ドワーフの歓迎会
リリパット山脈のドワーフの鉱山から、何回か【テレポート】をして、ドワーフ達を新しく建築中の村へと連れて来ている。
私とメグミ、幻獣のユニコーン、獣のグリフォンの4名。
そして、ドク、ハッピー、パフィー、ヒッキー、ショーティー、ノッカー、スタッフィー、ニフティ、スイフト、ギャビーのドワーフ10名で全員だ。
「ただいまー」
「あら。お帰りなさい。お疲れ様でした。皆様もお疲れ様でした」
ヴェロニカが対応をしてくれている。
「ドワーフ達も一緒なので、色々と昼食などの準備をしてくれないだろうか?」
まだ、昼間であったので、新しい村にいる者達で、昼食をつくって、全員で食べるように取りはからっている。
「あと、ギャビーは料理人のようだから、ヴェロニカ達と協力してくれないかな?」
嬉しいことに、今回ドワーフの料理人であるギャビー(おしゃべり)がメンバーに加わっている。
「ギャビー。ドワーフ料理が食べてみたい。ついて早々なのだが、ドワーフ料理をつくってはくれまいか?」
着いて早々だが、料理人であるギャビーのドワーフ料理を中心にして、昼食の準備をするようにリクエストしている。
「はい。わかりました。ドワーフ料理をじっくり味わってくださいね。ドワーフ料理では、肉料理がメインとなりますよ。」
「材料は、ここにあるもので、なんとかやってみるわ」
ドワーフ料理は、豪快な肉料理が多かったのだが、ビールにもよく合う。
「これは美味い。ビールにもよく合う。もう、宴の準備をするように伝えてくれ」
「了解いたしました」
ヴェロニカは、返事をすると準備に出かけてしまった。
一口食べて、歓迎会の宴と称して、昼間からビールや酒などを飲みながら、語りあうことにした。
「乾杯!」
「乾杯!」
「まだ、夜になっていないですが、これはこれでいいもんですな」
ウォーレンは、宴を止めることはしなかった。
宴はやはり、仲間達の為に、とても重要な行事と言えるのだ。
もちろん、ドワーフ達の紹介もしている。
「まずは、男性のドワーフから紹介をする」
「ドク(先生)は、内政についてのエキスパートだ。内政の先生として、しっかりと言うことを聞くように」
「ハッピー(ごきげん)は、建物を建てることについて詳しい。建物のことはハッピーに聞いてくれ」
「パフィー(ふくれた)は、武器や防具が作れる。材料があれば、ドンドン武器もつくれるぞー!」
「ヒッキー(にきび)は、製品をつくるのが好きで、一から造って行くこの村に調度いい」
「ショーティー(ちび)は、他のドワーフよりも小さいが、手先が器用で、魔法も強力、何より知性が高い。わからないことがあれば、まずはショーティーに聞いてみてくれ」
「ノッカー(叩く者)は、ワイルドで、ぶっきらぼうだが、鉱山を掘らせたら右に出る者がいない。いずれ鉱山開発をする際に、頑張ってもらう」
「スタッフィー(堅苦しい)は、牧畜や鉱山探しや鉱山掘りも得意なので、興味のある人は話を聞いてもらいたい」
「次は、女性のドワーフの紹介をする」
「ニフティ(おしゃれ)は、服をつくってくれる。服に興味のある人は、話を聞いたらいいと思う」
「スイフト(すばやい)は、アイテムの作成が得意だ。皮のナメシ、布の作成もできる。この村に早くなじめるように皆協力して欲しい」
「そして、ギャビー(おしゃべり)は、この料理をつくってくれている料理人だ。とてもおしゃべりなので、料理が詳しくなりたい人や話が好きな人は直接話をしてくれ」
「皆、ドワーフと仲良くして、共に村づくりを手伝ってくれ!」
頭を下げて、一致団結できるように、こちら側の紹介もした。
こちらからの紹介が終わると、やはり各自に挨拶をしてもらう方がいいのではと話になった。
各自に自己紹介を兼ねて、急遽ステージを作ってもらい、檀上で挨拶をしてもらうことにした。
早く仲良くなり、町の建築が進めばイイと思っている。
「ワッハッハ」
「乾杯!」
「ワッハッハ」
ドワーフは、酒豪であり、ガブガブとビールや酒を飲み干して行く。
スットクしていた、ビールが無くなり、ワインや酒だけになってしまっていた。
やっぱり、在庫のストックなど、いかに最適の予備を持っているかが大切となってくる。
ちなみに、ランドルフとゴブリンは、壊れた村の方の修理に行っていて、この場は留守だった。
飲んだくれは、酒を浴びる程飲むので、今回は欠席でいいかもしれない。
「ドワーフ相手に勝負をされても困ってしまう・・」
また、二日酔いをされても、まずいので、ペース配分は変えるように促そう。
そんな歓迎会をしている最中、明日の朝から村づくりの相談をしてみようと考えている。
ドワーフのドクを中心に村などの計画をつくり、サブのポジションにショーティーを据えてみるのがいいかもしれない。
私とメグミと参謀のウォーレンとエルフのヴェロニカ、そしてドクとショーティーの6人位で、話し合いの必要があるように思えた。
メンバーも増えてきたので、次は拠点の村づくりに着手する。