目覚めのコーヒー
結論から言おう。
めちゃくちゃ目が覚めた!
ストレス社会。
どこもかしこも慌ただしく、人々はいつも時間に追われている。
私もそうだ。
日々、客の理不尽なクレームに愛想笑いをして受け流し、時には謝り、それが終わったと思ったら溜まっている事務仕事。
そして、残業をしてクタクタになって帰宅しても、家で待ってる人も居ない。
趣味の八極拳の形稽古をする体力もなく、メイクを落としてお風呂に入り、パタリとベッドに突っ伏す日々。
朝は限界まで寝ていたいから、いつもギリギリの時間までベッドにこもり、また慌ただしく準備をして会社に出勤する。
そんな毎日を繰り返している。
ある日、同僚がコーヒーに嵌ったらしく、自分でミルを挽いているらしい。
彼女が言うには「ほんの少しだけ早く起きて、眠いけどゆっくりと豆を挽き、出来たてのコーヒーを飲むと目がパッチリと覚めて、その日も頑張ろう!って気持ちになるの!」だそうだ。
「自分で挽かなくても、コーヒーショップでインスタントコーヒーを買って、朝落ち着いて飲んでみると良いよ!」と言っていたので、私も一度くらいはやってみようと思い、昨日の帰り道にコーヒーを購入したのだ。
今朝、いつもよりも30分早く起きて、買ったばかりのコーヒーを入れる。
コーヒーの香ばしい香りに、それだけでたまには早起きも良いものだと、半分夢の世界にたゆたいながら思う。
そして、コップに注いだコーヒーを手に持ち、ダイニングテーブルに向かう。
ふふふ、ゆったりとコーヒーを飲む、久しぶりだしきっとスッキリと目が覚めるだろう。
そんな事を考えながらダイニングテーブルにコーヒーを置こうとした時、半分寝ぼけていたせいなのか。
コトン
コーヒーカップを盛大に倒してしまった!
テーブルからこぼれ落ちるコーヒー。
床に広がるコーヒー。
それを見た時……
目がーーー
ーーー覚めた!!!
ちな、作者のお話では無く、Twitterで「飲むよりも目が覚めた(こぼした写真付き)」的なtweetを見たので、確かになぁと納得して、何となくノリで書きました。
まぁ似た経験あるし、みんなもあるよね?ね?ねっ?!