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時間が戻った令嬢は新しい婚約者が出来ました  作者: 屋月 トム伽
第1章 ブラッドフォード編
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謹慎と弁償

「皆様、失礼なことを言ってしまい申し訳ありません」


オズワルド様が牢から出され、王宮の一室に集まり、アレク様とヒース様、それにお父様に謝罪した。


「だから、大人しくしてなさいと言ったであろう」


お父様は呆れていた。


「お父上、リディアは俺の為にしたことです。どうぞお許し下さい」


オズワルド様にまで謝罪させてしまった。

今さらながら、どれだけ余裕がなかったのか情けなくなる。


「オズ、お前はしばらく謹慎だ。王都にはしばらくは入ることは認めない」


アレク様がオズワルド様に書類と一緒に突き付けた。


「どれくらいだ?」

「2ヶ月後の俺とフェリシアの結婚式までだ。俺の宮の弁償もしろ」


オズワルド様は書類に目を通すと弁償の金額に聞き返した。


「四分の一になっているぞ」

「…レオンが弁償を申し出た。ウィンターとバーンズとレオンとお前で弁償するんだ」


あのレオン様が自分から申し出たことに驚いた。

もしかしたら、反省しているのかもしれない。


「でも、四分の一でも金額は結構ありますよ」


横から書類を覗くと、桁はまあまあ、ある。


「あれだけ壊したからな!今は住めん!」

「…す、すみません…」


アレク様、トゲがありますよ。


「金ならある。借金のかたにとったノートン元男爵の邸を売る」

「売れますか?」

「しみったれた邸だが、内装を変えて、家具もつければ付加価値がついて高く売れるだろう。場所も王都中心ではないが、貴族街にはあるから買い手はあるはずだ」


どうやら、家具も全てではないが、ブラッドフォードの使ってない家具も使うようで、資金の見通しはオズワルド様の中では出来上がりつつあるようだ。


「オズワルド殿、良ければこちらからも多少は金の準備はしますが」


お父様も私の為を思ってか、援助を申し出たが、オズワルド様はキッパリ断った。


「お気遣いありがとうございます。しかし、資産はまだあります。破産することはありませんのでお気遣いなく」


まあ、金貸しもやって手広く金を稼いでいるみたいだし、それにオズワルド様なら腹黒いから破産するようなバカはやらないだろうと思う。


オズワルド様は出された書類に署名し、これで賠償が決定した。


そして、数日後、裁判所で陛下やアレク様、裁判官や審議官等が見守る中オズワルド様の処罰が言い渡され、私達は魔法騎士団に見張られながらブラッドフォード邸に帰った。




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