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私立魔法学院の日常  作者: 月兎
新聞部の日常編
6/10

第1話・入部希望調査

それは、もう五月になるようなある日のこと。

「今年も入学式が終わり、新しい一年が入ってきた。」

俺こと三嶺秋彰(あきら)は、みんなを見渡すとこう切り出した。

「既に誠太郎達みたいに、一年生は本入部届けを提出しているだろう。そこで、俺達に仕事が来た。」

「え、仕事…ですか。」

この少年が、澤部誠太郎。うちの新聞部の ニューフェイスだ。

「おう。毎年のことなんだが、先生がめんどくさがってな…。んで、俺達にアンケート調査、というかたちで入部希望調査をとることになってるんだ。」

「そうなんですか!」

「なんか、楽しそうだね、若葉!」

「うん!ほんとだよね、草葉!」

一年生は、まだ学校新聞を作ったことがないからかもしれないが、とても浮かれている。

「1年生、やる気バッチリだねぇw」

「最後まで続けばいいんだがな」



「…と、いうわけだ。やることは分かったな?」

「「「「はい!」」」」

やっぱ、元気なのが一番…か。

まず始めにやることは、

「んじゃ、1年はパソコン部に行ってこい」

パソコン部に、企画があることを伝え、文書の作成をお願いすること。

「さて、と。しばらく待つか…。」

自分は少し休憩しようと思ってた、そのとき。

「スクープスクープ!!」

…来た。

「何がだよ」

「3ーFの水無月先輩と、2ーBの服部くんが付き合ってる!」

「なんだと!?」

いきなり飛び込んで来たこいつは、蕗野根(ふきのね) シュン。

この学院有数の特殊能力持ちだ。

「ほんとほんと!現場写真と僕のカメラが証拠さ!」

こいつの能力は、カメラで写したものの本心、本性などをすべて暴ける、というもの。お陰で、新聞部では重宝するけど、他のところだと厄介者になるときもある。

「よし!写真と文面を!」

「任せて!」

「に、しても、なかなか珍しいな…水無月先輩が新聞に乗るようなことするなんて…」

「なんかね、水無月先輩、本気らしいよ」

「…なんだと!?」

「ほんとだって!ほら、先輩進学先決まってるし、恋もしたいんでしょ。」

「な、なるほど…。」

ちょうどそこへ、1年生が帰ってきた。

「た、ただいま……です」

「あ、1年生諸君じゃん。なんかあったの?」

出ていったときのテンションの内の20%位で帰ってきた。まぁ、そんなもんだとは思ったけどね。

「とりまパソコン部に行かせたとこ。」

「あ…なるほどね?1年生に魔界を見せた、と。」

「そゆこと。」

「いいの?そんなことして。やる気落ちても知らないよ?まぁ、そしたら僕が全部やるけど((ドヤァ」

「はいはい。そんなもんでやる気がなくなるようなら、この部活にはいられないよ。そうだろう?」

「まーねw」

そこまで駄弁ると、1年生を見て問いかける。


「君たちに、この地獄を生き抜く覚悟はあるかい?」





書き忘れていましたが、若葉と草葉は1年生の女子部員です。

いつか、この子達の物語を書く日が来るといいのですが…。

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