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異世界を渡りし者  作者: 山田 隆行
異世界への旅路
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第1話 異世界への旅立ち

今回で5作目となる投稿です。


昔に読んだ、とある漫画をヒントにして作成しました

俺の名は峰藤みねふじ みこと、高校を卒業したばかりの社会人一年生の19歳だ。

趣味といえばファンタジー小説を読むことである。

ちなみに、好きな物はと言うと時代劇の刀での殺陣たてだった。



今日も仕事が終了し帰宅する。


「ただいま!」


玄関を潜り家の中へと足を進めるが其処には相槌をしてくれる家族は誰も存在しない。

両親は俺が9歳のころに飛行機の墜落事故により、この世を去った。

俺も両親と同じ飛行機に乗っていたのに、他の乗客・乗員が全員亡くなったにも係わらず俺だけが無傷で生還した。

この飛行機事故から、俺に特殊な能力が備わる事になった。 

9歳から今現在の19歳まで運の悪い事に度々交通事故や、行く先々で火災に見舞われてきた。

それでも火傷はおろか怪我などは負ったことが無く、たとえ怪我をしてしまっても一瞬で治っていた。

その当時は怪我をしたときに、鋭い針で刺されたような痛みを感じていたが、成長するにつれ痛みもまるで感じなくなってしまっていた。

この事で親戚中に気持ち悪がられ、一人で両親の残してくれた家に住む事になった。

こういった出来事から学生時代は虐めにあい、一時期は自殺を考えたが手首を切っても切ったそばから傷は自動修復され、首を吊っても建物の屋上から飛び降りても骨折しただけで死ぬ事は無かった。

骨折した足も数秒後には元に戻って、傷跡すら残ってはいなかった。

さて家に帰った俺は早速、電子レンジでコンビニ弁当をチンして晩飯を食べ始めた。

今日は俺の19回目の誕生日であるが祝ってくれる者は誰も居なく親が死んでから10年間、一人寂しく自分で自分を祝っていた。


「それにしても・・・俺の能力がなければ、この10年間で100回は余裕で死んでるな。」


瞬く間に晩飯を食べ終わりニュースを見ていたが次第に眠くなり夢の世界へといざなわれる。


(・・か、・・・を助・・・・い。)


翌朝、夢の中で誰かから助けを求められるような幽かな声が聞こえたが、気にすることなく朝飯としてカップラーメンを食べながら髭を剃っていると突然、電池が切れたかの様に動かなくなってしまった。


「変だな?充電したばかりなのに・・・。壊れたのか?」


シェーバーを靴箱の上に置いて欠伸あくびを手で押さえ、目を擦りながら玄関脇の郵便受けに入っている新聞を取りに外へ出たのだが、足元に変な感触があった。


「ん?玄関からポストまではセメントで塗り固めた道だったはず・・・。こんなに草の生えている道ではなかった筈だが?」


未だに視点の定まらない目で周りを確かめると、其処で思いもよらない出来事に遭遇する事になった。


「ここは野原か?俺はまだ夢を見ているのか・・・。」


それもそのはず、俺の住む家は閑静な住宅地に佇んでおり、間違っても原っぱには建ってはいない。

頬をつねって夢ではない事を確かめると、現状を把握する事にした。


「これはなんの冗談だよ!!どこかにカメラでも仕掛けてあるのか!?」


景色に混乱し、360度見回してみると今出てきた筈の自分の家が何処にも存在してはいなかった。


「俺の家は何処に行ったーーーー!!?」


思いっきり叫んでみるが、誰からも何処からも返事は聞こえず、あたりに響き渡るだけだった。

少し冷静さを取り戻した俺は自分の今の格好を確かめる事にした。

寝起きなため、髪はボサボサで格好は上下とも灰色のスウェットを着込んでいる。足元はというと新聞を取りに外へ出ただけなので裸足にスリッパという、長時間歩くのには適さない格好だった。

髪と目は日本人なら当然の如く、両方とも黒だ。

学生時代にクラスメイトからも『髪を染めたり、脱色しないのか?』とよく言われていたが、ファッションには疎いため、そんなものには興味は無かった。

当然、ピアスやアクセサリーなどにも、まるで興味は無かった。


「何にしても、まずは此処が何処なのか誰かに聞かないとな・・・」


野原の中央に立ったままなので何時、野犬や熊などに襲われてもおかしくは無かった。

町のようなものは見えないかと思い周囲を見回すと遥か遠くに黒い煙のような物が立ち上っていた。


「おかしいな・・・こんなに視力が良いはずは無いのに。」


俺は身体は丈夫だが、目だけは眼鏡無しでは文字を読むことが出来ないほどの近眼だった。

だが、今は眼鏡を掛けていないにも拘らず、遥か遠くの煙を見つけることが出来たのだった。


「おっと、こうしてはいられないな・・・少し走るか。」


運動神経は一般人よりも優れている方だったが、予想だにできない事が起こった。

軽く走ったつもりだったが、走り始めてから数秒後、異変に気が付いた。

走り出してから2、3秒しか経過してないのだが進んだ距離は100mをゆうに超えている。


「どういうことだ?いくらなんでも、これはおかしい・・・」


100m以上の距離を2、3秒でなど、世界記録どころの比ではない。


「まてよ、もしかして・・・。」


足を揃え、その場で軽く飛び跳ねてみると一瞬で10mの高さまでジャンプしていた。

地面に降りたときも足に痛みなどはなく、普通に着地する事が出来た。

更には足元に転がっている石を掴み思いっきり投げると、目にも留まらないスピードで遥か彼方へと飛んでいってしまった。


「やはりそうか、ここは重力が小さいんだな・・・という事は此処は地球ではないのか!?」


少し考えてみるが・・・


「そんな馬鹿な、ファンタジー小説じゃあるまいし、異世界に飛ばされるだなんて。」


考えていても埒が明かないことに気づき足早に煙が見えた町へと走っていく事にした。


「これだけ走っているのに、息切れも疲れもしないなんて。」


身体能力に驚きながらも、時速100km以上のスピードで野原を駆け抜けて町へと急ぐ事にした。

試行錯誤の結果、やっと完成した5作目の小説になります。


分かりにくい、あらすじになってしまいましたが頑張って更新していきますのでよろしくお願いいたします。


前作の『最強の錬金術士』は2日に1度の更新でしたが、今回の作品は濃い内容にしたいので、ゆっくりと更新していきます。

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