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☀ 神様の言う通り  作者: 雪*苺
6月 【 ダメ❗ 】
11/24

✒ 通学路 2

◎ 読者の皆さん、御早う御座います。

  「 春のチャレンジ2025 」は、5月15日で終了してしまいましたけど、続きは継続して投稿させて頂きます。

  暇潰しのお供に読んでいただけると嬉しいです。


 《 コン(コンビニエ)ビニ(ンスストア) 》のまえとおり過ぎようとしたら、知らないおにいさん達に声を掛けられた。

 学生服を着ているから中学生かな??

 なんか……ダッサいかたをしてる人達だ。


 ファッションセンスをお母さんのお腹の中に忘れてちゃったのかな??

 小学生の僕がひとさまのファッションセンスを言える立場じゃないけど、御愁傷様な人達だよね?

 モヒカンとかアフロとか……にも時代遅れな髪型をしてるのはなんでかな??


久賀瀬千晴

「 おにいさん達、なにか用?

  僕、急いでるんだけど…… 」


モヒカン

「 よう、ボクちゃん。

  おにいさん達にカネを貸してくれねぇかな? 」


久賀瀬千晴

「 え?

  おにいさん達…………、おカネ持って無いのに《 コン(コンビニエ)ビニ(ンスストア) 》の[ 駐車場 ]にたむろってるの?

  小学生をかつげするなんて…………御愁傷様だね 」


モヒカン

かつげって──。

  そんな事してねぇだろ?

  優しく話し掛けてるだろぉ~~ 」


アフロ

「 御愁傷様なんてひでぇな~~ 」


久賀瀬千晴

「 じゃあ、きょうかつ

  お巡りさんに事情を話せば、おかね貸してくれるよ。

  向こうに《 交番 》在るから借りてたら 」


 僕は早く帰りたいから《 コン(コンビニエ)ビニ(ンスストア) 》の[ 駐車場 ]から出ようとする。

 座っていた学ランを着ているおにいさん達が立ちがって、僕を取り囲む。

 一寸ちょっと恐いかも……。


 明らかに弱い小学生を取り囲んでなにする気なんだろう??

 中学生……よりも背が高いかも……。

 見た目と違って幼稚な人達なのかな??


久賀瀬千晴

「 あの……僕、急いで帰らないといけな── 」


 頭皮がツルツル(スキンヘッド)こわもてにいさんが僕の背中からランドセルを取りげる。

 僕の黒いランドセルを逆さまにして中身を地面に落としたあと、軽くなったランドセルを投げて遊び始めた。


 えぇぇぇぇぇえ~~~~!?

 なんひどい事をいけないのぉ~~!!

 僕は地面に落とされた教科書,ノート,筆記用具を拾おうとしたけど、きんぱつにいさんが許してくれない。


 きんぱつにいさんは地面に落ちた教科書を拾って見始めてしまった。

 「 オレときと違うじゃん 」とか言いながら見ている。

 返して欲しいのに「 返して 」って言えない……。


 リーゼントおにいさんがノートを拾って読んでいる。

 あのノートはクラスメイトからいやがらせを受けた内容をしょうさいに書きめているネタ帳だ!

 やだやだやだぁ~~~~恥ずかしいよぉ~~(////)


久賀瀬千晴

「 それは駄目ぇ!!

  返してよぉ~~!! 」


 僕はジャンプをしてノートを取ろうとするけど、背の高いリーゼントおにいさんが持ってるノートには手が届かない。

 リーゼントおにいさんはパラパラとノートをめくって読んでいる。

 兎みたいにピョンピョン飛び跳ねてノートを掴もうとしている僕の様子を見て、ほかのおにいさん達がケラケラと笑い始める。


リーゼント

「 ボウズ、クラスでいじめられてるのか? 」


久賀瀬千晴

「 だったらなに

  おにいさん達には関係無いでしょ!

  そのノートは返してよぉ~~(////)」


リーゼント

「 ボウズにははなしを聞いて相談に乗ってくれる大人がるんだな…… 」


久賀瀬千晴

「 え……? 」


パーマ

「 コイツの妹、学校でひでいじめに合っててな、去年とうとう自殺しちまったんだ…… 」


久賀瀬千晴

「 えっ……?? 」


 きんぱつにいさんが教科書,ノート,筆記用具を拾ってくれた。


モヒカン

「 おい、ランドセル寄越せ 」


 モヒカンおにいさんが声を掛けるとランドセルが戻ってた。

 ランドセルの中に集めた勉強道具をれてくれる。


モヒカン

「 ほらよ 」


久賀瀬千晴

「 あ…ありがとう…… 」


アフロ

「 友達は助けてくれるのか? 」


久賀瀬千晴

「 え?

