休日の日曜日に散策デート
メグミが色々と言い出したので、日曜日は、散策デートをすることになっていた。
「日曜日は、散策デートでいいのネ」
しっかりと、事前の確認をしてきている。
「あぁ、約束だ」
「やったー。約束ネ♪」
しっかりとした、したたかな女なのだ。
大人の女性と言ってもいい。
出会った頃から比べると、全然違ってきているのかもしれない。
森林伐採の状況確認と、昔の国境砦までの道路をつくる為の経路確認の仕事もある。
拠点の村から北西のヴィエラ山脈を越えた所に、海のような大きい湖があるようなので、現地確認をする仕事もあった。
また、隙を見て、エルフの里で、エルフの勧誘をしようとも思っていたのだ。
やるべきことは、いっぱいあるが、仕事のついでにデートにしておけば、それはそれで問題ない。
一番の問題は、メグミの機嫌が悪いことなのだ。
実際、メグミが怒り狂うと、全ての業務がストップする。
破壊行為をされれば、今の村なんかは、簡単に吹っ飛んでしまう。
それだけは、避けなければならないことなのだ。
土曜日は、しっかりと現場確認をしており、やるべきことはしっかりと終えている。
気分転換をすることも、仕事の一つなのだ。
ユニコーンに乗って、ランスロット達が伐採した木の確認をしている。
幻獣のユニコーンは、空を駆け抜ける飛び、あっという間に旧の国境の砦まで到着している。
構想の経路の地図を見ながら、イメージと重ね合わせる。
「うん。流石だ」
上手い事、トンネルもつくらずに、道路ができるルートになっている。
「このまま、任せても大丈夫だ。問題ないな」
メグミは、ユニコーンから眺める幻想的な風景に喜んでいる。
大自然をしっかりと味わっているのだ。
高速移動をしていても、その目はしっかりと大自然を見ている。
「いい景色ネ」
「あぁ。そうだね」
胸をギュッと押し付けてくるが、それはデートなので仕方が無いこととしている。
別に、メグミが嫌いなワケではないし、見た目もお世辞抜きに、キレイで可愛い。
ただ、女の本性を見てしまうと、色々と別の事を考えてしまうだけなのだ。
女は、単純ではないので、厄介な生き物だと。
昨日のような行為のあった次の日は、特に機嫌がいい様子だ。
その辺りについては、分かりやすい。
ユニコーンはゆっくりと旧の国境の砦の付近を旋回し、拠点の村へと戻って行く。
そのまま、北東の湖の視察をする為だ。
絶景のヴィエラ山脈を通り過ぎ、海かと見間違う位の湖が見えてきた。
どうも大きすぎて、全貌がハッキリと見えない。
遠くから見ているが、海かどうか判別が難しいくらいなのだ。
「ドワーフのドクからは、ここ湖だと聞いている」
「確か、マザーレイクとか言っていたかな・・」
【索敵スキル】を使いながら、その湖に近づく。
周囲10㎞以内に、敵は存在しないようだ。
ユニコーンから降りて、湖の水をなめてみる。
「しょっぱくない」
やはり、湖だったのだ。
ふと見ると、靴を脱いで、メグミが湖に入りだした。
「丁度いいワ」
さらに、着ていた服と下着を脱ぎ、裸となっている。
「ちょっと泳ぐワ」
あっけに取られていると、その場で泳ぎだした。
ボーと見ていると、メグミは、やはり美しいと思うようになった。
出っ張るところは出っ張って、引っ込むところは引っ込んでいる。
すごくスタイルもいいのだ。
そして、黒い瞳や黒い髪も愛おしい。
【索敵スキル】の範囲を15㎞まで広げるが、特に敵はいない。
幻想的な雰囲気に、私も飲まれてきた。
「誰もいない所だから、いいか」
そして、服を脱ぎだしてしまった。
湖で泳ぎたいと思ったのだ。
すると、メグミが近寄ってくる。
お互いが引かれ合い、自然に絡まっていく・・。
そして、唇を重ねるてから、お互いを求めあっていく・・。
湖で、愛し合う行為をしている。
無防備で、生まれたままの姿だ。
愛し合う二人だから、仕方が無いことだ。
そのまま、時が流れていく・・。
【索敵スキル】で、15㎞の所に敵らしき、存在を確認した。
情事はすでに終わっていて、お互いにゆっくり服を着る。
ユニコーンに乗り、大きな湖を一周することにした。
どうも、この湖の周辺には、リザードマンが多く住んでいるようだ。
リザードマンの集落をいくつも発見している。
そして、ネコ人、イヌ人、ウサギ人、キツネ人、タヌキ人の集落も見つけている。
この湖の水は、亜人の命の水のようなのだ。
夕方になり、拠点のコテージに戻ることにした。
メグミは、ユニコーンに乗っている最中、ドンドンすり寄ってくる。
「まぁ、こんなこともあるか」
ある程度の視察は終わっている。
別に、ずっとサボっているワケではないのだ。
明日は、拠点の村付近の道路部分になっている木を整備して、王都で売却し、軍資金にする。
そして、明後日、エルフの里に行ってみよう。