」」


 天を引き裂くような咆哮をあげる白雪龍ホワイトスノー・ドラゴン

 

 空に留まったまま、大きな翼をバタバタとさせると、その場所だけ真冬になったみたいに吹雪いた。

 白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンに目掛けて飛んでいた矢は、跳ね返されるように力を失い地面に落ちていく。

 大きな火の玉も、あっという間に掻き消されちゃった。

 

 コスティスの兵隊さんや、冒険者の人たちの攻撃を全く寄付けないのを見ると、足が竦んできた。

 それによく見ると、外壁の一部が崩れていて、倒れている人も見えた。

 そんな情景を見ると、怖くて逃げたくなってしまう。

 僕が怯えていると、お姉ちゃんが真剣なお顔をして話しかけてきた。

 

「アルくん。防御の御業を外壁の人たちに展開できる?」

「うっうん! やってみる!」


 お姉ちゃんの指示に従うように、慌てて僕は祝詞のりとのたまう。

 

「我は創生の神アテイールの寵愛を受け、その力を行使するもの。我が意思は、あらゆる敵意を粉塵へと還す」


 右手に掲げられた【理を正すタクト】から、幾何学模様が現れると祝詞のりとに応えるように神文字が刻まれていく。

《あいちゃん》の説明書によれば、ここでイメージすれば、きっと外壁の人たちを守れるような【防壁の風ウィンド・ウォール】を作れるはず。

 僕は焦っていたけれど、白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンと外壁の間ぐらいにできるようイメージした。


「【防壁の風ウィンド・ウォール】!!」

 

【理を正すタクト】の先にある大きな幾何学模様から、一筋の光が白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンと外壁の前に放たれ、次第に【防壁の風ウィンド・ウォール】を形作っていった。

 風でできた壁は、時折キラッキラッと輝きながら、大きな壁を作ったみたいだった。


 成功したかな? 僕が安心したのも束の間――


「「「ギィーーーーー!!」」」


 って、耳を塞ぎたくなるくらいの咆哮を上げる白雪龍ホワイトスノー・ドラゴン

 すると、また大きな翼をバタバタさせて、【防壁の風ウィンド・ウォール】まで掻き消された。


「アルくん!! 次! 烈風の刃ウィンド・カーヴ!!!」


 矢継ぎ早にお姉ちゃんから指示が飛ぶ。

 怖いお顔をしながら、白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンを睨んでいるお姉ちゃんを横目に見る僕。

 今のお姉ちゃんはちょっと怖い。でも、それだけ必死なんだ。

 それに、僕が頑張らないと、お姉ちゃんも町の人も死んじゃうかもしれない。

 僕は無我夢中に祝詞のりとのたまう。


「我は創生の神アテイールの寵愛を受け、その力を行使するもの。我が意思は、あらゆるものを切り裂く風のやいば……」


 ひょっとしたら、あの大きな白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンには、通じないかもしれない。

 でも、今はそんなこと考えてもしょうがない。

 僕はお姉ちゃんの言うとおりに、できることをするしかないんだ。

 

 僕は不安で押しつぶされるのを堪えながら、特大の【烈風の刃ウィンド・カーヴ】を作る。

 そして、空を威風堂々と舞う白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンに狙いを定めた。

 お願い!! これで終わりにして!!


「「「【烈風の刃ウィンド・カーヴ】!!」」」


 僕は、精一杯の気持ちを込めて、絶叫といってもいいぐらいの声でのたまった。

 幾何学模様の先にできた大きな風の刃は、僕の祝詞のりとを合図に、白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンへと向かっていく。

 風を切る音を立てながら向かっていった風の刃。

 大空の覇者のような体躯をした白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンは、首を回すように顔だけこちらに向けた。


 初めて見る龍の顔。綺麗な白い鱗に覆われて、おでこの辺りから生える角と、見た者を恐怖で動けなくするような、圧倒的な迫力のある鋭い眼光。

 僕は白雪龍に睨まれて、ビクッとしてしまう。とても人間が抗ってはいけない存在だって、感じてしまったんだ。


 白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンは、自分に向かってくる風の刃を、つまらないものでも見るかのように一瞥すると、片方の翼で掻き消してしまった。

