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第7話の締め
税は、終わりを持った。
納期限が刻まれ、
数字は、止まる瞬間を持つようになった。
だから、人は待てる。
だから、人は続けられる。
払えば終わる。
終わると分かっているから、
支えることができる。
秩序は、縛るものではなかった。
終わりのない制度が、
呼吸を奪っていただけだ。
終わりを覚えた世界で、
秩序は初めて、息をする。
誰も祝わない。
誰も万歳を叫ばない。
それでも街は、
昨日より、わずかに静かで、
わずかに人の声がする。
税は、世界を守る。
だが、終わりを忘れた瞬間、
人を疲れさせる。
終わりがあるから、
また始められる。
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