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シーン4:納税ログの提示
リムルは、抱えていた書類束の中から一冊を抜き出した。
他の紙よりも薄く、少し光沢のある帳簿だった。
表紙には題名らしいものはなく、細かな文字が浮かんでいる。
「これ、今日の分です」
そう言って、リムルは何の躊躇もなく帳簿を開いた。
ページには、細かい文字が整然と並んでいる。
書き込みは、今もゆっくりと増えていくように見えた。
魔導紙だ、と卓也は直感する。
書いた覚えのない項目が、
まるで当たり前のように記録されている。
卓也は、特に構えもせず、
軽い気持ちで中を覗き込んだ。
その時点では、
まだそれが、
ここまで異常なものだとは思っていなかった。




