新規のエルフ達と面会
エルフ達とメグミを会議室に呼んで、状況の確認をしている。
今回は、【ディアトリマ】牧場の責任者のララリアについては、参加をしていない。
当分の間、牧場の経営と運営に専念してもらうためでもある。
私、メグミ、秘書長のヴェロニカ、秘書のアリエル、秘書のエクセリオン、そして、メグミの秘書のサエルミアも出席している。
ホブゴブリンのゴブコは、別室で取次ぎやスケジュール調整などの仕事をしている。
新規加入で、所属の確定していないエルフも、六名参加している。
エルミア(エルフの宝玉)は、ポーション作りと料理が得意。
エフィルロス(なごり雪)は、医者。教育者。
ガラドミア(輝く宝石)は、ポーション作りの得意な看護師。戦士。
グローリエル(黄金娘)は、医師。商売についても専門的な知識あり。
アイグノール(炎の先端)は、錬金術を学んでいる。
イングロール(不動なる者)は、医師。教育者。戦士。
「集まってくれてありがとう。エルミアどうだい?もう村には慣れたかな?」
「はい。だいぶん慣れてきました」
「そうかよかった」
「最近は、エルフ用の食事をつくったりもしています。ポーションもつくりたいのですが、まだ設備が整っていません」
「なるほど。そうなんだ。じゃあ、エルミアどうしたい?」
「ポーションづくりの設備を準備したいですわ」
「そうかい。ポーションづくりの設備を準備して欲しい。エルミアありがとう」
「じゃあ。エフィルロスはどうだい?慣れてきたかな?」
「八ツ・・。ハイ。慣れてはきています。ただ・・、ちょっと、ゴブリンさん達が気になります。」
「そうなのかい?」
「ゴブリンさんが、暴れていたりと教育がされていないことが、少々目立ちます。そして、ホブゴブリンさんにも、教育の必要性を感じます」
「そうかもしれないね。この前、緑ゴブリンについては、【威圧】をしているので、大人しくなっていると思うよ。ゴブリンは、ホブゴブリンに進化することが分かっているので、進化をさせるために、【ディアトリマ】討伐もしている」
「そうですか。少し治安も悪くなっていたので、心配していました。解決するために、学ぶための教育施設も必要かと思いたのですが・・」
「そうなんだね。学校などの教育施設も必要になるかもしれないね。その時は、エフィルロスにお願いすることになるかもしれないね」
「ありがとうございます。お役に立てるようにいたします」
「それでは、グローリエルはどうだい?慣れてきたかな?」
「そうですね。私は慣れてはきていますが、この村では、エルフ達の能力が全然発揮されていませんね。」
「確かにそうだね。言いたいことはわかったよ。では、どうすれば、エルフ達の力が発揮できるかな?」
「まずは、紙工場とポーション工場を建設しましょう!病院や薬局も必要ね。そして、農業や農園や牧畜も開始も可能です。私は、この村で商売もしたいと思っています」
「そうか。それはいいことを聞いた。どうすれば、それらを可能にすることができるか教えてくれないか?」
「紙工場とポーション工場は、アイグノールに任せれば済むんじゃない。病院や薬局は、私やエフィルロスやイングロールでも可能なんじゃない。農業や農園や牧畜は、ララリアに任せればいいのよ」
「そうか。そのようにしたらいいかもしれないな」
「私もできるだけ、村が発展するように協力するわ」
「ありがとう。グローリエル期待しているよ」
「では、アイグノールはどうだい?慣れてきたかな?」
「はい。だいぶん慣れてきました」
「グローリエルから、紙工場とポーション工場の話も出てきたけど、どうかな?」
「別に、錬金術の研究をさせてくれるなら構いません。紙工場とポーション工場の開発は手伝いますが、管理運用については、片手間なら問題ありません。」
「なるほど、そうなんだね。紙工場とポーション工場もつくってくれるけど、錬金術の研究が一番したいのかい?」
「はい。研究施設をつくって、思いっきり錬金術の研究をしたいです」
「わかったよ。紙工場とポーション工場ができれば、好きなようにしれくれて構わない」
「ありがとうございます。では、紙工場とポーション工場の建設準備を進めます」
「では、最後に、イングロールとガラドミアはどうだい?慣れてきたかな?」
「はい。もう慣れました。」
「我々は【ディアトリマ】討伐に、ご一緒させていただきました。そこで、ゴブリンがホブゴブリンに進化することを確認できました。それにより、この村の現状をさらに把握することができました」
「そうですね。まずは、緑ゴブリンさん達をホブゴブリンさんに進化させる必要がありますね。労働人口の増え方が少ないので、労働力としては、ホブゴブリンさんを主力とするのが最適ですわ」
「そうだね。ありがとう。今は、ホブゴブリンに進化させるのが、重要かもしれないな。まだまだ、【ディアトリマ】の討伐もしなければならない。当分の間は、そちらの方に注力してもらうのがいいのかもしれない」
「エクセリオン。君は、秘書をしてくれているが、エルフの戦士でもある。当分の間は、【ディアトリマ】の討伐の手伝いをしてくれ」
「はい。わかりました」
「アリエルは、今のまま、ヴェロニカを手伝ってくれ。ヴェロニカの大変さが分かったと思う」
「はーい。かしこまりました」
「メグミはどうだい?何かあるかな?」
「今日は、良い面談でしたワ。皆の方向性が見えて来たわネ。サエルミアちゃんと一緒に、支援させてもらうワ」
「私も協力させていただきます」
サエルミアも、控えめに発言をしてくれている。
エルフ達は、自分自身でも方向性を決めてくれている。
仕事では、本人達の意思も重要なのである。
これに伴い、『領地経営』がドンドン進むことになる。