3学期
俺は3学期の始業式に出席して、学校が始まった。
受験生の俺たちは一番大変な時期に入ったといっても過言ではない。
そして、勉強をしろと言われる時期でもある。
はっきりって、嫌なことばかりである。
それでも、高校生になるためには、乗り越えなければいけない試練ともいえるだろう。
それに、勉強していない奴らが焦るときでもある。
いろいろと大変なんだ、この時期は……。
そして、俺は次の日から授業が始まるとあって、準備万端。
ある意味、いつでも受験勉強ができる体制で、授業を受けるつもり。
そして、常磐商業高校合格のために、全力を尽くすだけ。
それに、今まで以上に勉強をしなくてはいけないということ。
これだけは守らなければいけないこと。
それに、授業はほとんどが受験対策。
だから、この3学期は頑張るしかないのだ。
次の日へとなった。
俺はいつも通りに支度をして、朝食を食べてから学校へと向かった。
登校途中。
俺は歩きだ。
その間も、何かしらやらないと気が済まない。
どうするべきだろうか。
参考書でも読もうか、それとも単語帳でも読もうか困った。
でも、危ないと思い、俺は普通に登校することにした。
学校について、教室へと入ると、早速参考書を片手に持って、問題集を解き始める。
周りから見たら、ガリ勉バカだろう。
でも、俺は高校さえ受かれば、そんなの気がしない。
まあ、こんな時でもガリ勉バカだったのだ。
それでも合格したい思いで、死ぬ気でやった。
それから、真司はそんなにもやらなかった。
あいつは、教えればほとんどすぐにマスターしてしまうからだ。
俺は、苦労をしてでも、頑張るのだった。
そして、チャイムがなり、ホームルームの開始時間だ。
俺は問題集と参考書を一緒に挟んで、机の中へとしまう。
そして、ホームルーム。
「これからホームルームを始める。いよいよ、受験日が近づいてきた3学期だ。この学期は大切にしろよ。なるべく、学校を休まないように。以上。終わり」
今の言葉で、ホームルームは終わった。
それからだ。俺と真司ともう一人の頭がいいやつが、問題集を一斉にだし、解き始めた。
みんなして、目を丸くしたくらいだ。
だから、みんなからは
「「頑張っているよね。あの人たちどこに行くんだろうな。あれじゃねぇ――、常磐商業高校じゃね――。あそこ頭がいいらしいよ。相当な進学校だってよ。マジすごいよな」」
みんなして、常磐商業高校はすごいの連続。
なぜだか、それは
あの学校はこの辺では難関進学校。簡単に言えば、東京の私立の開戦高校より少し下くらい。だから、ある意味すごい学校。
それに、商業科なのに、数学などがトップの進学校。
それが、この学校の特色と言うもの。
俺はそんなところがあこがれ。
それに、専門的な勉強もできる魅力。
それがこの学校のいいところ。
だから、俺はこの学校に入りたいと頑張っているのだ。
それに、大学へも進学したいと思っているからだ。
ほかにも、ここに行きたい理由はある。設備がいろいろとあることも……。
進学のことを考えていると、1時限目のチャイムが鳴り、教師が入ってくる。
そして、
「号令」
「起立、礼、着席」
授業が始まった。
教師は、授業内容を話し始めた。
「今日から、3学期の授業が始まったけど、入試に向けての勉強は進んだかな。それに、教科書の内容も終わったので、これからは入試対策に専念していきます」
と言ったら、みんなは
「「がんばるかァ――」」
と言って、教師が配るプリントをやり始めた。
あれから50分間たった。
授業の終了の時間。
「授業を終わります」
「起立、礼」
日直が号令をかけて、授業は終わった。
それからも、問題集を出して勉強する俺。
疲れなど全然感じない。
ある意味、異常なのかもしれない。
それでも、俺は頑張る。
それから1週間がたち、授業内での入試対策は順調に進んでいる。
そんなある日のこと。
俺は、真司と話している。
「どうだ? 進み具合は」
俺が尋ねると、
「う~ん、いい感じかな。この前に、模試を受けたら、偏差値が65だった」
「よかったじゃんか。俺は偏差値がわからないが……」
「そうなの? お前は、模試を受けなかったんだな」
「そうなんだよ。勉強ばかりやっちゃってさぁ」
「へ――、意外だな。模試とかやって、やる気を出しそうなのに……」
こんな風に、勉強のことで盛り上がる。
そして俺は答える。
「受験の時に、どのくらいできるかを試したいからさ。だから、あえて受けなかった」
「お前は、なんか自身に満ちているな。おれなんか不安でしょうがないよぉ―――」
「マジか。それは意外だ」
「そうか」
こんなことで、クラス内で2人で盛り上がっていた。
と言うわけで、1月も過ぎて、入試まで日にちがなくなってきたけど、俺は勉強を続けていた。
それからも、入試の前ということで、徹夜もしながら頑張る。
母も心配していたが、ここまで頑張る理由がある、
それは、商業系の勉強をして、大学でも生かしたいと思っているからだ。
みんなよりもワンランク上の勉強を提供するそれが常磐商業高校なのであるというような感じだ。
――どっかで聞いたような内容だな。
まあ、気にしないで行こう。
そうさ、俺は高校という一度しか行かない場所に、命を懸けて挑むのだ。
それが、俺が目指す覚悟であるのだから。
そのため、今まで勉強してきた。
努力が無駄にならないように頑張るまでなのだ。




