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☀ 神様の言う通り  作者: 雪*苺
5月 【 傘 】
4/24

⭕ わらいもの 4


──*──*──*── 昼休み


──*──*──*── 給食時間


 机の中にはいっていた僕のぶうは見付からないまま、3時間目が終わって昼休みにはいった。

 今は大好きな給食の時間──。

 配膳するのは給食がかり担当の5班。


 その5班の中には西にしぐち君がる。

 クラスメイトは規則正しく一列に並んで順番を待っている。

 クラスメイトは1人ずつトレーを取って、からっぽの食器と食具をトレーのうえに置いて、まえへ進んでいく。


 僕のばんになったけど、明らかにあくを感じた。

 僕のぶんだけ明らかに(盛り)が少ないから……。

 今日きょうの給食はみんなが大好きなビーフシチューなのに、僕の食器にそそがれたビーフシチューには具がはいっていないし、半分しかれてもらえていない。


 なん幼稚ないやがらせを平気で出来るんだろう。

 もう9歳なのにね……。

 今から西にしぐち君の将来が心配になってちゃったよ。


 友達選びって、すっごく大事なんだと思う。

 誰と仲良くしたら自分にい影響を与えてくれるのか、く考えないといけないんだ……。

 自分より弱い相手にいやがらせをして喜んで優越感にひたような幼稚で残念な奴を友達に選んじゃ駄目って事だね。


 配膳が終わって全員がせきに着いたら、にっちょくが「 がっしょう 」と言う。

  全員がいっせいに胸のまえで両手を合わせる。

 にっちょくが「 生産者のみなさんに感謝します。いただきます 」と言ったあと、全員で「 生産者のみなさん、がとう御座います。いただきます 」と言う。


 担任の先生が「 みなさん、頂きましょう 」と言ったあと、生徒は給食を始めた。

 僕のビーフシチューは具なしだから、パンに付けて食べる事にした。

 順番を神佛かみさまお聞き(お伺い)しながら食べる事を幼い頃から叩き込まれているから、僕の癖になっている。


 両手がいてるときは両手を合わせて神佛かみさまお聞き(お伺い)するんだけど、食事ちゅうとかは片手でお聞き(お伺い)する事にしている。

 も給食ちゅうに左手の人差し指と小指をピクピクと動かしながら食べているから「 変な奴ぅ~~ 」って思われているかも知れない。

 僕は給食のコッペパンが苦手なんだけど──、神佛かみさまが教えてくれたとおり、付ける量も細かくお聞き(お伺い)した事もあって、食べ切る事が出来た。


 ふぅ~~~~。

 今日きょう神佛かみさまに教えてもらえたとおりの順番で食べたら、残さずに食べ切る事が出来た。

 噛むかいすう神佛かみさまお聞き(お伺い)しながら食べれた自分を褒めてあげたい(////)


 最後にデザートのプリンを食べようと手を伸ばしたら、うめうら君が僕よりさきにプリンを取った。

 「 プリンを救出しました、隊長! 」なんて言ってる。

 いな君と西にしぐち君もニヤニヤして笑っている。


 楽しみにしていたプリンを奪うなんてあくしつぅ~~!

 返してもらわなくちゃ!

 僕が椅子から腰をげようとしたら、いな君と西にしぐち君が牛乳のはいった瓶と、カラになったプリンカップを僕の机のうえに置いてた。


 カラになった僕の牛乳瓶は取られて、おおさんの机のうえに置かれる。

 「 牛乳、しかったね~~ 」なんて、おおさんは笑顔で女子達と笑っている。

 おおさんが黒幕って事ぉ??


 僕が振った事を根に持ってるのかも知れない。

 僕が食べる筈だったプリンはいな君の手によって、おおさんにけんじょうされた。

 自分のプリンをおおさんにけんじょうすればいのにぃ~~!!


 自分の1本ぶんを飲んだあとなのに、にんの牛乳なんて飲みたくないよぉ……。

 飲まないといけないのかなぁ……。

 僕が溜め息をいていたら、机のうえに置かれていた牛乳瓶が消えた。


 牛乳きのクラスメイトが飲んでくれるのかと思ったら、頭のうえが冷たくなった。

 白い液体が頭のうえかられてた。

 えっ、牛乳っ!?


 誰かが僕に牛乳を掛けた!?

 なんで牛乳を頭から掛けられないと駄目なのぉ?!


???

はる、牛乳くっせぇ~~ 」


???

「 きゃはははは(*≧∀≦*)!!

  やだぁ~~、きったなぁ~~~~い! 」


???

「 コイツもかぶってろよ! 」


 むら君がなにかを持ってると僕に掛けた。

 僕が掛けられたのはチョークの粉だ。

 黒板消しを綺麗にするクリーナーの中にまっているチョークの粉──。


千晴

「 けほけほっ── 」


埜村

「 あはははっ!

  はるしろじゃ~~ん 」


???

「 ざまぁないな、はる

  自慢の神様に助けてもらえよ!

  『 神様ぁ~~、可哀想な僕を助けてぇ~~ 』ってな! 」


千晴

「 こんな状態じゃ授業を受けれないよぉ…… 」


 僕の両目に涙がまる。

 泣くもんか!

 泣いてたまるかぁ!!


 僕はランドセルの中にれていたタオルを出して、牛乳で濡れてしまった机や椅子を拭く。

 だって誰も拭いてくれなさそうだもん。

 自分で拭くしかないよね。


 食具とカラになっている食器を乗せているトレーを返したあと、僕は[ 教室 ]を出た。

 1階に在る[ 保健室 ]へ向かって走る。

 [ 保健室 ]は僕の避難場所だから──。


 [ 保健室 ]にはちょうしんの優しい先生がてくれる。

 囲碁が強くて、学校保健師と囲碁部の顧問を兼任している先生なんだ。

 僕が囲碁部にはいろうと思っている理由だったりもする。

◎ 訂正しました。

  お聞き(お伺いし)ながら ─→ お聞き(お伺い)しながら

  聞く(お伺いする)んだけど、─→ お聞き(お伺い)するんだけど、

  聞く(お伺いし)事にしている。─→ お聞く(お伺い)する事にしている。

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