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殺された僕の魂は大邪神として転生した…  作者: R @ J
第一章 矢萩貴昭討伐編
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異世界到着と不幸の始まり

〈グローム 某野原地帯〉

眩い光が消えるとそこには美しく広大な野原の光景が出現した…そう僕達は異世界…グロームに着いたのだ


「綺麗な景色ね〜空気も美味しい」「草野球やりてえ〜」「弁当のサンドイッチ持って来れば良かった〜」


等すっかり遠足気分なクラスメイトだが達也は女神がなぜ僕だけ睨んだのか…ということが気になって仕方がなくただ呆然とそのまま立っているだけであった


「榊原君?険しい顔してるみたいだけどどうしたの?」


優しく声をかけてくれたのは委員長の美沙


「え…?う…ううんなんでもないよ…美沙…ごめんね?心配かけて…」


声をかけられ歯切れの悪い返事の達也


「いいのいいの!でももし困った事があったらいつでも私に言ってね」


と母のような優しい笑みを浮かべながら接する美沙


「あの〜貴方方が勇者様の御一行様でしょうか?」


後ろを振り向くと10人の西洋の鎧姿の男性そのうちの1人が声をかけてきた恐らくこの国の兵士だろう


「あなた達はどちら様でしょうか?」


と美沙が質問する


「申し遅れました我々はミシェール王国の国王直属親衛隊でございます 実は女神のお告げを聞いた国王からの命で貴方方の迎えを行くよう命じられました。一応本人確認という形でこの水晶に手をかざしてください ステータスが表示されます」


そういうと兵士の1人がテニスボールくらいの水晶玉を持ってきた美沙が言われた通り手をかざすと


ミサ イナモリ

Lv1

称号 勇者

属性 天 聖 光 風 水

冒険者ランクS

攻撃力 10000

魔法攻撃力 50000

防御力 15400

魔法防御力 43000

瞬発力 12000

魔力 64000

加護 大女神の加護

ユニークスキル〈神聖魔法〉〈魔法攻撃力上昇〉

スキル〈奇跡の回復魔術〉


そのステータスを見た兵士は


「これは…すごい…想像以上だ!」「信じられん!あの天属性を持っているとは!」「こ…これは大事件だぞぉ!」


等歓喜な声に包まれるこの世界の住人の平均ステータス数値は最弱クラスで100〜高くても5000程らしい…つまりチートである

この世界では属性が12以上あるがその中でも超希少種である


光系統(天⇒聖⇒光)と闇系統(冥⇒邪⇒闇)


を持っている者はグロームの長い歴史でも数えるほどしかおらず特に、両系統最上位属性である天属性と冥属性は


10000年以上前に大活躍した英雄(故人)(天属性)

と同じく

10000年以上前に大暴れした魔神(故人)(冥属性)


の2人を最初に確認されて現在までこの2人以外この属性が を持っている者は現在では未確認でありもし発見されたとしたらグロームの大事件となる程、伝説的かつ超強力な能力という訳だ

つまり天属性を所持しているどころか光系統全制覇している美沙は超チートの持ち主という事になる


ちなみに英雄と魔神は死闘の末、自身の持つお互いの能力がぶつかり合った衝撃によって体や魂が完全消滅したとされ所謂、相討ちという結果で幕を閉じたらしい

現在2人の伝説的な死闘はグロームの聖書やおとぎ話に語られる程、超有名である


「よし次は俺だぜ!」


と矢萩が手をかざすと


タカアキ ヤハギ

Lv1

称号 勇者

属性 火 土 雷

冒険者ランクS

攻撃力 20000

魔法攻撃力 47000

防御力 30000

魔法防御力 31000

瞬発力 13000

魔力 56000

加護 大女神の加護

ユニークスキル〈狂豪腕〉〈全状態異常完全無効〉

スキル〈身体超強化〉


矢萩も相当なチートで兵士は大喜び

そして残ったクラスメイトも


「やったあ!攻撃力34000だってよお!それに聖属性付きだ!」「あたしは魔力40000よ!」「強靭な再生力というユニークスキル最高!」


と水を得た魚のように喜んでいるクラスメイト達最後に残ったのは達也…恐る恐る手をかざして見ると


タツヤ サカキバラ

Lv1

称号 乞食

属性 無し

冒険者ランクG

攻撃力 15

魔法攻撃力 20

防御力 13

魔法防御力 4

瞬発力 6

魔力40

加護 無し

ユニークスキル 無し

スキル 無し


この表示が出現し達也本人はもちろん兵士、クラスメイトは全員唖然


「あ…あはは…でも…これでも君は努力をすれば伸びると思うよ…と…取り敢えず王宮に…」


と気を遣った兵士は達也をなだめるが


「なぜ…僕だけ…はっ!」


達也はなぜ女神が睨んだのか今わかった…そして強い絶望感に襲われ兵士の制止を振り切り逃げるようにみんなの元から去った


〈グローム 某山中〉

その日の夜、達也は死人のように生きる希望を失いただ山の中を徘徊していた何も考えずゾンビのように…


「よう!無能の榊原!お前女神様からにも愛されなかったようだな!」


後ろから声がそう…矢萩だ…だけど今の自分は強いショックのあまり声も出せずそのまま立ち去ろうとした


「おう!榊原の癖に無視してんじゃねえよ!」


と声と共に背中から左胸にかけて貫くような激痛が僕を襲った

矢萩が炎の槍を達也に刺したのだ…


「ぐ…や…は…ぎ…何を…ぐふう…」


致命傷を受けた僕は矢萩を睨んだが次第に睨む力もなくなり目を完全に閉じた…異世界グロームにて1人の少年の命が消えた


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