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本当にできるかな?

作者: みーやん

長くなりました

誤字なおしました2021.5.27 8:31

多分大丈夫?


誤字報告ありがとうございました。

指摘して頂いたことも嬉しいですし、このシステムも素晴らしいですね!

ありがとうございます!

「バーベナ・マラミュート公爵令嬢!

今をもってわたしコモンドール第一王太子との婚約を破棄とする!」


コモンドール王子の堂々とした声が卒業パーティ開始10分前にホールに響いた


ザワザワとしている内容は


「えー卒業パーティで婚約破棄?迷惑ー」

「王子、女の子を腕に抱えてるよー。浮気じゃね?」

「女の子抱えて婚約破棄ってサイテー」

「卒業パーティの開始前とはいえ王族が私物化していいと思ってるならこの国の未来は無いね」

「えっ!バーベナ様フリーになるの?俺にもチャンスが回ってきた?神様マジありがとう!」

「わーサイテー!浮気男だよーないわー」

「抱えてる子って浮気相手だよね」

「わーあの女、俺を捨てて王子に靡いてたんだ…」

「俺との子供ができたって言ってたのに…なんで王子の横にいるの…」

「聞いた?隣にいる侯爵家のブリアード様ったら王子の横のタイニーと付き合ってたみたいよ!」

「あの(タイニー)男爵の彼氏いたよね?」

「王子ってさぁ勝手に婚約破棄とかできるの?」

「あの王子、人を見る目ないよねー」

その他


王子には聴こえていた

震えてきた

物語だと【ザワついた】だが、実際は聞こえる

こと細かに聞こえる!

腕の中のタイニー男爵令嬢は冷たくなって震えている

コレは確実に会場の言葉やバーベナに怯えてるんじゃない!

嘘がバレた人間の怯えた震えだ!!


バーベナを見ると

この子は仕方がないわねぇ

って顔をしてる!

子供の頃からよく見る顔だ…(泣)



バーベナ公爵令嬢はパンパンと手を打って

「はいはーい、

皆様、失礼致しました

この馬鹿達を連れて行きますので、御安心くださいませ

卒業パーティ直前に申し訳ありませんでしたわ

学生最後のパーティを楽しんでくださいませね」

と笑顔で馬鹿5人を連れて会場を後にし、会場内の人間を安心させた

パーティ開始前5分前の出来事であった




ー王城の一室にてー

メンバー:王太子、タイニー男爵令嬢、王太子側近3人、バーベナ公爵令嬢

王太子と側近の両親(new!)


「さて、皆様は何故ここに呼ばれているかわかっておられますわよね?」


何も無ければ、その笑顔は女神の笑顔に見えるが13人にとっては恐怖でしかない笑顔

公爵令嬢の言葉にタイニー以外は平伏し


「申し訳ありませんでした!」


と五体投地する勢いで謝った

それを見たバーベナは


「それは何に対しての謝罪ですの?

何を謝ってらっしゃるのかしら?

主語が無くてはわからないですわよ

まあ、よろしいですわ」


と紅茶と見せかけティーカップに入ったブランデーを1口飲むバーベナ


「さて、まずタイニーね(ニッコリ)

貴方ねぇ現在妊娠4ヶ月でしたかしら?

お医者さまー!

タイニーの診察宜しくお願い致しますわねー」


震えるタイニーをお姫様抱っこで颯爽と診察室に医師は連れて行った

女性医師である

因みに彼女は騎士と共に暇があれば訓練する力持ちであった


「次はー側近3人ね

うふふふふ( *´艸`)

知っておりますのよ3人ともタイニーと身体の関係がございますよね?

側近なのに主の恋人に手を出す?

裏切っていたのよねー

調べておりますわよ」


バサ〜っと100枚以上の写真と報告書

情事に耽る決定的な写真ばかり

慌てる側近3人冷えた目で見るバーベナ以外(侍女含むnew!)


「知っておりますわー

3人とも自分の子供を妊娠してるって思ってらしてご両親にも紹介されておりましたものねー」


側近とその両親9人は青ざめて震えている


「主を裏切る様にお育てされているのデスノネー

スバラシイ教育サレテオリマスノネー」


ティーカップのブランデーが空になっているのに気付いた侍女がブランデーのおかわりをついだ


「さて、スパニエル侯爵様?キーホンド公爵様?シャーペイ侯爵様?

