『プレスマンと漁師』
漁師たちが地引き網を引いていたとき、大した手ごたえもありませんでしたので、だれもやる気を出しませんでした。全ての網を引き上げたとき、確かに魚は大してかかっていませんでしたが、プレスマンが十本ばかりかかっていました。猟師たちがプレスマンを市場へ持っていくと、結構な値がつきましたので、猟師たちは、しばらく網を引かなくて済みました。
そろそろ生活費も底をつきかけましたので、猟師たちは、久しぶりに網を引くことになりました。この日の網は、結構な手ごたえでした。猟師たちは、大量のプレスマンがかかっていると思い、張り切って網を引きましたが、かかっていたのは、水に濡れて使い物にならなくなった大量の原文帳ばかりでした。
教訓:期待が小さいと喜びは大きい。期待が大きいと悲しみは大きい。