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路 金色の星―京海物語(青木家サーガ第2作)  作者: 光闇居士


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1. 泥の中に埋めた、恋と革命の墓標

列車が速度を上げるにつれて、あの批判大会の夜の、燃え盛る松明の光景が、不意に脳裏をよぎった。雷の狂気に満ちた顔、群衆の憎悪の叫び、そして、私の嘘を、自らの嘘で塗り固めてくれた、紅の震える声。

あの事件の後、私たちは、罪人として、農場の最も厳しい場所へと散り散りにされた。梁は石切り場へ、紅は養豚場へ、そして私は、腰まで泥水に浸かる、沼地の葦刈り作業へ。雷の狙いは、私たちを物理的に引き離し、その絆を断ち切ることにあった。

しかし、彼の計算は、根本的に間違っていた。

私たちの絆は、もはや、毎日顔を合わせ、言葉を交わすことで維持されるような、脆いものではなかったからだ。それは、互いの魂の、最も深い場所で結ばれた、声なき誓いだった。

葦を刈る、単調で過酷な労働の中で、私は、何度も梁のことを想った。彼が、石切り場で、その細い腕でハンマーを振り下ろしている姿を。彼の眼鏡の奥の瞳が、どんな思いで空を見上げているかを。葦の原で交わした、あの最後の夜の会話。「いつか、自由な時代が来た時に…」その、はかない約束だけが、私の心を支える、唯一の光だった。

時折、配給の列で、遠くに梁や紅の姿を見かけることがあった。私たちは、言葉を交わさない。視線さえ、合わせない。それが、互いを守るための、暗黙のルールだった。しかし、痩せて、さらに精悍さを増した梁の背中が、まっすぐに伸びているのを見るだけで、私は、彼がまだ戦っていることを知った。俯きがちだった紅が、最近は労働の傍ら一部の同志たちと心身の鍛錬に中国古来の武術「気功」を始めたとの噂がある。ふとした瞬間に、昔のような鋭い眼光で前を見据えているのを見るだけで、私は、彼女の魂がまだ死んでいないことを感じ取れた。

私たちは、沈黙の中で、互いの存在を確認し合い、励まし合っていた。雷の監視の目は、光の中にある言葉や行動は捉えられても、闇の中にある魂の交信までは、見通すことができなかったのだ。

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