表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時間が戻った令嬢は新しい婚約者が出来ました  作者: 屋月 トム伽
第1章 ブラッドフォード編
90/144

闇に包まれる 10

いつの間にか着ていた服も乾いており、服を着るがよく見たらボロボロに見えた。

所々少しずつ切れている。


「オズワルド様、外はどうなっていますか?風の音も聞こえません」

「小屋を薄い闇で包み込んでいるから外の様子は見えんだろう。誰か来ればわかる」


そしてオズワルド様の言うとおり、人がやって来た。


「オズワルド様!開けて下さい!リンクスです!」


小屋から出るとリンクスにヒース様に魔法騎士達がいた。

どうやら、リンクスが山小屋に案内をして来たようだった。


「リディア様!ご無事で何よりです!」

「ごめんなさい…リンクスにも心配をかけましたね」


リンクスの側に行くと魔法騎士達がオズワルド様を囲んだ。


「ブラッドフォード公爵様、ご同行願います」


驚いた。何故オズワルド様が連行されるのか。

そして、オズワルド様はこの状況に何も言わなかった。


「オズ、不利な状況を作るなよ。アレク様がすぐに出すから」


ヒース様が何を言っているのかわからない。

ただ困惑してしまう。


「待って下さい!どうしてオズワルド様を連れて行くのですか!?」

「リディアさん、落ち着いて下さい。あなたは王宮で一時保護します」

「そうじゃありません!オズワルド様が何をしたのですか!」

「…アレク様の宮を破壊しました」


一体いつ!?

私がいなくなった後何があったというのか!

魔法騎士はヒース様の言葉を補うように付け加えた。


「…レオンハルト様の殺害未遂の疑いもかかってます」


殺害未遂!?

オズワルド様を見ると全く気にする様子もない。


「ヒース、今なら転移魔法も使える。さっさと王宮に連れて行け。…リディアは丁重に扱ってくれよ」

「わかった」


そして、転移魔法でオズワルド様は連れて行かれた。

連れて行かれる時に、王宮で待っていろ、と私に一言残して消えた。

その顔に焦りも何もなくいつも通りだった。


「リディアさん、ご無事で何よりです。心配しました」

「…すぐにオズワルド様を解放して下さい」

「…オズは悪いようにはしません」


そして、私はもう一人の転移魔法が使える魔法騎士とヒース様と一緒に転移魔法で王宮へと連れて行かれた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