よろず屋 2品目
茜の幼き頃の話。
茜には小さな頃の友達 本田 柚葉という女の子がいた
その子は他の子よりも可愛く、優しかった
そんな柚葉のことが茜は大好きだった
遠足中、2人は山で迷子になってしまった
「帰れなかったらどうしよう」
泣く茜に柚葉が優しく声をかける
「大丈夫だよ!きっと戻れる!」
2人は森の中を歩き進めた
しばらく歩いていると1人の人がいた
柚葉が
「あそこに人がいるよ!あの人に戻り方を聞こう」
と提案した
そしてその人に道を尋ねようとしたその瞬間
2人はその人が人では無いことに気がついた
眼球はただれ、口がさけて腕が1本足りない化け物だった
奇妙な声でこっちに向かってくる
「ソノウデトソノアタマイイナァアホシイヨォォォ」
そう言いながらその化け物はどんどん近づいてくる
ガシッ
その化け物は柚葉の頭を掴んだ
次の瞬間柚葉の頭はその化け物にもがれた
「柚葉ちゃん!!!」
そんな茜のこえはもう柚葉には届いていなかった
次は茜のところに化け物は腕を伸ばした
(次は私の番)そう思っていた
だが急に化け物は悲鳴をあげて消えた
なんのことか分からず茜はびっくりして当たりを見回した
その時1人の男の子が立っていた
「大丈夫?」
そんな優しい声をかけてくれた
その男の子の名前を聞くと 須賀 陽介と言った
何をしたかを茜がたずねると
「たまたまナメクジを消そうと思って塩を持ってたんだ。なんか危なそうだったから気をこっちにひけないかなって思って塩を投げてみたら消えたんだ」
陽介はそう言った
2人は先生に今日あった出来事を言い、柚葉の事は警察が捜査をしていた
2人が悪いお化けのせいだ、と言っても信じて貰えず柚葉の件はまだ警察が他に犯人がいると言って捜査をしている
私はその場面が一生のトラウマになった
だからもう被害者を出したくない
目の前で殺されるのはもう見たくない
ショッキングピンクの女の子はこんな気持ちにも気づかずどんどん悪霊に向かって歩いていく
「そこの女の子!!!!お願い早くそこから離れて!!!!」
女の子はそんな叫びにも目もくれず悪霊に近づいていく
次の瞬間
「シュルンッ」
そんな音とともに悪霊は女の子が持っていた白い箱の中に入った
「今日はえらい簡単やったな....」
女の子は足早とその場を去ろうとしていた
「待って!そこピンクのパーカーの子!」
茜がそう言うと女の子は足を止めて驚いた様子でこちらを見ていた