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お昼ご飯は家で食べたい  作者: くじらの抱き枕
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はじまりのまえ

初投稿です。温かい目でみてください・・・。

どこで間違えたのだろう。

そんな疑問が心の奥底からごぽりと、湧き出る。もう既に何度も何度も何度も、考えた。身勝手で子供っぽい、我儘な。

無意味な問い。

もしーーーもう一度やり直せるなら、そんな無理なことを何度も思い描いて。けれど、もう、やり直すことができたとしても駄目だろうという、息を止めたくなるような確信があった。

「一緒に飛ぼう?」

この世の輝きを光を拒否するように濁った生気のない瞳が私を見つめる。高校生になるまで、同じクラスだった。ただ今日ここで偶然出会っただけの女の子。

「ねえ、ほんとに・・・」

死ぬの?

そう問う前に腕を掴まれた。引っ張られるまま、コンクリートの地面から足を離し、2人で空を飛ぶ。

翼をもたない私達は飛べないなんて分かりきった事だから。飛ぶ、なんて一瞬のまやかしでしかなくて、宙に解放されただけで重力に抗えない私達は、ただ落ちた。

(あ・・・雲が1つもない)

びゅおお、と耳元で風がうなる。白い遮りのない、ただただ蒼い空と、泣いている女の子を視界の隅におさめたまま。酷く遠くで死を告げる音がした。





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