13話 父の悩み
読んでいただきありがとうございます。めっちゃ短いです。
今回は少し胸糞の悪い展開があるかもしれないです。苦手な人は読まないでください。すみません
父が頭を抱えているのだがとりあえず無視して今日の結果の報告をしていると急に
「金を貸してくれ」
と頭を下げてきた。どうやら伯爵家になり扱う金額が一気に大きくなったけれど運営にミスってしまったらしい。ここで親孝行な人ならば大金をあげるのだろうが、俺はそんなに優しくない。とりあえずいくら足りないのか聞いてみると白銀棒約1000枚らしい。いきなり100億相当のお金が足りないなんて本当に父は大丈夫だろうか。本当に向いていないんじゃないかとも思う。俺からすれば白銀棒1000枚なんてすぐに手に入る額だが流石にプレゼントできる金額でもない。そもそも1本たりともプレゼントする気はない。そこで俺は初めに父が言った通り、貸すことにし、利息はどうやればたくさん取れるかと考え始めた。相手が父でいつも可愛がってもらっていたのに薄情だと思うかもしれないがこれはこれ、あれはあれだ。商売なんてこれぐらいの精神がないとやっていけない。じゃあ領民に悪いと思うかもしれないがそもそも父がやばくなっても俺が継ぐだけなので全く問題ない。まあやばくなるまでは大変な思いをするかもしれないが。とりあえず利息はどれだけ払うか聞いてみるとタダで貸してよ~と言ってきた。俺はイラッときたので無理やり当主になってやろうか。と脅してやった。当主が代わるには3つ方法がある。1つ目は当主が死んだ場合、2つ目は当主が譲ると宣言した場合、3つ目は王が必要だと判断した時だ。あの王のことだから、精霊セットでも持っていって適当な口実を言っておけばころっと変えてくれるだろう。なんせ他にもいいものがないかという手紙があれから何度も届いているのだ。オークションにも参加したがったそうだが、急な話だったので手続きが間に合わず来れなかったらしい。まあそんな失礼極まりないことを考えながら言っていたわけだが、父がなんと
「当主の座を代わってもう老後の生活を楽しむ。」
と言ってきたのだ。俺は流石にびっくりしてしまった。交渉材料に使っただけで本当に変わるつもりなんて1ミリもなかったのだ。しかし、父はもうその気になってしまったようで、王に報告に行くぞとテンションが上がっている。そこで俺は母に一部始終を話して助けを求めた。しかし母は
「まあ、あの人じゃ領民が可哀想だしあなただったらできると信じてるわ。頑張ってね」
と応援されてしまった。そして何度も押し問答をしたが相手は大人だし言い出したのはこっちだったということです押し切られてしまった。そして、王が止めてくれることを祈りながら謁見の間に行って話をすると
「お前なら安心じゃな」
と言われてしまった。父はどんだけ信頼されていなかったんだろうか。そして家へ帰り書類などを引き継いだ後領地を立て直す計画を立て始めた・・・
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