入試
俺は、1月は勉強漬けの毎日。2月もまあまあ。
そんな俺にも、入試の日が近づいてきた。
不安がいっぱい。
不安以外、何もない。
そんなことで、入試の前日。
勉強のしまくり。
約4時間は机の前に向かっている。
外の人から見れば、気持ち悪いかもしれない。
これこそ、ガリ勉やで。
――なんか、テンションが上がって、関西弁になってしもうた。
今もやばいと思った。
そんな俺だが、意外と疲れる勉強。
入試が近づいているから気合が入ってしまうが、少しは抑えた方が良いと思った。
いつも勉強ばかりやっていると飽きるので、少しは遊ぶことにしよう。
でも、やることがない。
つまらない人生を送る自分。情けない。
どうしようもない男。残念賞。
こんな状態でも、入試に挑戦するのだ。
と言うわけでお休み。
次の日。
今日が一番緊張する日。入試当日。
俺は急いで、支度をして家を出た。
学校までは自転車でいく。
学校までの道のりでも気が引けない。
俺は、いつも以上に顔が固まった状態で学校に着いた。
校門の前には、教員たちが立っている。
「受験生の皆さん、自転車を置く方はこちらです」
自転車で来た人を誘導しているみたいだ。
俺はその声に従って、自転車置き場の方へと向かう。
校門を入って、左に行くと、自転車置き場がある。
俺らはそこに止めることになる。
俺はそこに止めた。
学校内に誘導されて、受付へと向かう。
ここでも、
「土足は袋に入れて、会場までお持ちください。携帯電話をお持ちの方は受付でお預かりしております」
今の状況、形態など不要。いらないから持ってこなかった。
俺には関係ないことだと思った。
受付の場所まで向かい、俺の順番が来た。
「こんにちは」
「こんにちは」
「学校とお名前をお願いします」
「高前市立東西中学校、飯島和孝です」
と言うと、名簿に蛍光ペンでマークした。
「飯島和孝さんですね。それでは、携帯電話をお持ちですか?」
「持っていないです」
「わかりました」
「それでは、体育館へと向かってください。係員に従っていけばわかりますので」
「はい」
俺はいい返事をして、係員がいる方へと向かうと、
「ここをまっすぐ行っていただいて、階段に上っていただくとありますので」
「わかりました」
いまいちわからないが、とりあえずまっすぐ向かうことにした。
今は心臓がバックバック。
今までにないほど。
何とかいろいろと聞いて、体育館へと来た。
すると、
「学校順に並んで待っていてください」
と言われて、俺は普通に座ることにした。
しばらく待っていると、
「それでは、入試関係についてのお話をいたします。入試担当者の方お願いします」
という声の後に、マイクを持った人が出てきて、話し始めた。
「おはようございます。それでは、今回の入試についてお話します」
と言ったときに、説明書きの紙を配られた。
「こちらの紙を見てくれればある程度のことは書いてあります。それでは、教室へと誘導しますので、お待ちください」
と言い、前から姿を消した。
俺は誘導されていくと、試験室と言う場所に着いた。
なんとなく、緊張していた。
試験が開始されると、俺はなんかもやもやとした感情になった。
これこそが、できるかと言う不安だったのだ。
問題を解いていも、緊張している。
でも、問題はスイスイ解ける。
問題が解き終わり、一件落着。
俺がこのときに頑張ったことが今に続いているのだ。
だから、いつもみたいにがんばるしかない。
俺はいつも通りに家に帰るのだった。
そして、今の生活をしているのだった。