この後、どうされるおつもりなのかしら?」


こてんっと首を傾げるバーベナの目は座っている


「主を裏切りぃー婚約者の令嬢ぅー即ちぃー

ブリタニー公爵家、バセット侯爵家、バセンジー伯爵家を裏切っておりますけどぉー

ご子息がタイニーを連れて来てもぉー婚約破棄されておりませんわよねぇー

息子の不貞を知りながらぁー放置されておりますわよねー

ひと月も!!!!」


震える側近の両親たち

誤魔化して結婚させようとしてた事すらバレている!


「はーい♥ローズマリーちゃん♥(侍女の名前)入って貰ってちょうだい♥」


「失礼します」


と渋い表情のブリタニー公爵、バセット侯爵、バセンジー伯爵が部屋に入ってきた


「お忙しい中、皆様ありがとうございます(3人に対してのみ)

お隣の部屋で話は聴いてらしたでしょう?」


「ええ、勿論。私達の可愛い娘達はこの半年、贈り物もパーティのエスコートも無く

悲しんでおりましたが、そうですか、バカにされていたのですね…」


ブリタニー公爵の顔が怖いことになっている

勿論、バゼット侯爵もバセンジー伯爵もだが


「つもるお話しもございましょうからお隣のお部屋でお話ししては如何でしょう?」


笑顔のバーベナに輝く笑顔で娘の父親たちが


「バーベナ様お心遣いありがとうございます」


というと逃げられないように屈強なマラミュート公爵家の騎士が側近3人とその両親を隣室に連れて行った

そうして娘の父親たちも隣室に入った



「影ー!

隣室の様子を見ておいてねー

お帰りの際にわたくしの好きな焼き菓子セット(令嬢への土産用)と

何故か独身で婚約者の居ない(優良物件)リストと

各婚約者の家の経済状況と資産状況報告書をお土産としてお渡ししてねー」


「お嬢様、了解致しましたー」


心からの笑顔のバーベナに王太子は


「何故バーベナに影が…」


「コモンドール?何を言っているの?公爵家ですし未来の王太子妃には見張りの影もおりますし

助けてくれる影もおりますわよ(笑)

貴方にも見張りの影が常時3人ついておりますわよ

貴方の行動がおかしくなった時に公爵家の見張りの影もついておりますわ

未来の国王ですし、一人っ子の貴方に何かあっては困りますから当たり前ではありませんか(笑)」


挙動不審になる王子に王と王妃は内緒にしていたことが息子にバレて苦笑い


「そうなるとですねー

陛下とお后も王太子の不貞をご存知だったということでよろしいですわね?」


うふふと笑うバーベナの座った目に王と王妃と王子は恐怖を感じた。

獰猛な獣が獲物を狙う目に変わり


「そうですかー

そうですよねー

若い公爵家の深窓の令嬢なんて丸め込めるとオオモイナノデスネー

マラミュート公爵家も王家に馬鹿にされたものですねー

お爺様とお祖母様も馬鹿にされているのデスノネー

ええ、ええわかっておりますわ

影2号〜

お父様とぉー

お爺様とぉー

お祖母様をぉ〜お呼びしてちょーだい!」


「お嬢様、既に扉の前にいらっしゃいます汗」


「わかりましたわ」


バーベナは立ち上がり扉に向かう

その後ろ姿を震えながら王家の親子3人は見ていた

バーベナが扉を開き


「お父様?お爺様?お祖母様?あら!お母様にお兄様!いらしてたのですね!うふふ」


怖い!怖い!娘が怖い!

娘につけていた影9号が


「ハルトさま!

お嬢様が!お嬢様が!」


と恐怖に怯えて報告に来たので取り敢えず影9号が王城の一室の前に行けというので

慌てて出ようとしたら私と影の動揺っぷりにたまたま来ていた両親と家族が何事かとついてきた

久しぶりに王城のプライベートエリアに来たが

その部屋(会議室)にはただならぬ空気を漂わせていた

入りたくない!

ノックしたくない!

怒らすと確実に見たことは無いけれど魔王より怖い娘がいる気がする!

普段は温和で気遣いのできる令嬢の中の令嬢で天使のようなバーベナ

怒らすと生きていて申し訳ありませんと言いたくなる程の恐ろしさ!


影3号が


「お嬢様史上3番目のお怒りです」


と報告してきた!

家族全員が恐怖で怯えた

何があったんだ?

娘に何が、何が!

父も母も動けなくなっている!

