表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『納付書を握りしめたまま異世界に転生した男は、期限までに帰ってこれるのか』  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

50/76

シーン6 卓也の観察

卓也は、差し出された帳簿に視線を落とした。


数字は、驚くほど整っている。

行と行の間に、乱れがない。


高所得者。

低所得者。

無収入者。


区分はある。

だが、その先に書かれている金額は――同じだった。


誰も多くない。

誰も少なくない。


帳簿をめくっても、結果は変わらない。

頁が変わっても、数字は揃ったままだ。


(シンプルだ)


計算はいらない。

比較もいらない。

理由を問う必要すらない。


だが、卓也の指が、紙の端で止まった。


(……逃げ道がない)


払えるかどうか。

苦しいかどうか。

間に合わないかどうか。


それらを考慮する欄が、どこにもない。


帳簿は、ただ静かに告げていた。


――同じであることが、前提なのだと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