表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/6

善意と悪意の召喚状

 正義と悪、これには絶対的な判断基準がない。

 立場によって、正義は悪に、悪は正義に、容易に変わってしまうものだからだ。

 同じように事の正邪とは、判断のつきにくいものである。

 例えば、ある会社員がその働きを認められ、本社に配属されることになったとしよう。

 客観的には、栄転出世で給料も上がり、文句のつけようのない慶事である。

 だが、主観的には、介護の必要のある母親と離れることになり、喜べることではなかったのだ。

 このように、客観主観をかえるだけで、事の善し悪しは容易に変わってしまうのだ。

 難儀なことだが、世の中はこのような事で溢れている。

 そして、それは異世界でもかわらないことを私は知ることになった。

 善意から、客観的にはプラス、私の主観的にはマイナスという結果を。

 悪意から、客観的にはプラス、私の主観的にはマイナスという結果を。

 善意と悪意、対極的なものからでた行動が、同じ結果を導こうとは因果なものである。

 現実とは、真に意のままにならぬ難儀なものである……。



 

 「王都への召喚状?何の話ですか?」


 村長の息子メイリスを紹介されてからさらに半年後、私は寝耳に水の話を村長から聞かされることになる。


 「うむ、この国の三の姫様が病床であられることは知っているか?」


 「いえ、初耳ですね」


 これまた初めて聞く話である。というか、私は知らなかったが、村人達が意図的に私の耳に入らないようにしていたらしい。出入りの商人まで抱きこんだ念の入用であったとは、その商人本人の話だ。どうも、滞在期間が長くなる内に私の腕の確かさを買ってくれたらしく、何としても村からにがしたくなかったようだ。


 「そうか。結構有名な話なのだがな?まあ、簡単に説明すると三年程前から、三の姫様は病床にある。いかなる薬師(錬金術師含む)も治療士(治癒魔法を専門とする魔術師)も、ある程度の回復はできても根治はできない難病なのだそうだ。

 元々、体が弱かったのもあるが、流石にもう三年だ。体力的にもそろそろ厳しいようだ」


 「なるほど、三年ですか……。確かにそろそろ限界でしょうね」


 療病生活三年は色んな意味で大きい。体力の低下は言わずもがな。今までもっていた事を考えれば、治癒魔法漬けであったろうことは予想に難くない。恐らく肉体の素の抵抗力もかなり落ちているだろう。王族故に万全の体制がとられているだろうが、それにも限度というものが存在する。恐らく、現状を維持できなくなるのは、そう遠くないだろう。そして、そうなれば病状は一気に悪くなるに違いない。要するに三の姫は崖っぷちにいるわけである。


 「うむ、王城もそう考えられたのだろう。ここ最近、国内外を問わず薬師、治療士が招請されている。治療できれば、望みは思うままだとな。まあ、結果は芳しくないようだがな」


 「ほう、それは豪勢なことですね。しかし、なにがそこまで国王陛下を突き動かされるのでしょうか?こう言ってはなんですが、三の姫でしょう?」


 なるほど、王城は乾坤一擲の賭けにでたというわけだ。だが、正直疑問もある。王族といえど、三の姫。王太子を初めとして、三人もの男子がいるのだ。王位継承権にしても低いだろうし、政略結婚の為ならば他にスペアが二人もいるではないか。褒美は望むままとか、娘可愛さというには、些か度が過ぎているような気がするのだ。


 「三の姫様は今は亡き寵姫の一人娘でな。その美しさはもとより、その気立ての良さは陛下をはじめとした王族の皆様から愛され、国民からの人気も高い。陛下といえど人の親ということだ」


 驚いたことに、まさかの情だ。辺境の小村の村長にここまで詳細が伝わっているということは、これは意図的に流布されたものであろう。でなければ、王家の内情まで知るはずがない。ここは私のいた世界のように情報技術はすすんでいないし、基本的に情報公開などないし、閉鎖的な傾向にあるのだから。つまり、これは王家からのアナウンスだ。この依頼の裏はないという。


 「なるほど、余程助けたいのですね」


 形振り構っていられない姿勢は評価できる。王としてはどうかと思うが、人の親として一人の人間としては十分に。


 「ああ、本当にな。陛下の御心を思うと、儂も人の親として頭が下がる思いだ。

 で、だ。もう、予想はつくと思うが、これもそれ絡みのものだ。フェルティナード君、君には薬師として王都に行ってもらいたい」


 嫌な予感がしたのは気のせいではなかったらしい。道理で村長の横にいるメイリスが満面の笑をたたえているわけである。最近は私と目を合わせるのも避け、縮こまっていたというのにえらい変わり様だと思っていたら、こういうことだったわけだ。


