第10話
久しぶりの投稿です。遅くなって申し訳ありません。
文はいつも通りの感じです。
今回はハクさんsideとカイsideに分かれます。
それではどうぞ!!
〜ハクさんside〜
「……その子、如何したの? 」
カイ君はただ本を借りにいっただけのはずだ。なのに何故か白虎の獣人までいる。しかも少し顔が赤い。
「えっと……彼は、図書委員をしていたんですけど…その…風邪を引いているのか顔が赤かったので、今日はもう早退させてもらう事にして貰ったんです……あの、それより……ハクさんなんか怖いですよ? 」
「あ、ごめんごめん。ちょっとね……にしても、カイ君は無防備だね。いつ狙われるか分からないんだから気を付けなよ? 」
「狙われるって……誰に? 」
自覚なしか……
「いや、何でもないよ。さっきのは忘れてくれ。じゃあ、帰ろうか。」
「カイ!! 今日は何作ってくれるんだ? 」
ハヤテは、カイ君の料理が楽しみで仕方ないらしい…まぁ、分からなくは無いんだけどね…
「ハヤテは、何が良いんだ? 」
「………唐揚げ!! 」
小さな子が見せるような笑顔でそう答える。
「よし、分かった。じゃあ、今日は唐揚げにしよう。ハクさんもそれで良いですよね? 」
「あぁ、それで良いよ。」
「あ、そういえばカイ。こいつ、もしかして真城か? 」
どうやら、ハヤテのクラスメイトらしい。まぁ、1クラスしかないから、1年か3年かとは思っていたが……
「ん、あぁそうだけど……それがどうかしたのか? 」
「凄いな、お前……こいつ、誰が話しかけても黙ったままで、いつも本ばかり読んでるやつだぜ? 」
どうやら、彼は極度の人見知りらしいな……さっきから見ていてもわかるが……
「ん、そうなのか? 俺が話しかけたらすぐに答えてくれたけど……なぁ? 」
と、カイ君はその彼に話を振った。
彼はいきなり話を降られたのに少し驚きながらも
「…うん……なんか知らないけど……カイにはすぐに答えられた……」
「ほぉ……」
それを聞いたハヤテが少しニヤリとして真城君をじっと見る。
勿論、真城君は少し困った顔をする。
「………な…何……? 」
「……いや、何でもねぇよ。まぁ、カイと関わるなら俺たちとも仲良くしてくれよ。多分、しばらくはカイがいれば、俺たちとも話せるだろ? 」
「……多分…今もこうして、少しだけだけど話せてる……今まではこんな事も話せなかった……」
普段はこんな事さえも話せないとは……どこまで人見知りなのだろう……
「……で、ケイタはどうする? 一獣人で帰れる? なんなら、俺たちが家まで一緒に行くけど……」
「え〜、それって俺も? 」
ハヤテ……お前は……ほら、カイ君が睨んでるじゃん…しかもどこから出したのか左手にナイフ持ってるし……
「……俺…家近いから……一獣人でも、大丈夫……だから、ナイフしまってあげて……」
カイ君の問いかけに、真城君はそう答えた。
「そう……分かった。気を付けてね。」
カイ君は、真城君に微笑む。手元を見ると、もうナイフはなかった…どこにしまったんだろうか……
「じゃあ、帰りましょうか。」
「そうだな、帰るか…」
俺達は、図書館をあとにし、校門でそれぞれの家に向かって別れた。
〜ハクさんsideout〜
〜カイside〜
「お〜〜い、唐揚げまだか〜? 」
「今作ってるから待てって。…ハクさん、すみません。手伝ってもらっちゃって……」
「いや、俺も少しくらい料理出来ないとね……いつまでもインスタントじゃ身体に悪いし……」
あの後、ケイタ達と別れて、スーパーに寄って家に戻った。今は夕食の準備をしている。
「俺がいるから出来なくても大丈夫だと思いますけどね……」
「もしもの時のためだよ。…っと、じゃあ揚げるよ。」
ハクさんは、衣をつけ終わった鶏肉を見せる。
「はい、油が跳ねて火傷しないようにしてください。」
「おう。」
〜〜〜〜
「んん〜〜♪ カイの作った唐揚げうめぇ〜〜♪ 」
「ハクさんが作ったんだけどね……」
「え、兄貴が!? 嘘だろ!? 」
「何だ、その言い方は……」
ハクさんが、少し耳を垂らす。……なんか意外と……
「ハヤテ、いくらなんでもそれは酷いだろ。俺は作り方を教えただけで、後は本当にハクさんが作ったんだから…」
「でもよ〜〜…」
「兎に角、ハクさんに謝れ。」
「…何だよ、ハクさん、ハクさんって……お前にとって、兄貴は何なんだよ。」
不機嫌そうな顔をして、そう尋ねてきた。
なにって言われてもな……
「……頼れる兄さんみたいな獣人? 」
と言うかこれしかないだろう、うん。
「カイ君、なんで疑問形なんだい? 」
「ふ〜ん…じゃあ、俺はどうなんだよ? 」
「ハヤテ? ハヤテは……」
今度はハヤテはどうなのかと言われて少し考える。
「……俺の質問にはスルーか……」
なんかハクさんが言ってるけど考えていてなんて言ってるか聞こえない。
「………我儘で無駄に元気で煩くて、そのくせ授業中は居眠りばかりで駄目なところが多くて……」
「……なんか、精神的にくるな…これ……」
少し耳を垂らして尻尾も下がりはじめるハヤテ。
「…だけど、優しい。それに、近くにいるととても楽しくなる、そんな獣人。」
……あれ、急にハヤテの顔が赤くなった…熱でもあるのだろうか?
…なんか変な事言ったか?
「……どうしたの? 」
「あ、いや何でもねぇ!! ほらさっさと食わねぇと冷めちまうな!
っと、その前にさっきはごめん、兄貴。」
「ふふっ…いや、もう良いよ。そっか、カイ君にとって俺は頼れる兄さんみたい…か。なんなら、兄さんって呼んでくれても良いよ? 」
「う〜ん…考えときますね。」
そのまま食事は進んだがその間、ハクさんとハヤテが嬉しそうに尻尾を振っている事に、俺は気づかなかった…
終わりが微妙かもしれませんが、そこはご了承下さい。
感想お待ちしています。
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