息子は逃げ出そうとしている!

妻は倒れる寸前だ!


決意も出来ないまま扉が開いた!

娘は笑顔だが目が座っているし酒臭い!

部屋の中を見ると憔悴した兄夫婦と甥がいる

お前らか!

バーベナを怒らせたのは!


「お父様?入ってくださいませ?

お父様が入らないとお兄様もお母様もお爺様もお祖母様も入れなくてよ?」


前国王夫妻、現国王夫妻、公爵夫妻と揃いましたわね

さあ、報告会と参りましょう!うふふふふ


何故ここで報告会になったのかつらつらと説明と報告しておりましたら

ノックがあり


「バーベナ様…服装のせいで目立っておりませんがタイニー嬢は妊娠5ヶ月でした」


との報告が入りました

確か王子との関係は4ヶ月前からだったハズ

側近の子供かしら?あそこの公爵家の息子?侯爵家?伯爵家かしら?子爵家?男爵家?

もしかしたら、あの商会?近衛騎士?

報告ではこの位でしたけど…

と思考の海に入りかけたところで


「僕の子供ではなかったのか!」


といとこである王子が悲愴に叫ぶので


「どちらにせよ不貞を働いてる癖に五月蝿い!」


と淑女では有るまじき声を出してしまいました


「ねえ、お爺様、お祖母様?

わたくしね、このバカと結婚は吝かではないのですが

子をなす行為は気持ち悪いですわ

身持ちの悪い女性と頻度高く不貞を働いた男との行為なんておぞましくておぞましくて!」


「そうねーバーベナちゃん

気持ち悪いわよねー

義務でも嫌よね〜」


とお祖母様はお爺様を睨みながら仰った

ああ、お爺様も不貞を働いたのですね!

あれ?

何やら王妃も王を睨んでいる!

王よ、お前もか!

お母様だけがキョトンとし、お父様はお爺様、王様、王子を睨んでいる(笑)


心が落ち着いて来たので


「王様?それ相応の慰謝料を宜しくお願い致しますわね

そうそう、卒業パーティも台無しにされましたので、それも何とかして下さいませね」


と笑顔で言ったところ王妃様が頭を下げ


「コモンドールは伯爵位とし臣下と致します!

王太子にはクリフォード殿…クリフォード殿お願いします」


お祖母様がニヤリとし


「バーベナが女公爵として公爵家を継いだら良いわね

クリフォードごめんなさいね?

次期公爵として勉強していたのに次期国王なんて重荷を課して…」


あ!お兄様の次期国王が決定事項になった!


「でジーク(お爺様)?アル(国王)?何か言いたいこと?不満とかありまして?

ハルトはごめんなさいね?」


お祖母様が怖い…

お爺様も王様もお顔が真っ白で震えていらっしゃる


「そうそう、コモンドールはタイニーと結婚なさいなさいね!

頑張って子育てと…貴方には領地は与えませんので文官にでもなって頑張りなさい

手助けは致しません

婚約者が有りながら不貞を働き、大勢の前での一方的な婚約破棄

そんな王族に手を貸そうとは誰も思わないですからね」


「お祖母様…」


とコモンドール伯爵(仮)が床に手をついて落ち込んでいるのを見ながら王妃が


「不貞…浮気はね!心の殺人なのよ!自分の息子であっても許せるものでは無いわ!」


と泣きながら王様を睨んでいる…






この件は国の歴史に【タイニーの乱】として刻まれた

王妃と王太后により浮気男と浮気女には刑が課されるようになった

クリフォード王は夫婦仲が睦まじく国民から愛された

バーベナ女公爵は年下の夫を貰い仲睦まじく公爵領も発展させた

コモンドールの側近3人は廃嫡され信用出来ないとまともな仕事にも就けなかった

側近3人の元婚約者達は幸せな結婚と人生を送ったという

コモンドール伯爵はタイニー夫人の浮気が激しく夫人は子供を置いて男と出ていき事故で亡くなった

100年が過ぎても事故なのか暗殺なのか意見が分かれている


盛り込み忘れが…

所詮、みーやんの作ったものです…

すみません( ΦᆺΦ)

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― 新着の感想 ―
[一言] >王子ってさぁ勝手に婚約破棄とかできるの その後即座に王位に付けば、ぶっちゃけると弑逆すればいける というか王子による王権侵害は反逆の意思ありと取られる事も多く なんで王子はコレに喧嘩売ろ…
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