 そうして大きな体躯をゆっくりと振り返り、僕らを空から見下ろすように睨む。

 標的を僕たちに変えたらしい。町の人たちは安全になったけど、僕たちはもうダメかも。

 僕がそうやって諦めかけたんだ。その時、お姉ちゃんの声が響いた。


「《アテイール様》!! 次!!! 次出して!! 早く!!!」


 え? 《あいちゃん》? そっか。僕たちには、最高の神様が付いてるんだった。

 僕もお姉ちゃんの声に合わせるかのように、近くを漂う《あいちゃん》を見つめる。

 そんな《あいちゃん》は、きょとんってしてるんだもん。怖くないのかな? って、ほんとに思ったよ。

 すると、僕の目の前まで来た《あいちゃん》は、ほっぺを赤く染めながら、


『アルちゃん……アルちゃんのお願いを聞いたら、一つお願い聞いてくれる?』


 僕はうんうんって頷いた。でも、僕にできることならいいのだけど。


『絶対だよっ』


 念を押す《あいちゃん》に、僕はうんうんって何度も頷いた。それはもう、ぶんぶんって。


『よし! あいちゃんに任せなさい。神獣が聞いて呆れるわ。あんな雑魚は私にかかれば何でもないんだから』


 すると宙を漂う《あいちゃん》からやさしい光が零れだし、ゆっくりと僕の手元へ降りてきた。

 それにしても、お願いってなんだろう。ほんとに僕ができるお願いならいいのだけど。


「アルくん!! 早く!!!」


 お姉ちゃんの声に、ふと白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンを見上げた。

 すると、大きな口を広げ、口の中に光る丸いものが、どんどん大きくなっているのが見えた。

 

「アルくんっ!! ブレスよ!! あんなのもらったら、ひとたまりもないっ!!」


 それでもお姉ちゃんは、僕の前に陣取るようにして、盾になってくれていた。

 早くしないと、お姉ちゃんも僕もここで死んじゃう。

 僕の手には力が入り、うまくページがめくれない。もう、こんなときに!


 僕の手元でやさしい光に包まれている《あいちゃん》が、勝手にページをめくりだした。

 そして、早く読みなさいとでも言うかのように、目的のページを開いて止まる。


“我は創生の神アテイールの寵愛を受け、その力を行使するもの。我が意思は、あらゆるものを破壊しつくす! 【破壊の砲弾デストロイ・キャノン】”


 なんかすごい物騒な名前がついてる。大丈夫なのかな。これ、使うほうが心配だよ。

 僕がそんなことを考えている間も、白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンのブレスはどんどん大きくなっていった。


「アルくんっ!! もう間に合わない!!」


 お姉ちゃんの絶叫が聞こえた時、僕はなんか心にゆとりができていることに気づいた。

 これって《あいちゃん》のおかげなのかな? 

 ついさっきまで、怖くて怖くて仕方がなかったのに、《あいちゃん》とお話したら、そんなのどっか行っちゃった。


「お姉ちゃん。少し離れてて」


 僕はお姉ちゃんを巻き込むのが嫌だったから、安全なところに避難して欲しかったんだ。

 でも、僕の言葉を聞いたお姉ちゃんは「なっなにを言ってるの?」って、怪訝なお顔をしたけれど、


「大丈夫だよ」


 僕はお姉ちゃんの綺麗な碧い瞳を見つめながら言ったんだ。

 そしたら、ニコッとしたお顔になったお姉ちゃんは、一度だけ頷くと走って離れてくれた。

 これで心置きなく使える。

 だって、【破壊の砲弾デストロイ・キャノン】なんていうお名前の御業なんか、絶対におかしなことになると思うもん。

 でも、《あいちゃん》が使えって言うのだから、これで絶対大丈夫なはず!!


 僕はもう一度、白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンを見る。

 今にも放たれそうなブレスは、大きな口に収まりきらず、真っ白に光り輝いていた。

 そうして僕は、祝詞のりとのたまい始めた。


「我は創生の神アテイールの寵愛を受け、その力を行使するもの。我が意思は、あらゆるものを破壊しつくす!」


 白雪龍に【理を正すタクト】を向けると、幾何学模様が金色に輝きだす。

 そして神文字が幾何学模様をより複雑なものに変えていった頃、とても大きな丸い弾が模様の先に現れる。

 ああ、そうなんだ。《あいちゃん》の御業を使うときは、模様は金色なんだね。

烈風の刃ウィンド・カーヴ】や【防壁の風ウィンド・ウォール】を使うときの幾何学模様は、緑色だったことを思い出した。

 なんでこんな時に、そんなことを思ったのかは、分からない。

 でも――


「「「【破壊の砲弾デストロイ・キャノン】!!!」」」


 僕が御業を放つのと、白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンがブレスを吐き出すのは、同時だった。

 放たれた【破壊の砲弾デストロイ・キャノン】の弾とブレスがぶつかり轟音を立てる。

 僕が放った【破壊の砲弾デストロイ・キャノン】の弾は、ブレスを押し戻していく。

 そして白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンのすぐ近くまで押し戻すと、《マスタークラス》難易度Sを誇る化物は、焦ったのか嫌がるように天空に顔を背ける。