 逃げ出した村長の息子メイリス。この男は未だ村にいる。というか他に行く場所もなかったのだろうが。私に紹介された時に村での己の評価を思い知ったのだろう。その後は優越感に満ちた表情は鳴りを潜め、それどころか実を小さくして村を歩かねばならない始末であった。そう、私から村の薬師の地位を奪うどころか、住人とすら認めてもらえないような状況だったのだ。これで、村長が持ち逃げした金を返済していなかったら、メイリスは間違いなく袋叩きにされて、村から追放されていただろう。とはいえ、村長である父親とメイリスの幼馴染の少女の擁護もあり、一応村で生活することはできていたようだ。


 しかし、そんな現状にメイリスは満足できなかったらしい。折角修行して研鑽した腕が振るえないのだから、無理もない事だったかもしれない。現状を打破すべく私に勝負を挑んできたのだった。まあ、結果は言うまでもないが私の圧勝である。私が師匠のもとで培った百年の研鑽に、十年足らずの若造が勝てるはずもない。これでも、こと薬にかけては師匠にも一流と称されたのだから。そんなわけで、当初自信満々であったメイリスは、製薬作業が進む内にどんどん青褪めていき、私の薬の出来を見るなり敗北を認めたのだ。村の皆は口々に私の勝利を祝ってくれたが、メイリスはどんよりと落ち込み、夢も希望もないという風情だ。これには、さしもの私も少しばかり仏心がわいてしまい、敗北を認められたこと、並びにメイリスの作った薬はしっかりしたものであることから、彼が真面目に修行したのは間違いないと認めたのだった。これは私が思う以上に効果があり、メイリスの村の立場がある程度よくなったのは間違いない。まあ、恩恵を受けた筈の当の本人が屈辱的な表情をしていたのが気になってはいたのだが……。


 「それで、どうして私に?こう言ってはなんですが、私は王城で口に上るほどの名声を持ってはいません。私のことを知っている者など、村人以外では精々村に出入りする商人と一部の冒険者の方ぐらいでしょう」


 一応尋ねてはいるが、実際のところただの確認に過ぎない。誰が何の為にこんなことをしたのか、すでに予想はついている。なにせ、メイリスの嬉しそうな表情という証拠が目前にあるのだから。なるほど、こういう手できたか……。


 「ふふ、そこは僕に感謝して欲しいですね。王都にいる一門の兄弟子に貴方がいかに優れた薬師であるか、手紙で詳細に教えたのですよ。なにせ、貴方は普通の製薬は言うに及ばず治癒の魔法薬ポーションすら作れる優れた錬金術師でもありますからね。こんな田舎の村でその腕を腐らせるのは惜しいと思いまして」


 得意満面で話すメイリス。さも、私を推薦したように言っているが、実際のところは邪魔者の排除が目的であろう。まったくモノは言い様である。だが、ここでまずいのは客観的に見れば、私にとって利益になるということだ。私が王都を目指していることは周知の事実であり、そう意味では渡りに船なのである。悪意からきたものでも、客観的には善意の申し出にしか見えないのが、困りどころなのだ。


 「……モノは言いようですね。失礼ですが、貴方の推薦だけで王城から召喚状が来るとは到底思えませんね。いくら藁をも掴む思いだとしても、王城もそこまで暇ではないでしょう」


 「な、なんだと?!僕の推薦じゃ不足だっていうのか!」


 何を激高しているのだろうか、この男は?まさか己に社会的信用があるとでも思っているのだろうか?だとすれば、滑稽すぎて哀れみすら感じる。


 「ええ、その通りですよ。客観的に考えてみなさい。貴方にそれ程の信用がありますか?こういってはなんですが、貴方は十把一からげの薬師でしかない。王城がそれに耳を傾けるとは思えませんね。貴方の一門からしても、己の一門でもない者を推薦するとは思えませんし、大体貴方の一門での評判もよくはないのでしょう?」


 「そ、それは……」


 そら見たことか。この程度で口篭る程度の自負しかないくせに、さも己の手柄などと勝ち誇って欲しくないものだ。しかし、そうするとどこから話がいったのだろうか?仮に一門が紹介したにしても、あまりに私の腕に対する根拠が足らない。


 「そのくらいにしてやってくれ。確かに君の言うとおりメイリスの手紙だけではないが、それが一助になったのも確かなんだ」


 見るに見かねたのであろう村長が口を挟んだ。ふむ、意外にも主体的役割はともかく副次的な役割は果たしていたらしい。では、主体的な役割を果たしたのは?


