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消滅

真っ黒に塗りつぶした視界に光が差し込む、眩しい。そうして目を開ける。空が青い。遠くに人の声がする。だんだん近づいてくる。体が震えてきた。来ないでくれ、頼む、と勝手に祈り始める。体を動かそうとするが痛くて動けない。そうしている間にも声の主はどんどん近づいてくる。動けッ動けッ、必死に自分を叱咤する。だが動く気配はない。足が痛む、昨日までの地獄を思い出す。理不尽な暴力、飛んでくる叱咤の声、その一つの声で傷つく、近づいてくる人も同じ人なのだろうか?怖い、なんとかして茂みの裏に身を隠す。

「あれー?ここら辺にネズミがいたと思ったんだけどな?逃げたかな?」

ネズミ?もしかして俺のことか?クラスの奴には俺をそう呼ぶ奴もいたな。

「ジョン、見つけたよ。だからこっちへおいで。」

ジョン?この街には外国人はあんまり住んでないと思ってたけど住んでたのか。

「なら父さん、剣を貸してよ。今日は俺がやるから。」

剣?ネズミに?!おかしい、何かがおかしい。そういえば雪は?10センチくらいは積もっていたはずだ。

そっと茂みから顔を出す。そこにいたのは2メートルはあるネズミとそれに向き合う親子だった。


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