大邪神アカトシュとレティ
矢萩に殺され達也の魂は真っ暗な闇の中を彷徨っていた
「なんで僕だけ…なんで僕が…許さない…全て殺してやる…壊してやる…矢萩…そして大女神アリシア…お前ら絶対に許さない」
これまでにない心から怒りと憎しみの念が達也を纏った…
「これほど強い邪心を感じたことがありません…やはりあの方のおっしゃった通りですね…」
〈冥界〉
どこからか女性の声がしたすると真っ暗な空間は次第に明るくなり辺りを見渡すと血のような真っ赤な空に鬼のような形をした岩山が無数並んでいた
ここは地獄か?と達也は思った
「地獄ではありませんよ榊原達也様…」
後ろを振り向くと紫髪のロングストレートでサファイアのような美しいブルーの瞳が印象的な美女が立っていた
だが彼女の姿は人間とは少し違った頭からは二本の黒い角と背中には蝙蝠のような黒い翼で赤と黒のレザージャケット、同じく黒いレザーミニスカと黒ブーツ履いていた…エロい格好
「あの…貴女は?…それにここはどこ…?」
と質問すると彼女は
「私は大邪神アカトシュ様の忠実なる秘書レティでございます そしてここはアカトシュ様が住む冥界… アカトシュ様からの命令で貴方の魂を私がここに連れてきたのです」
と冷静に淡々と話すレティ
「アカトシュ?レティ?…まさか僕の魂を消すのですか?」
達也は訳がわからないまま思い悩んでいたが18年生きてきて今まで不幸な事続きな人生だったから悲観的に考えレティに質問した
「いえ…むしろアカトシュ様は貴方を助けたいと申しておりました 詳しい事はアカトシュ様から直接聞かされると思います…ではアカトシュ様の元へご案内します。こちらでございます」
〈冥界 アカトシュの神殿〉
そう言うと彼女は達也を案内し始めやがて目の前に黒いレンガでできた洋館が見えてきた洋館の中に入り案内された部屋に入るすると前方に煙のような炎のような丸い形した靄が現れその靄の中心辺りから赤く不気味に光る悪魔のような目と口のような形が浮き上がり点滅していた
「やあ…君が榊原達也君だねえ〜おいらがアカトシュだよお〜よろしくね〜」
これが僕と大邪神アカトシュとの運命的な出会いである