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領地経営クエスト  作者: 小説クエスト
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ヴェロニカを連れてエルフの里へ

 エルフについてもドワーフ同様に、なかなか来てくれないので、エルフのヴェロニカを連れてエルフの里に行くことにした。


「まぁ、そんなに全部が上手くいくワケないしな。こっちからエルフの里に行けばいいか」


「そうね。そうするのが一番いいかもしれないワ」


 妻のメグミもそのように思っているようだ。



 エルフの里の警備は、外敵に対して、非常に厳重になっている。

 このように、常に慎重なところも、エルフらしいのである。



 一度、ヴェロニカとヴェロニカの妹をエルフの里に送迎したことがあった。

 それは、ヴェロニカと一緒にエルフの里を飛び出した、妹のアリエル(高貴なる娘)を送るためである。


 その時も、エルフの里へ行く道中で、大概な目に遭っている。

 普通の冒険者程度であれば、エルフの里にたどり着くことはできなかったであろう。

 普通の怪我で終わるレベルの損傷ではないからだ。


「あれって、腕がちぎれていたな・・」



 ヴェロニカ達は、人間の生活をする為に、自由都市のコルテスへ出て来たのだが、幼いアリエルがホームシックにかかってしまったのだ。

 エルフの里へ送迎のような命知らずの依頼は、どの冒険者も嫌がる仕事となる。

 そこで、冒険者をしていた時に、私のチームに依頼が入ったのだ。


 その送迎中に、翼人フォークマンのアルフォンスとも知り合いとなり、魔王討伐にも同行してもらって仲間となっている


 翼人フォークマンの部族と仲良くなれたので、かえって良かったのかもしれない。

 スピードとパワーもあり、前衛としては申し分ない。

 普通に空が飛べることも、他の亜人と比べても有利な部分である。


 めぐり合いや出会いなども大切な要素となる。




 エルフの里で、ヴェロニカの妹のアリエルと別れることになったが、ヴェロニカについては、またもや親とケンカをして、やはり家出をすることになってしまっていた。



 それからは、ヴェロニカはエルフの里に戻っていないようなので、もう8年近く時がたっている。

 小さかったアリエルは大きくなっていることだろう。




 エルフの里には、ヴェロニカを送り届けたこともあり、【テレポート】で、すんなりと行くことができる。

 ただし、一人で行っても、正門からは入れてくれないかもしれなかった。

 もちろん、防御壁となっている防御魔法をブッ壊して、エルフの里に入ることも可能だが、そんな無粋なことをしては元もこもない。

 ヴェロニカの家出の件もあるので、この事も一緒に片付けなければ、新しい仲間を勧誘することも難しいのかもしれなかった。



 今回の同行者は、メグミとヴェロニカとなる。

 交渉事については、メグミとヴェロニカに任せた方が、すんなりと行く可能性も高い。

 たとえ人任せと言われようとも、結果を残すことが重要となるからだ。



「ヴェロニカ、魔法やセキュリティーの解除を頼む」


 エルフの里の正門に着くと、ヴェロニカに魔法などの解除の依頼をした。

 エルフ以外で、今まで来たことが無い者が近づくと、攻撃魔法が設定されているからだ。


 このことを知らない人間や亜人が来てしまうと、レベルが低ければ、一発アウトとなる場合もある。


「了解。もうすぐ解除できるわ。それと、門番さんもこちらを見ているわ」

「門番さーん、ちょっと開けてくれなーい。お願ーい」


 ヴェロニカが、攻撃魔法の設定解除と門番を呼んでくれている。

 エルフの門番が、ヴェロニカを確認すると、大きな正門せいもんが「ギィギィギィー」と開いた。

 ヴェロニカと門番は知り合いだったようだ。


「久しぶり、ヴェロニカちゃん」


「リチャードさん、お久しぶりです」


「それよりも、ケガは無いか?」


「こちらは、大丈夫ですよ。それとも、何かあったのですか?」


「いやいや、長老達が魔法などのトラップの効力を上げてしまってね・・」


 知り合いのエルフの門番と色々と話をしている。



 後で聞いた話だが、どうも最近は、魔人などの襲来もあるようで、さらに攻撃魔法と防御魔法やトラップが強化されているようである。

 強引に行くと、結構危なかったのかもしれない。



 エルフの里もかなり大きいようで、世界樹については、正門からだいぶん奥の方に見えている。

 どうも20㎞位離れた所に、世界樹と呼ばれる巨木がある。

 世界樹は、300m位の高さもある巨木なのだ。

 巨木である世界樹を中心に、半径20㎞位の塀に囲まれているのがエルフの里なのだ。


 大きくはないが山があったり、谷があったりもしている。

 森林に囲まれているエリアと住宅のエリアなどもあるようだが、自然と調和した感じとなっている。

 幻想的と言うのがピッタリの里となっている。



 門番に、ヴェロニカの親とエルフの長老に会えるよう依頼をしている。

 メグミの書簡が届いており、門番も状況の把握はできているようだ。


 そして、ヴェロニカの家族が実家におり、すぐに会えるようだった。


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