第5話
第五話です。
相変わらずの文才ですが、呼んでいただけると幸いです。
それでは、どうぞ。
〜昼休み〜
〜カイside〜
はぁ……疲れた……
「だ、大丈夫、カイ? 」
トモヒコが俺を心配して声を掛けてくれるが……
「全然大丈夫じゃない。疲れた……」
あの後、休み時間の度にタイガに抱きかかえられ、それに対しハヤテがなんか言っての繰り返し……精神的に疲れるよ……
と、ハヤテで思い出した。
「あ、そういえばハヤテ。」
「ん、なんだ? 」
「ほら、これ。」
俺はハヤテに弁当箱の入った袋を渡した。
「ん……なんだよこれ? 」
「何って、弁当だけど。お前今日朝取るの忘れたろ? だから、お前のも持ってきといた。屋上で、食おうぜ。」
「あぁ……ありがとう。」
「僕も一緒に良いかな? 」
「俺も、俺も!! 」
トモとタイガも来た。
「勿論、良いよ……で、屋上ってどこ……? 」
「あ、そうか。この学校内の案内してなかったな。じゃあ、放課後してやるよ。」
「あぁ、ありがとう。助かる。」
「僕も手伝うよ。」
「俺も手伝う!! 」
「良いけど……タイガ。その時はいちいち抱きかかえないでくれよな? 」
「え、駄目なのかよ? 」
「駄目に決まってるだろ!! 恥ずかしいわ!! 」
「ちぇ〜〜……まぁ、良いか。分かったよ。じゃあ、屋上行こうぜ。こっちだから。」
タイガが、どんどん先に行ってしまったので後を追おうする。
「…………? 」
何かの視線を感じて後ろを向いた。
だが、そこには何もいなかった……何だ?
「ん、どうした? 」
「いや、なんか誰かに見られてるような気が……」
「気のせいじゃね? 早く行こうぜ。」
「あ、あぁ。」
……本当に気のせいなのか……?
「おい、遅ぇぞ!! 」
「うわぁ!! 」
ボーッとしてたら、いつの間にか戻ってきたタイガにまた抱きかかえられた。
近くを通る他の生徒からジロジロと見られてる……
「ちょ、下ろせ!! 恥ずかしいから!! 」
「駄目〜〜。来るのが遅いからだ。このまま行くぞ♪ 」
「それだけは勘弁!! 行くから、ちゃんと着いて行くから!! 」
「じゃあ、手繋ぎで♪ 」
「はぁ……分かったよ……手を繋げばいいんだろ、繋げば!! 」
下ろして貰えたものの、結局タイガと屋上まで手を繋ぐ事になった。
これだけでも十分恥ずかしいんだが……
「ちくしょう……タイガだけずりぃぞ……だが……」
ハヤテがなんかブツブツ言ってて怖い!!
「ハヤテ……カイが怖がってるよ? 」
「…………」
トモヒコが言っても全然聞いてないし……本当に何言ってるのか分かんなくて怖い……
〜屋上〜
「ん〜〜♪ カイの料理はやっぱりうめぇ〜〜♪ 」
「そこまで過大評価しなくても……」
「本当の事だから良いんだよ、ありがとうな、弁当作ってくれて。」
そう言って、ハヤテは俺の頭を撫でる。
ちょっと嬉しいかな……
「そういえば、何でカイがハヤテの分の弁当作ってんだよ? も、もしかして……」
「違うから!! ハヤテの家に住まわせてもらってるから、自分の出来る事をしてるだけだ!! 」
「あぁ、成るh……なにぃぃぃぃぃぃ!? 」
タイガが、目を見開いて叫んだ。
トモヒコも、唖然としていた。
「ど、どういう事なのかな? 」
「えっと、実は…………」
俺は今までの事……と言ってもさほどないが、全部話した。
「へぇ〜、じゃあカイは元々別世界の人で、転生してきてこの世界に来たんだ。で、住む所が無いため、理事長の提案で同じ種であるハヤテの家に住む事になったと。」
「まあ、大体そんな所。」
「ちくしょう……もうハヤテと同居してんのか……だがまだチャンスは……」
「チャンスって、何のだよ……」
「ふん、これで分かったろ? だから、カイは俺のm……」
ザクッ
ハヤテの真横にナイフを投げる
「……貴様は相当、腑を抉られたいようだな……」
「はい、ごめんなさい、調子乗りすぎました……」
取り敢えず、反省してるみたいだから今回は許そう。
あとは…….
