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異世界を渡りし者  作者: 山田 隆行
剣の精霊編
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第23話 ギルド長登場

アクセスPV30万到達! ユニークアクセスも6万人を達成しました。


御愛読してくれている、読者の皆様方ありがとうございます。

宿に帰ってから俺は、酒場で晩飯を食いながらセリアと話をしていた。


「元気だったか?その後はどうだ。」

「あの時は申し訳ありませんでした。今は順調に依頼をこなし、先日Cランクへと昇格しました。」

「あの2人、リンドとイラウだったか? 再会した事は?」

「いえ、あの時此処で大喧嘩をしてからは逢ってないです。」

「それなら良かった。あいつらに嫌な事されたら俺に言えよ、叩きのめしてやるから。」

「分かりました。 あ、私明日は早いのでそろそろ眠りますね、おやすみなさいミコトさん。」

「ああ、おやすみセリア。」


セリアは部屋へと戻ってしまい一人で座っているとレインが話しかけてきた。


「この前のだね、元気になったみたいで良かったね。」

「レインさん・・・。」

「あの時の2人は散々痛めつけたからねぇ、寄ってこないんじゃないか?」

「そう願ってますが、一応考えといたほうが良いんじゃないかと。」

「心配性だね~~~」

「最悪な事態を常に想定して動いているだけですよ。」

「ミコトにそれだけ思われているんだ、あの子も幸せだね。」

「からかわないで下さいよ・・・。」

「ハァッハッハッハ!!」

「もぅ・・・。俺も明日は依頼を受けるつもりなので、そろそろ失礼しますね。」

「分かった、頑ばんなよ!」

「はい!オヤスミなさい」


レインに挨拶を済まし、俺は自分の部屋へと足早に戻ってさっさと眠りに付いた。

その頃、ミコトの居なくなった酒場で一人晩酌をしているレインはというと・・・。


「ミコトもかなりの朴念仁だね。あの子の想いが実るのは何時になるのかね~~」


翌朝、夢も見ないほどに爆睡した俺は疲れも吹き飛び、朝食後には意気揚々とギルドに向かった。

俺がギルドに到着するとローラを始めとする、数人のギルド職員が慌ただしく動き回っていた。


「ちょっとあなた!右側に少し傾いてるわよ、修整しなさい!!」

「こんなもので宜しいでしょうか?」

「うん、調度良いわ。ん・・・? 其処!天井から吊り下げている紐の結び目が解けかけてるわよ。」


ローラが注意すると直ぐにギルド職員2人がかりで巨大な掲示板を押さえに掛かるが、その内の一人が手を滑らせ縦幅3m×横幅5m×厚みが10cm近くもある巨大な板がローラ目掛けて落下して行った。

このまま落ちれば運が良ければ打撲程度、運が悪ければ首の骨を折って死亡だってあり得る。


「え?なに!? キャアァァァァァーーーーー!!」


職員は最悪の事態を予測し一同に目をつぶっていたが、何時まで経ってもローラの断末魔はおろか、あれほどの巨大な物体が床に落ちた衝撃音すら聞こえては来なかった。

それもそのはず、逸早く落下に気づいた俺が一陣の風を身に纏って、目にも留まらずスピードでローラの目前に飛び込み、落下してくる掲示板を受け止めたのだった。

俺が此処の重力が低いと感じる所為か、受け止めた時に重量感はあまり感じなかったが足元を見ると数mmだけだが地面に靴がめり込んでいた。


「ローラ、もう大丈夫だ。目を開けても良いぞ」

「え!? その声はミコトさんですか?」


俺の声を聞いたローラと職員が一斉に目を開けると俺が立っており、両手で落ちてくる掲示板を余裕で受け止めている姿に驚愕していた。


「ミコトさん、ありがとうございます。・・・それよりも、重くないんですか!?」

「ん?ああ、これか。思ったよりも重くないみたいだ。」


そう言いながら慎重に地面へと掲示板を下ろすと、職員が再度2人がかりで顔を真っ赤にしながら壁へと取り付け始めた。


「俺ら2人でなんとか持ち上がるほどの代物を一人で難なく持ち上げて『思ったよりも重くない』だと!? 冗談じゃねえ、あの男は一体何者なんだ?」

「さすがは冒険者というところか・・・。」


職員が作業をしながら驚愕している時、俺はローラに話しかけていた。


「それにしても、この板はなんのためのものだ?」

「これは兼ねてより冒険者から要望があった、依頼書ではなく手配書の掲示板です。」

「手配書?賞金首とかか?」

「そうです。ランクは関係なく、犯罪者から魔物まで退治して証明部位さえ持ってくれば賞金が払われます。」

「それだと、この前みたいに討伐していないのに証明部位を持ってきたりして不味い事にならないか?」

「それが一番の心配なんですが・・・。」


ここで気になる事が出来た俺は聞いてみることにした。


「なあ、依頼のついでで魔物を討伐して此処に証明部位を持ってきたら報酬を貰えるのか?」

「ええ、それは可能です。」

「それなら冒険者に魔物を倒したら、必ず証明部位を取るように徹底させればズルはなくなるんじゃないか?」

「そのアイデアは良いのですが、魔物の種類がかなり多いですよ。」

「討伐証明部位には統一性がないのか?」

「いえ牙や角、場合によっては羽根や翼などの目立つ場所が証明部位に指定されます。」

「じゃ適当に採取するか、行く先々の魔物に関する情報を記した紙をギルドが発行するとか?」

「その提案もらったーーー!!」


俺がローラと話していると何処からともなく、一人の男が話に乱入してきた。


「あんた誰だ?」

「ギルド長!?何故此方に?」

「ローラが何時まで経っても戻ってこないからだろう?」

「ローラ、コイツは?」

「コイツって・・・。

 俺はマルベリアでギルド長をしているリュックと言う。此れからも宜しく。」

「ギルド長・・・。先程の『提案もらった』というのは?」

「だから、その男が言った事をそのまま実行だよ。ただし、要返却の規定付だがな。」


俺はコソッとギルド長に聞こえないようにローラに話を聞いてみた・・・。


「ギルド長って、いつもこんな感じか?」

「そうなんですよ・・・。決めたら直ぐに実行するんで私達も困っているんです。」

「頑張ってくれ。俺は依頼を探しに掲示板の方に行くからさ。」

「ミコトさ~ん!?見捨てないで下さいよ~~」


どうやらギルド長に聞こえないように話してたつもりだったが丸聞こえだったらしく、俺が立ち去ってからローラはギルド長にネチネチと色々な事を問い詰められているようだった。




あまり良いアイデアが出てこず・・・・・。


次こそは新しい展開を考えたいです。

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