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時間が戻った令嬢は新しい婚約者が出来ました  作者: 屋月 トム伽
第1章 ブラッドフォード編
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謹慎中だけど結婚式をしましょう

「結婚式?謹慎中にしてもいいのですか?」

「別にかまわんだろう。王都に行かなければいいのだから」



まだ、半年経ってないけど大丈夫なのだろうか。

とりあえず聞いて見ると、オズワルド様はもう起こらないと言った。


「あの半年間の危険は終わったと思うぞ。刻の精霊の干渉もあったせいかもしれんが、リディアの腰の呪いの痕も消えたし、前倒しで終わったのではないか?」


刻の精霊の干渉だけじゃなく、オズワルド様がアリシアをさっさとハメたからもあると思う。


「でも、本当に刻の精霊が私に関わっていたのですか?見た記憶がありませんよ」

「リディアのお化け嫌いは絶対あいつのせいだ」


オズワルド様から精霊の話を聞いても全く実感がない。

確かにあのエルサに転移魔法で飛ばされた洞窟で光を放っていたお化けみたいなのがうっすら見えたけど、意識が途切れてしまいよくわからなかった。


「あの洞窟でリディアが凍死しなかったのは刻の精霊のおかげだ。あいつがリディアの時間を止めるほどゆっくりにしてくれたから、死なずにすんだんだ」

「そうだったのですか…。感謝ですね」

「俺にはないのか?暖めてやったぞ」


そうでしょうね!

目覚めたらオズワルド様がいて、私は裸になってましたからね!


「か、感謝してますよ」

「…あの時は遅くなって悪かった」

「いいんです。来てくれたから…」


珍しくオズワルド様はしおらしかった。

破壊されたアレク様の宮も帰る前には一度は見たけど凄まじく破壊されていた。

残された壁や床には闇が残っているのか、所々黒くオズワルド様の怒りが残り香のように染み付いていたのだ。

私がいなくなっただけであれほど怒る人はきっとこの人以外いないと思ってしまった。


そして、レオン様の誕生日パーティーも無くなった。

レオン様は王都から離れ、辺境の任地につくらしい。

アレク様を通じてだが、私達二人に謝罪はあった。

随分反省しているらしい。


「一週間後に街の教会で式を挙げるぞ。ドレスも出来上がっているから問題はない」

「はぁ、わかりました」


そして、待ちきれないオズワルド様は本当に一週間後には人を集め教会で式を挙げた。


教会で真っ白のウェディングドレスでオズワルド様と夫婦になる誓いをした。


オズワルド様は、綺麗だ、と満足気で微笑んでいた。

私はオズワルド様の正装の方が私より素敵だと思った。

白は似合わないと言って、さすがに黒い色は避けたけど、白に近いグレイの正装はどこかのモデルのように素敵だった。





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