食品製造施設
ブー、ブー、周りで携帯が一斉に鳴り響く。
「なんだ!?」
俺がそう言うと、
「メールだ。」
携帯を見ながらケミが言う。
「内容は、」
そう聞くと、
「食品製造施設に、乗り込んだ奴らがいたらしい。動画が添付されてるようだけど見る?」
ケミがそお言い、携帯を見せて来た。
「あぁ、見てみよう。どちらの結果になっても嫌な結果だがな。」
添付されたファイルを開くと、動画が流れ始めた。
そこには今回突入したと見られる人物たちが写っていた。
「難易度が1番低いだけあって余裕で入れたな。」
先頭を歩く男が言う。
「ああ。こんな楽勝だとは思わなかったぜ。」
後ろについている派手な格好をした男が言った。
「取り敢えずここ潰して他も行こうぜ。」
派手な男と並んで歩いていた男も前の二人と同様余裕綽々と言った感じで喋る。
「おっ!なんだこの怪しげな扉。こっからが本番てか。アッハハ。」
先頭の男が扉を開けて入って行く。
「よし。俺らも朝入るか。」
そう言うと、後の二人も入って行った。
カメラが切り替わる。
「なんだ。なんも出て来やしないじゃんか。」
先頭の男がそお言うと、
「だな。これなら他の施設も余裕だろ。」
後ろの男の一人が言う。
ドォォン。鈍い音が鳴り響くとドアが閉まった。
「うぉ!扉が閉まっちまったぞ。」
後ろの男が言った。
「大丈夫だろ。こんな簡単なんだぜ。余裕だグゥゥ。」
急に苦しみだす先頭の男。
「アァッグァァァァ。」
そう呻くと倒れた。
「なっなんだよ!どうなってんだよ!」
派手な男が言うと、
「ウワァァァァー。」
そう言ってもう一人の男が走り出す。
そして扉を掴んだ瞬間、バチッ!!その音と同時に倒れる。
「なっなんだこれ。アァァァァァ。」
パシュッ、派手な男の胸から血が吹き出す。
そこまで終わったところで、画面が暗くなった。そして、映像が切り替わる。
「皆さん如何でしたか?楽しんでいただけましたでしょうか?くれぐれも先ほどの3人のようには早死にしないでくださいね。」
そう言うと映像が終わった。
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