 「何が決定的だったのですか?」


 「三ヶ月程前にゴブリン退治に冒険者を呼んだのを覚えているかね?」


 「ゴブリン退治の冒険者……ライル達ですか?」


 「そうだ、そのライル君達が君の王都召喚の最大の理由だ。あの時、君は作った治癒の魔法薬ポーションを渡していただろう。それがどういう経緯か、メイリスの兄弟子にわたったらしい。その出来の良さに話半分に思っていた兄弟子は考えを改めて、一門を通して君を推薦するように働きかけてくれたらしい。もちろん、ライル君自身の推薦もある」


 冒険者ライルこと、ライル・エヴァンスは三ヶ月程前にゴブリン退治に訪れた冒険者パーティーのリーダーだ。そこそこ名の売れた戦士で、戦斧を軽々と振るう豪快でさっぱりした気持ちのいい男である。不思議と気が合い、この世界における初めての友と言える男だ。別にゴブリン程度、私が退治してもよかったのだが、村に退治報酬を出す余裕があったことと、力を隠しておきたいという思惑から、私はそれをしなかった。結果、ライル達が派遣され、見事にゴブリン退治をなしとげたわけだが、私の悪癖というべきか。やれるのにやれないことを後ろめたく思っていた私は、せめてもの助けにとそれまで作れることを秘匿していた治癒の魔法薬ポーションを提供したのだ。ゴブリン程度、敵ではないライル達だったので、使用することはなかったようだが、別段返せとは要求しなかったあれが原因らしい。よく考えれば、瓶にも保存の為のそれなりに高度の魔法付与がされており、見る者が見れば、作成者の腕の程を量るのはそう難しくないのだ。なるほど、迂闊といえば迂闊であった。ちなみに後に本人から聞いた話だが、瓶への魔法付与が決め手だったらしい。村から王都に帰還したライルが、まだ使えるかどうか調べに頼った知己の薬師がメイリスの兄弟子だったそうだ。


 「そういうことですか……。ライル達にわたしたあれが」


 なんとも意外なところから。力は隠せても、結果的にそっちは隠せていなかったというわけだ。なんという頭隠して尻隠さず……。己の迂闊さを呪う。ライルはまったくの善意からの行動だろう。彼にはいずれ王都に出るつもりだとも話していたのだから。だが、それだけに始末が悪い。私としてはユーピアを五年の内に動くつもりは全くないからだ。先代との契約であるし、私自身この村にはそれなりに愛着が湧きつつあるのだから。


 「どうだろう?村のためにも行ってはくれないだろうか?」


 村長は申し訳なさそうに頭を下げるが、その目は断らせるつもりはないと語っていた。それに気になることもある。『村のため』とはどういう意味だ?


 「村のため?どういうことですか?」


 「君ほどの腕を持った薬師をうちのような小さい村から取り上げるのだ。それなりの報酬はあってしかるべきだろう?王城から君の召し上げと引換に、むこう三年間村全体の減税を打診されている」


 「なるほど、そういうことですか……」


 ああ、道理でおかしいと思ったのだ。村長がこんなに強気なのも、親子の情だけではない。村の利益になる、村のためという大義名分があるからこそだったわけである。ああ、今日は子供達が遊びにこないと思ったら……。つまり、恐らくこの話はすでに……。


 「幸い後継の薬師には、君自身が腕を認めてくれたメイリスがいる。薬師がいなくなるわけではないと村人達も納得してくれた。君自身の希望でもあった王都行きだ。心置きなく行ってくれたまえ」


 ああ、なんだ私は自分で己の首を絞めていたのだ。村のような閉鎖的な社会で薬師をするには、信用が不可欠である。私だって先代の保証があったからこそ、ユーピアで薬師をできたのだ。そして、メイリスは信用があるどころかマイナスであり、そのままではこの様な提案は通らなかったに違いない。なぜなら、ユーピアのような村にとって、薬師の存在は死活問題であるからだ。その為、いくら減税措置があったとしても、薬師がいなくなる事態になるなら、村人達は承諾しなかったであろう。だが、皮肉にも他ならぬ私自身が彼の薬師としの腕を修行したことを保証してしまったのだ。メイリスの心を入れ替えて修行したという話を半信半疑どころか、全く信じていない者の方が多かったのを、半信半疑以上に変えてしまったのだ。元々、村の人間であり知人友人も多くいるメイリスにとって、それは思っていた以上に大きかったようだ。実損害を補填されている以上、蟠りさえなくなれば、彼らは友人同士に戻れるのだから。メイリスがユーピアで薬師をやっていけるだけの信用を取り戻すのにそうはかからなかったようだ。結果、私の後にはメイリスが残るのだ。感情的な不満はあれど、薬師はいるのだ。それなら私を差し出して、減税措置を受けた方が得だと考えたのだろう(王城が減税措置を認めたは、元々ユーピアの税収が王国全体から見れば微々たるものでしかない為だが、村人達にとっては非常に大きなものであるからだ)。つまり、最後のひと押しは他ならぬこの私がやっていたというわけだ。何とも間抜けな話である。


