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やってきてしまった『皇室主催のお茶会』と言う名の皇太子の婚活。4

トントントンとノックが聞こえた。

「はぁい!」

元気よく返事をするとお父様の声が聞こえた。


リサが素早くドアを開けに行く。


開いたドアから、お父様とお母様、そしてヘンリーお兄様とダニエルお兄様が入ってきた。


今日は、ダニエルお兄様も招待を受けていたので、子供用の正装に身を包んでいる。


色は私のセルリアンブルーに合わせて、ロイヤルブルーの上下だ。

ジャケットとパンツはシャドーチェックが入っていてすこぶるお洒落。

インナーは清潔感漂う白いシャツを着て、セルリアンブルーのリボンタイが、ただでさえ可愛く素敵なダニエルお兄様の可愛さを一層引き立てている。


自分が今レティシアだという事を忘れてナデナデスリスリギューギューしたくなる衝動に駆られてしまうじゃ無いか。でも本当にやると奇行に走ったと驚かれるのでいたしません。


でーもぉー!かわいい!ウチのダニエルお兄様がめっっっっっちゃかわいい!!


そんな内心の葛藤を知ってかしらずか、エスコートするためにダニエルお兄様が手を出してきた。

「惚けていないで、行くよレティ。」


ふわりと笑うは天使か妖精か………。ではなく!!


にやにやデレデレした顔をぶら下げて、ダニエルお兄様の手を取り、皇太子が待つ城に向かうべく我が家を出たのである。


正直、私の屋敷から城までは目と鼻の先に位置しており、ぶっちゃけ門to門だと徒歩で10分ぐらいの距離。


そりゃ門から城まで結構な距離があるとは言え、わざわざ馬車でえっちらおっちら行くのもなんだかなーな距離である。しかし、三大公爵家の御子息とご令嬢が友達ん家に行く感覚で歩いて行っちゃアカンわな。


たとえ、歩いた方が速くとも!


平安時代の牛車もかくやという遅さでガタガタと進む馬車の中、今日はいかにレオナルド殿下の目にとまらない様にするかを考えている。


出発前、お父様は、嫌なら体調不良とでも言って帰っておいで!と言ってお母様に肘鉄食らわされていた。途中退室しよう物なら余計に目立つと思うのでやらないが、正直帰りたい。


ムムム…と唸っていると、向かいに座っていたダニエルお兄様にデコピンを食らわされる。


「っあう!なにするんですかぁ。」

「あまり乗り気じゃ無いのは分かるけど、二人きりでの初めてのお出かけなんだから、そんな難しい顔をして座っていないで。レティには笑っていて欲しいな。」


そう言い、両手で私の手をぎゅっと握って下さる。


確かに!ダニエルお兄様と二人だけのお出かけ初めてでした!レオナルド殿下回避の事ばかり考えていたので、すっかり失念しおりました。


「ダニエルお兄様。そうでしたね。折角のお出かけですものね!私ニコニコしていますわ!」


不安だった心はスッと落ち着いて、ダニエルお兄様の手さえ離さなければ大丈夫だと思えた。

ここまでお付き合い頂きありがとうございます。

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