  ………………助けてくれる子なんてないよ。

  僕、ハブられてるもん 」


アフロ

「 [ 教室 ]で1人なのか? 」


久賀瀬千晴

「 う…うん──。

  声を掛けてくれる子もるけど、意地悪されてる僕に関わったら次の標的にされちゃうでしょ?

  だから……僕と仲良くしないようえて距離を置いてもらってるんだ…… 」


金髪

「 なんて出来たガキなんだ…… 」


スキンヘッド

「 担任は助けてくれないのか 」


久賀瀬千晴

「 え……と、先生(担任)は知らん顔してるよ。

  日教祖思想の強い先生だし、先生(担任)に危険視されてるから…… 」


リーゼント

「 教師に危険視されるって、なにやらかしたんだ? 」


久賀瀬千晴

「 う~~ん──。

  『 世直しの新聞です。学校に関する記事が掲載されてるから読んでみてください 』って渡したら、目のまえやぶかれてゴミ箱に捨てられちゃったんだ。

  次の日から先生(担任)ない子扱いされるようになって──。

  それからいやがらせが少しずつ始まった感じかな?

  日教祖思想の教師ってヤバい人が多いよね 」


リーゼント

いまどきの子供は教師に新聞を渡すのかよ…… 」


久賀瀬千晴

「 おちゃん,おちゃんから『 《 学校 》がくなる新聞だから先生に読んでもらいなさい 』って渡されたんだよ。

  先生(担任)は読んでくれないけど、[ 保健室 ]の先生(学校保健師)は読んでくれてるよ。

  『 すごい新聞だから、理事長,校長先生,教頭先生,生活指導の先生には読んでもらいたいね 』って言ってくれたから、[ 職員室 ]に行って渡してみたよ 」


金髪

なか(なか)行動りょくの有るガキだな 」


スキンヘッド

「 その新聞とやらは読んでもらえてるのか? 」


久賀瀬千晴

「 うん。

  理事長,校長先生,生活指導の先生は読んでくれてるよ。

  教頭先生は政●新聞を読んでるけど、世直しの新聞も読んでくれてるよ。

  い新聞なのは理解してくれてるみたいかな?

  誰でも読めるようにって、学校に関する記事のコピーを廊下の壁に張りして有るし── 」


リーゼント

「 その新聞は今も持ってるのか? 」


久賀瀬千晴

「 有るよ。

  今日きょうは新聞を渡す日だったから、余ってるよ 」


 僕はランドセルから “ 世直しの新聞 ” って言われてる新聞を取りして、リーゼントおにいさんに手渡した。


リーゼント

「 ………………こんなむずかしい新聞を渡してるのか? 」


久賀瀬千晴

「 うん。

  漢字の勉強にもなるから、休み時間に読んでるよ 」


パーマ

たしかにむずかしいな……。

  書きかたむずかしいって言うか──、言い回しがむずかしいって言うか──。

  見た事の無い漢字も使われてるぞ 」


久賀瀬千晴

「 昔の漢字も使われたりしてるよ。

  漢字は霊感の有る人が作ったから、ちゃんと意味が有るんだよ。

  マルクス共産主義の影響を受けてむずかしい漢字が、どんどん簡単な漢字に変更されて使われるようになったんだって。

  先生にも読めない漢字が使われてたりするよ 」


金髪

「 …………ボウズ。

  この新聞、貰っていか? 」


久賀瀬千晴

「 う…うん。

  別にいよ。

  《 家 》に帰れば贈答で配布する新聞が沢山あるから…… 」


リーゼント

し。

  なら、にんずうぶんくれるか? 」


久賀瀬千晴

「 う…うん、いよ……。

  じゃあ、《 家 》に帰ったら新聞を持ってるよ 」


 僕は学ランのおにいさん達に手を振って《 コン(コンビニエ)ビニ(ンスストア) 》をあとにした。

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