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第1話「来たぜ蒼学」

俊<おっす!!俺、倉井 俊。今年から高1で、ここ、蒼山学院の野球部に入るんだ。目指すは全国制覇!!


~蒼山学院入学式~


「とうとう来たぜ蒼学!!今日からここで俺の高校生活・高校野球が始まるんだ!」


「ああそうだな。ここの野球部は過去に甲子園に行って、全国制覇したらしいぜ?」


こいつの名前は「天野(あまの) (かい)」。中学からの親友で一緒に野球をやってきた。


「そうなのか!?燃えてきたぜぇ~。海、俺たちでもう一度この野球部に黄金時代を作ってやろうぜ!!」


「相変わらず俊は野球バカだなぁ~。でもそれが俊らしいいって感じだけど♪」


そう言って二人は笑い合い、入学式が行われる体育館へ向かった。


入学式が終わった後、教室へ向かった。この学校は私立なので生徒数は多い方で1学年クラスは6つに分けられる。


俊はE組で、海はB組。教室の階も違うので、授業では学年集会ぐらいでしかなかなか会えない。


校舎・体育館は去年、古かったので建て直したそうで、教室は新しかった。


まず席に着くと俊は周りを見渡し、知り合いを探そうとした。ふと隣をみると、見覚えのある女子を見た。向こうもこちらを見ている。


俊<え~と誰だっけなぁ?あっそうだ!"なつ"だ!「瀬能(せのう) 夏魅(なつみ)」だ!


彼女は、俊の幼馴染で、俊のリトルリーグの試合をよく見に来てくれていた。しかし中学は別々になり、二人は三年間程全く合っていない。


俊<全然変わったな~。けっこう美人になってんじゃん☆胸も結構・・・^^; ってどこ見てんだよ俺。


早速、俊は夏魅に話しかけてみた。始め、彼女は俊のことが分からなかったが、詳しく話すと思い出してくれたようだ。


「やっぱり俊だったのね。さっきから"もしかして俊?"って思ってたんだけど、すごく身長も伸びて大きいから"これは違うなって"思った。小学校の時は私より小さかったでしょ♪」


夏魅<全然変ったわねー。顔もなかなかイケメンになってる☆・・・^^; ってどこ見てんのよ私。


「バカにしてんのか。そりゃ身長も伸びるし、体も大きくなるよ。人間なんだからよぉ。」


「あはは、ごめんね。それはそうと、もしかして俊はここでも野球をやるつもりなんじゃないでしょうね?」


夏魅が当りまえのことを聞いてた。


「当たり前だろぉ。なんか悪いのか?」


俊が聞き返した。すると彼女はこう言った。


「ここの野球部は人数が足りないから、今年から廃部になるって聞いたわ。だから野球ができないかもしれないわよ。」


この話を聞いて俊はその場にがっかりしたように、しゃがみ込んだ。


「俊・・・? 大丈夫・・・?」 


夏魅心配した。すると俊は急に立ち上がって、


「だったら俺が人数集めて野球部を建て直すのみ!そして甲子園へ行く!!それだけだ。」


と大きな声でそう言って元気を出した(?)その時、教室中の生徒がこちらに視線を向けた。


「シー!!声が大きい。みんなこっちを見てるでしょ。まったく・・・はずかしい・・・。まぁそういう所が俊なんだけど。」


と夏魅がいった。


「まぁね^^。」


「褒めてない。まぁ私も手伝うわ。一緒に野球部を建て直して、甲子園に行きましょう。久しぶりに俊の野球姿見たいし。」


ここから全てが始まったのである。

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