4.多面性
唯:「じゃあ、後でな」
雅「8時半だからね」
唯:「ん、了解」
new friendの2人とは1回別れてエレベーターに乗り込んだ。
階数の書いてあるボタンsの横の溝にカードを通すとエレベーターが上昇を始めた。
俺の部屋がある5階を素通りして一般生徒は入れない12階へ・・・
チン
『12階です』
人が居ないのを確認してエレベーターを降りる。
毛足の長い絨毯が足音を吸い込んだ。(←確信犯
髪はエレベーターに乗ってる間に輝く金色に染められていた・
唯:「そぉです、りじちょーモードです☆」←独り言乙
生徒会役員の部屋をスルーして突き当りの壁を特定のリズムで叩いた
コン、コココン、コン、コン・・・・・・ガコンッ
唯:「ぅおっ・・・」
今ちょっと吃驚したね~?忘れてね~?(黒笑
唯くんあくまでcoolだから^^
壁の1部が手前に飛び出して、横にスライドし、
現れたのは入口こそ小さいが中は5人が川の字(?)で寝ても大丈夫なエレベーター
唯が乗り込むなり扉は閉まり。すぐに上昇を始めた。
それを、誰かが見ていたなんて・・・・
チン
さて、着きましたよ13階!
飴色の扉をopenすると円形の第一(☚)リビングがありました^^
いやぁ、広いねぇ・・・
おや?何か茶色い物体がこちらに向かってくるよ?
名前、呼んでみよっか
唯:「ラッキー、元気して・・・うぐっ?!」
はい、押し倒されました。重いよぉお。
そう‼彼が噂のゴールデンレトリバーのラッキーくんです☆
顔とか首筋とかぺロぺロしてきます。
唯:「ちょっwwwwラッキー、wait」
止めてうれました。良い子でしょぉ?(←調教済)英語とか格好良いでしょぉ?(←イギリスにて生)発音いいでしょぉ?(←帰国子女)
身を起して取り出しまするは。。。ジャーキーです☆
ぉお~、ラッキーくんお目々がキラキラしてますねぇ。
〈くれるの?くれるのっ?〉って言ってますねぇ。
唯:「still」
まだだよぉ、ラッキーくん。そんなウルウルした目で見ても無駄だよぉ・・・
唯:「still、still・・・」
そんなうりゅうりゅした目でじぃいーって見ても無駄だよぉ・・・
唯:「still・・・・」
無駄だよぉ、むだだよぉ、ムダだよぉ、ムダダヨォ、ムダダヨォ、ダヨォ・・・・
ごめん。無駄じゃない/(^0^)\
唯:「OK」
lucky「わんっ」
ハイ、また押し倒されました。
唯:「大きくなったなぁ・・・」
人が伸び悩んでる時に・・・・畜生ぉ
ふ、と腕時計をみると6時過ぎ。まだ時間あるな、電話しよ
Pr・・・・P
充『クォーツ!‼?』
うわ、出るの早っ!声でかっ!
充『クォーツ?どうかしたのか?・・・・・・唯?』
唯:「元気そうで何よりだ。じゃあな」
充『え、ちょ・・・ごめんっ!なんかわかんないけどごめんっ!』
唯:「なんで怒ったかわかってる?」
充『ワカリマセン・・・』
唯:「声でかい、発音悪い、あと『で、で、用件は?』
唯:「・・・(苛)大した用はねぇよ。みんな元気にしてるかなって」
充『あぁ、さっき集会があった。馬鹿やって窓から落ちた奴くらいであとはみんな元気だよ』
唯:「大丈夫かよ、そいつ」
充『あれでくたばるなら所詮その程度だろ』
唯:「手厳しいな」
充『お前にゃ敵わん。たまには顔出せよ』
唯:「もう少し落ち着いたらな。じゃあ」
P
lucky「クゥン・・・」
唯:「ラッキー、俺が居なくて寂しかったか?」
lucky「わんっ」
唯:「可愛い奴・・・」
この部屋を、見られたら俺の持つ‐顔‐は全部ばれるだろうなー
ま、別にばれたらばれたで潰すだけだしいっかー
PP、PP
ケータイのアラームで我に返った。
時刻は7時45分。電話してから30分もボーっとしてたのかよ。
lucky「クゥ~~ン」
唯:「また後でな。ラッキー」
狐のお面を被って足早に部屋を後にした