 そんな白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンの首の付け根を貫通して【破壊の砲弾デストロイ・キャノン】は、遥か彼方で大爆発を起こした。

 

 轟音が辺りをつんざく中、化物は力尽き地面へと激突をする。

 たくさんの砂埃が舞うと辺りの景色も何も見えなくなった。

 

「アルくん!!」


 次第に砂埃が晴れていくと、お姉ちゃんの声が聞こえた。

 駆け寄ってくるお姉ちゃんは嬉しそうで、そんなお顔を見ると、終わったんだなって思ってほっとした。

 ぎゅーって抱きしめられたけど、何か疲れちゃった。

 でも、嬉しいんだけどね。だって、元気なお姉ちゃんがまた抱きしめてくれるんだもん。


 * * *


 白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンとの戦いが終わると、外壁から出てくるたくさんの人々。

 大地に落ちた白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンは、首と胴を離して別々に横たわる。

 兵隊さんや冒険者の人たちは、白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンが動かないかと恐る恐る近づいていく。

 そうして、少し経つとすぐに人でいっぱいになった。


 人だかりの中から、金髪の髪をはためかせながら、走って近づいてくる人影がある。

 ミラさんだ。なんかとっても慌ててるみたい。

 僕はぼーっとそんなミラさんを眺めていた。次第に大きくなるミラさんのお顔が、とても嬉しそうなのが見えた。


「アルくーん!」


 そう言って、ぎゅーっとされる僕。ミラさんのお胸に顔を埋められると、一瞬だけミラさんの甘い匂いがしたんだけど。

 すごい力で僕を抱きしめてくれるから、苦しくなっちゃったんだ。


「ミラさん、苦しい」 

「ごっごめんね。苦しかった?」

「うん。でも、ちょっと嬉しかった」


『おい。お前はまだ分かっていないようだな』


 僕はにんまりしちゃったけど、《あいちゃん》はご機嫌斜めになって、ミラさんを脅かすんだ。

 お姉ちゃんは、そんな二人を見て笑ってる。

 僕も何となく分かったんだ。《あいちゃん》は、意地悪なことを言うけど、ほんとにひどいことはしないって。たぶん。

 でも、ミラさんは怯えてしまうのだけどね。


「ミラさん……ちょっと……」


 お姉ちゃんがそう言うと、白雪龍ホワイトスノー・ドラゴンの死骸に群がっている人たちが、こっちを見ているのに気づく。

 こんなにたくさんの人の前で、《あいちゃん》の御業を使ってしまったことを思い出すと、心が沈んで涙が出そうになる。

 また母様ははさまとの約束を破っちゃったと思って。


「アルくん。お母様の約束は内緒にすることだけじゃなかったでしょ? 困ってる人たちを助けたんだから、破ったことにならないよ。だからお母さんもきっと喜んでくれてるって」

「ほんとに?」


 お姉ちゃんはそう言って、僕の頬をやさしく撫でてくれた。

 僕の思ってることなんて、お姉ちゃんにはお見通しなんだ。

 そう思うとすごく嬉しくなる。だって、いつも僕を見てくれてるんだって思うから。

 そんなお姉ちゃんの綺麗な碧い瞳にも、涙の粒があったんだ。

 

「キキキキキ……」


 ヤマネちゃんも心配してくれてるみたい。

 僕の肩に移動すると、耳をやさしく齧るんだ。

 くすぐったいけど、なんか嬉しい。だからヤマネちゃんを手のひらに載せて、


「ヤマネちゃんも、僕を心配してくれてるんだね。ありがと」

「キキキキキ……」


 僕がお礼を言ったら、嬉しそうに頭の上に飛び乗っちゃった。

 居ごごちいいのかな? そう思いながら、手を上げてちょっと撫でてみる。

 

『アルちゃん……そのままじっとしてて』


 僕の目の前に《あいちゃん》が来ると、頬を桃色に染めてうっとり? してるんだ。

 たぶん《あいちゃん》も、ヤマネちゃんのことを気に入ってくれたんだと思う。

 でも、撫でさせてあげられないのが、とっても残念。

 だって、毛が気持ちいいんだよ。


 ふと、お姉ちゃんを見ると、ミラさんと何かお話してるみたい。笑ったり、難しいお顔したり。

 そうしてお話に区切りがついたのか、

 

「ちょっと、このままギルドに行くのはまずそうだね……今日は、このまま帰って、依頼完了の手続きは明日にしよっか」


 そう言って、僕の手を引くお姉ちゃんとその場を跡にしたんだ。

 ミラさんにバイバイってしたら、ニコニコしながら手を振ってくれた。

 

 この後、《マスタークラス》難易度Sのドラゴンをやっつけた僕らは、町で噂されることになっちゃったんだ。

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