「それと……」
俺は屋上のドアに向かって、ナイフを一本だけ投げる。
ナイフはドアに刺さり、その後ろにいた何者かが少し動いた。
ハヤテ達も勿論驚いていた。
「お、おい……何やって……」
「さっきから覗いてないで、出て来たらどうですか? 」
「……バレていたか……」
ドアの後ろにいた奴はそう言うとドアを開けて出てきた。
出てきた奴は、身長2mぐらいの青い竜人だった。デカ過ぎ……
「私は……そこのナイフを投げた……お前に用がある。」
そう言うと真剣そうな顔をして俺を指差してきた。
「な、何ですか? 」
「……一緒に昼飯食って良いか? 」
……はい?
「え、 あ、まぁ良いですけど……」
真剣な顔の割に意外と用件が普通だったため、ついキョトンとしてしまった。
「……やはり駄目か、いや良いのだ。私みたいな顔が怖い奴などと食べてもつまらぬだけだからな……」
そう言うと、彼は沈んだ顔をした。
「い、いや、大丈夫、大丈夫ですから!! ただ一瞬どう反応すれば良いか分からなかっただけですから!! ハヤテ達も良いよね!? 」
と、ハヤテ達にふった。
「まあ、俺も別に良いがな。」
「僕は別に良いよ。」
「えぇ〜〜、俺h……も、勿論良いぜ!! 」
反対しようとしていたバカ狼がいたので、ナイフを見せて強引に賛成させた。
「だから、一緒に食べましょう? 」
「あぁ、ありがとう……私は竜岡蒼真……ソーマで良い……因みにお前達と同じ高1だ。」
「そうだったんだ。俺は、海原海斗。カイって呼んでくれ。よろしく、ソーマ。」
「あぁ、よろしくカイ。」
そして、ソーマを含めて五獣人で、談笑しながら弁当を食べた。
〜〜〜〜
「なあなあ、今度の土曜と日曜、俺の家で遊ばねぇか? 」
弁当も食べ終わり、教室に戻ってきたところで、ハヤテがそう言い出した。
「ハクさんは、大丈夫なの? 」
「大丈夫。兄貴なら一緒に遊んでくれるだろ、多分……」
「今日何曜日だっけ? 」
「水曜日……6月12日の……」
……時間が巻き戻ってる? いや、たまたまこちらの世界と向こうの世界の時間が違うだけか。
「あっと、そういえば俺は週末ハクさんと出かけるんだった。だから日曜は、ちょっと無理かな? 」
「なに、兄貴と!? どこに行くんだ!? 」
「何だお前!? 実はもう本命が居たのか!? 」
何なんだこの二獣人は……
「新しい服を買いに服屋だよ。そして、タイガ。お前は何でそういう風に行くんだよ? 」
「何だ服屋か……安心した。デートかと思った……」
お前もか……
「ハヤテ、安心するのは早いぜ。服屋ってのは嘘で実はデートって可能性もあるぞ。」
「……はっ、それもあった!! 」
「タイガお前!! 変な事をハヤテに言うな!! 」
「本当に服屋に行くだけなんだな? 」
「本当にそうだよ!! 」
と、それからも少しギャーギャー騒いでいたところを
「……本人がそう言っているんだから、それでいいんじゃないか……? 」
ソーマのこの発言で静かになった。
「……まあ、そうだな……」
ハヤテは、それで大人しくなった。
「ちぇっ、ちょっと遊んで見ただけだろ? まあ、確かにカイがそう言ってるならそういう事でイイか。」
俺は遊ばれてたのか……
「ありがとう、ソーマ。助かった。」
「礼には及ばん……で、日にちは土日だな? 」
「おう、忘れるなよ〜〜。」
「で、土日って事はお泊まり? 」
「まあ、そういう事。空き部屋他にもあるしあと七獣人くらいは住めるな。」
住まわせてもらってるけど本当に凄いな。本当にハヤテの両親金持ちなんじゃ……?
「あ、そうだ。ソーマ? 」
「……何だ? 」
「俺、皆に放課後学校内の案内をしてもらうんだけど、良かったらソーマもしてくれないか? 」
「別に良いが……何で私なんだ? 」
「何でって……友達だから、じゃダメか? 」
「友達……か……良いだろう、私も協力する。」
「ありがとう、ソーマ。」
「礼には及ばん……友達の頼みだからな。」
キーンコーンカーン………
「と、そろそろ席につかないとね。じゃあ、タイガ、ソーマまた放課後。」
「おう、また後でな〜〜♪ 」
「あぁ、また後で……」
俺達が席に着くと丁度シマウマ獣人の先生が入ってきた。
「よし、授業始めるぞ!! 」
あぁ、放課後が楽しみだな♪
第五話終わりです。
次回は学校内の案内からです。
感想お待ちしております。
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