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領地経営クエスト  作者: 小説クエスト
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全体会議

 全体会議をすることにした。


 今は、全体で20名のメンバー構成となっている。

 私、メグミ、ウォーレン、ランスロット、アルフォンス、ヴェロニカ、ルーク、ゲンゾウ、フィガロ、ランドルフの初期メンバー10名。

 ドク、ショーティー、ハッピー、パフィー、ヒッキー、ノッカー、スタッフィー、ニフティ、スイフト、ギャビーのドワーフ10名。


 もちろん、ユニコーンとグリフォン、ゴブリン達68名は除かれている。

 ドワーフが、全員入っての会議は初めてだ。


 村に会議室が完成したようなので、そこを利用している。



「集まってくれて、ありがとう」

「ちょっとした、報告と相談がある」


「ハイ」


「王都で、木材の売却益で、金貨400枚ある」


 まず、王都の木材の売買で、金貨400枚を儲けたことを報告している。


「ヴェロニカ。配ってくれないか?」


 そして、皆の士気を上げるために、各自に給金として、金貨1枚を渡した。

 エルフのヴェロニカが、一人一人のメンバーに配ってくれたのである。

 金貨1枚は、日本円で換算すると100万円位となる。


「給金については、現状、月金貨1枚となっているが、開発事業が成功すれば、成果に応じて給金を上げることにする」

「もちろん正式な役職などが付けば、別手当を出すことになる」

「ヴェロニカ、議事録を記録しておいてくれないか」


「わかりました」


 エルフのヴェロニカは、完全に秘書扱いである。

 決めなければならないことや、個々の問題が多すぎて状況の把握できず、訳が分からなくなることが想定される。

 しっかりと、問題の整理・整頓をしてもらう秘書として、ヴェロニカは最適だった。

 昨日、拠点の村に戻ってから、今日の段取りもしてもらっている。



 給金については、これだけのメンバーが揃っているのだ。

 役職手当を出したところで、他の国などから引き抜きで動かれれば、給与面では完全に負けてしまう。

 早く、人財に相応の給金を支払いたモノだ。



「現在、この村では生産活動の準備もできておらず、軍資金となるモノが木材しかない」

「そこで、ある程度まで木材を売却したいと思うが、皆はどう思う。意見が欲しい」


「ハイ」


 ヴィエラ山脈の麓には、森林が多く、昔の国境の砦やブルージュまでの道路をつくるのならば、その森林を切り開くこともあるので、ある程度までは売却しても良いのではないかと言う意見が多かった。

 ドワーフ達は、早く自分達の技術を役立てたいと考えており、人財とお金の重要性を説いている。



「昔の国境の砦までは、道路を通さなければならない。まずは、拠点の村から砦までの伐採に着手して、木材を売ることにする」


 これで、ゴブリンの仕事が大量に発生することになる。

 ゴブリン達は、上手くしゃべることもできないので、ゴブリン1・ゴブリン2・ゴブリン3のような数字で名前をつけられている。

 さすが、ランドルフの感性だ。


 いくら、ゴブリンが68名いるからと言って、開拓と伐採と開発を同時にするのは難しくなる。

 「麓の村から、人員を雇うのがいいのではないか?」と言う話となる。



 ここで問題となるのが、賃金と休みの関係だ。

 やはり、休日は必要となる。

 指導者階級については、自主的に休みを取ればいいが、労働者階級については必要となるだろう。


 基本は日曜日を休みにしてはいるが、勇者一行は別に日曜日を休みにしなくても、各自勝手に働いている。

 自分のやるべきことが分かっており、自分のやるべきことが終われば、ちょっとした休みを取る。

 冒険者が、ダンジョンの中にいる時に、休みの日なんて言っていたら話にならないのだ。

 そして、戦争の進軍中や戦闘中に休みの日が取れないのと一緒だ。



 労働者階級は、基本給を低くしたり、日給や時給にしたり、休日出勤の場合は、休日手当や時間外手当をつければいいという話となった。


 この世界の兵士見習いの給与でも、月に銀貨10~12枚位となる。

 日本円で換算すると月給10万円~12万円位だ。


 ヴィエラ山脈の麓の村は、日々の生活をするにも苦しい、貧しい村となっている。

 時給として、銅貨3枚でいいのかもしれない。

 1日8時間働けるのならば、銅貨24枚となる。

 日本円で換算すると日給2,400円位だ。


 20日間働くことができると、銀貨4枚と銅貨80枚となる。

 日本円で換算すると月給4万8千円位である。

 ブラックな労働条件かもしれないが、いきなり給与を高くしすぎてしまうのも、後で問題が出てくる。


「技能が高い人物や見込みのある働き者には、時給や日給を上げることが良いのではないか」

 との話となっている。

 人は評価されることによって、やる気になったりもするからだ。


 麓の村には、189人住んでいる。

 ただし、老人や子供などが多くなっている。

 少しでも、拠点の村に来てくれる人を増やして行くことにする。

 こちらには、ちゃんとした仕事が、多数用意されているからだ。



 このような報告と相談をしてから、各メンバーからの報告と課題、対応方法について話し合いをしている。

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