プロローグ
俺は、15歳の普通の学生だ。
いや、普通の学生であったというべきか。
あの男が来るまでは。
その男は、40歳の、世間でいう{おじさん}と言っていいくらいの人だった。
身なりは、ジーパンに、コートをまとって、まあ普通な見た目である。
身長も173とまあ普通である。
ただ、その男はやけにごつくて、なんか俺殺されるのではないかという恐怖をその時覚えたほどだ。
その男が急に
「早く俺についてきてくれ、でないとお前は殺される。」
と言ってきたのだ。
何を言っている?
俺には訳が分からない。
そもそも、あなたと私は初対面であるのに。
俺は、断ろうとした。
しかし、彼は俺の意見なんかそっちのけで誘拐したのだ。
そんなわけで、俺は今車の中で監禁されている。
いやどういう状況。
俺死ぬのかな。
いやだ、死にたくないよ。
俺だって、まだ、お酒も飲んでいないし、海外にも行っていないし、何といっても女子とHなこともしてない。
どうせだったら、俺の好きな琴葉ちゃんに告りたかったよ~。そうして、あんなことやこんなことしたかった。たぶん断られるだろうけど。
そんな妄想をしていた時、俺を誘拐したくそ野郎が、俺に話しかけた。
「ごめんな、こうするしかないんだ。大丈夫、光、お前にひどいことはしないから、今はおとなしくしてくれないか。」
「誘拐犯、なんで俺を誘拐した。身代金か、言っとくが俺の家には、お前が望むような大金なんてないんだぞ。てか、なんで俺の名前を知ってるのか、さっさと答えろ。おい聞いているのか。」
俺は、叫んだ。
意味ないことくらいわかっていた。
でも、叫ばずにはいられなかった。
だって、死ぬかもしれないんだぜ。
15歳で死ぬなんて、だれが想像するのか
これからだってのに。
「悪い、説明している暇はないんだ。ひとまず俺のゆうことに従ってくれ、でないとお前は死んでしまう。」
「どういうことだよおい。お前何様だよせめて名前を名乗れよ。」
「俺の名前は、羽田楓だ。これでいいか、頼むよ睡眠薬を使いたくはないんだ。」
睡眠薬そんなものを持っていたのか。
まあそうか誘拐するくらいの人だもんな、そんなもの持っていてもおかしくはない。
そもそも俺、結構誘拐犯に恐ろしい物言いしたのではないか。
生殺与奪の権を持っているのはあちらなのに。
俺は、そのことを悟りしゃべるのをやめた。
「いい子だ。待ってろすぐにつくからな。そうしたら、自由にしてやる」
そう言って俺は、誘拐犯のなすまま、車に乗った。