 「そうですか……。根回しもお済みですか。わかりました、王都へ行きましょう」


 内心で己の間抜けさに歯噛みするが、それ以上にメイリスより私を選んでもらえるだけの信頼関係を構築できなかった私に責任があるのだから、しかたのないことだと受け容れよう。但し、絶対に悔しそうな顔はしてやらない。淡々に粛々と準備を進めよう。私と先代の契約を他人の横槍で潰されるのは業腹だが、いらないといってきたのはあっちなのだ。五年が一年になったのは勘弁してもらいたいものである。


 「それでなんだがね……」


 私の言葉を聞いて、喜色満面になるメイリスと村長。だが、すぐに村長はバツの悪そうな顔で何か言いづらそうにしている。


 「これ以上、何かありますか?」


 「うむ、私にこういうことをいう資格はないことは理解しているが、恥を忍んで頼みたい。君が先代から受け継いだものを村に残して欲しい!」


 はあ、この野郎本気で言っているのだろうか?だとしたら、いい度胸である。


 「……寝言は寝てから言ってくれませんか。それは私が先代から正規の契約の報酬として、受け取ったものです。村には何の関係もないことです」


 流石の私も声が極寒の響きを帯びるのを止められない。この男は村のためといえばなんでも許されると思っているのだろうか?


 「分かっている、そんなことは重々承知だ。だが、君と先代との契約は五年だ。それが一年に短縮されたのだから、営業権だけでも返してもらえないか?君ほどの腕なら、王都でも引く手数多だろうし、食うには困らないだろう?」


 ああ、人間とはここまで卑しくなれるものなのだろうか?私は心が寒々しくなるのを感じた。自分達が勝手に介入し、人を減税と引換に王都に売り渡すのにも関わらず、なんたる言い草か!


 「本気で言っておられるのですか?」


 「も、もちろん、言ってみただけだ!ただ、営業権が村の薬師にとって重要なのは分かるだろう?あれがあるとないとでは薬を独自に売買できないのだから」


 私の凍えるような怒気に気づいたのだろう。慌てて宥めるように弁解する。

 ああ、そうだね。そうだけど、それをあんたが言っていい立場か?私と先代の契約を直接見届けた唯一の人間がそれか!貴様の母親との契約だというのに!


 「そんなに怒ることないだろう?君の腕は悔しいけど一級品だ。僕など足元にも及ばない。営業権などなくても、今回の功績ですぐに手に入るはずさ」


 何も知らぬ小僧が何かを言っている。私は先代が後継者として認めぬと言われたこんな奴に、先代から受け継いだものを渡さねばならないというのか!


 「黙れ小僧」


 「なっ!」


 「黙れといった。貴様にこの場での発言権はない。そうだろう、村長?」


 「ああ、そうだな……」


 私に迫力に押され、押し黙るメイリス。そして、有無を言わせぬ私の口調に不承不承ながら頷く村長。もう嫌だ。こいつらからは、これ以上何も聞きたくはない!


 「いいだろう。お望みどおり営業権はくれてやる。幸い書き換えもしていないから、先代名義から直接書き換えるんだな。だが、秘伝は別だ!理由は言わずともあんたなら分かるな?」

 

 「あ、ああ。営業権だけで十分だとも。それ以上は望まないさ!」


 喜色を浮かべて何度も頷く村長。絶望的な交渉だったのに、最良の結果が得られたのだから無理もないだろう。もっとも、それは私の怒りを膨れ上がらせるだけだったが……。


 「そうか、じゃあもういいだろ。出ていってくれ」


 「分かった。急な話で悪かった。御暇しよう」


 「あ、待った。持ってけご所望のものだ」


 私は営業権の証明である魔法書を投げ渡す。最早、私にとって無用な長物だからだ。


 「あ、ああ。一応聞くが本当にいいのかね?」


 今更罪悪感が湧き出てきたのだろうか?それなら最初から要求するなという話である。いずれにしても、もう遅い。もう全ては終わったのだ。貴様は選択し、私も選択したのだ。


 「ああ、これ以上この村とのつながりを示すものを持ちたくないんでね」


 「なに、どういう意味だ?」


 「俺が明日この村を一歩出た瞬間から、俺はこの村とは金輪際一切合財無関係だってことだ!赤の他人、見知らぬ人間だ!二度と俺の前に顔を見せるな!村の連中にも周知させておけよ!

 ああ、安心しな。減税措置が受けられるように王都へは行ってやるよ」


 「なっ!そ、それは!」


 「先代との契約、村生活での恩義、これまでの薬師としての貢献と減税措置で十二分に返したはずだ。これ以上は俺の知ったことじゃない。分かったら、とっと失せろ!」


 最早、礼儀も敬語も何もかもかなぐり捨てて言いたいことを言わせてもらう。

 私の剣幕に押されたのか、慌てて家を出ていく村長親子。それでも営業権をきっちり回収していく辺り、抜け目がないというかなんというか……。

 こうして私のの平穏な村生活は終わりを告げたのだった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