5話 販売騒動
護衛として、男の人と女の人が一人ずつつくそうだ。貴族相手だと、大人数で行くのは、失礼らしい。とりあえずそれぞれの武器を鑑定してみた。
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品名 銀の剣+
種類 剣
等級 D+
耐久 570/570
装備条件 STR40以上
効果 ATK+60 DEF+10
素材 銀、鉄
価値 白銀棒1枚
製作者 キマイラ・アスティーン
品名 鋼の剣+
種類 剣
等級 E+
耐久 320/320
装備条件 STR20以上
効果 ATK+40
素材 鋼
価値 白金貨1枚
製作者 キマイラ・アスティーン
品名 棍棒+
種類 剣?
等級 F+
耐久 150/150
装備条件 なし
効果 ATK+20
素材 木材
価値 大金貨1枚
製作者 キマイラ・アスティーン
お金の価値
白銀棒 1000万円
白銀貨 100万円
大金貨 10万円
金貨 1万円
銀貨 1000円
銅貨 100円
鉄貨 10円
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と出てきた。いくらなんでも高すぎないかと思い護衛の人に聞いてみると、ダンジョン産だとここまで高くならず、これは効果が破格らしい。そんな話をしながら歩いていると、一軒目の家に着いた。ここは、侯爵家らしい。舐められたら嫌だなと思いながら、入ると意外にも丁寧に対応され、侯爵本人もすぐに姿を表した。後から聞いた話だと性格に問題がある人は、いくら優秀でも、成り上がれないらしい。早速商談に入ると、とりあえず一本見せてくれと言われたので渡して何をするのかと見ていると、鑑定をしているようだった。侯爵家ともなると、鑑定士をわざわざ用意しているらしい。そして鑑定士が侯爵に耳打ちをした途端侯爵の顔が変わった。俺が本当に作ったのか疑っているのかとも思ったが、製作者表示があるのでそういうことはなかったようだ。いくらで売るか聞かれたので銀の剣は白銀棒1枚、鋼の剣は白銀貨1枚、棍棒は大銀貨1枚だと答えると銀の剣と鋼の剣をあるだけくれと言われたのでどうせ全部は無理だろうと思い正直に
「銀の剣は250本、鋼の剣は600本あるのですが大丈夫ですか」
と聞いてやると少し驚いた顔をしたが
「もちろん全て買う」
と言われた。驚くことに金額交渉はされず、一括払いだった上に帰りには
「また売りに来てくれ」
と言われ、逆にこっちが心配になった。家に帰って、父のところへ行くと
「早かったな。あまり売れなかったのか?」
と聞かれたので全部売れましたと答えると思ってたより作ってなかったのかと思い勝手に納得しているようだった。そして今日の売り上げを聞かれたので白銀棒310本だと答えるとまたポカンとした顔をしていた。ほんとにうちの父は大丈夫だろうか。ちなみに白銀棒310本というと子爵領の経営費の約3年分に該当するらしい。父は気を取り直して、
「明日王への謁見に行くからな」
といきなり言われた。はいと答えた後、この白銀棒はどうするか聞くと心底嫌そうな顔をしてアイテムボックスにしまっておけと言われた。どうやら見なかったことにしたいらしい。そして俺は明日に向けて準備を始めた。
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次回「謁見と献上」予定
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