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領地経営クエスト  作者: 小説クエスト
33/90

巨大地下ダンジョンのドワーフの長

 最下層にいるドワーフのダンジョンのおさに会いに、巨大地下ダンジョンに入っている。


 サクサクと、次の階へと下って行き、最下層に到着した。


「久しぶりだけど、ずいぶん復興したなぁ。

 グランピー(おこりんぼ)は、元気かなー? 」  


 私は、ワクワクしながら、ダンジョンをクリアーして行っていた。



「前回は、トラップが解除していたから良かったけど、ルークを連れて来ていないからトラップの解除で精一杯」

「お宝は、ルークがいないから、諦めておくワ」


「了解。わかった―」

 

 メグミは、トラップのみをパタパタと解除して、最短で最下層に行けるように行動をしていた。

 時間があれば、問題なく対応できるが、今重要なのは、ドワーフを勧誘することである。



「ジンと申す。一般的には、勇者で名が通っている。おさのグランピーに会わせて欲しい」



 すんなりと、最下層の居住エリアに到着し、警備隊員に、おさのグランピーを呼んで欲しいと伝えたのだ。


「おおー。勇者様では、ございませんか。少々お待ちください」


 応接間に通してもらい、おさと話をする機会を得ることができた。



 ダンジョン内のドワーフのおさは、グランピー(おこりんぼ)と言う名前である。

 その名前のまんま、グランピーは”おこりんぼ”なのだ。


 本来は、おこりんぼで、ワガママなグランピーが、揉み手をしながら、おさの間にやってきている。


「偉大なる勇者様。この巨大地下ダンジョンの危機を救っていただいたことについて、何とお礼を申して良いのかわかりません」


「すでに、大賢者であるメグミ様からの書状をいただき、我々ドワーフの雇用を考えておられるようですね」


「そこで、偉大なる勇者様の為に、優秀なドワーフを揃えております」



 すでに、ドワーフの雇用の話を聞いており、巨大地下ダンジョンの中から、適任者を集めて準備をしてくれていたのだ。


 そう言うと、男性4名のドワーフと女性3名のドワーフを連れて来た。



「ドク(先生)は、とても優秀なドワーフです。きっとお役に立てるはずです」

「ハッピー(ごきげん)は、建物を建てることもできます」

「パフィー(ふくれた)は、武器と防具の作成が得意です」

「ヒッキー(にきび)は、製品開発が得意です」



「ニフティ(おしゃれ)は、服の作成が得意です」

「ギャビー(おしゃべり)は、素材の現地調達もできるドワーフの料理人です」

「スイフト(すばやい)は、アイテムの作成や皮のナメシ、布の作成が得意です」



 巨大地下ダンジョンのドワーフのおさは、一名・一名説明をしてくれている。

 この7人については、すぐに加入してもらえることが約束された。


 ドワーフの予定人員の7割が揃ったことになる。

 巨大地下ダンジョンのドワーフのおさの対応によって、大部分の問題が解決している。

 書状が届いてから、すぐに対応できる優秀なドワーフ達を準備してくれていたのだ。


 さらに、鉱山の方のドワーフにも声をかけてくれているようだ。

 自己紹介をした後、7名のドワーフはパーティーとして一行に加わってもらった。


 怒りっぽい人は、仕事の段取りがいい人なのか、仕事が全然できないか、どちらかにわかれる。

 グランピーは、仕事ができる方の怒りっぽいだったのだ。


 スピード重視になるため、ノロノロしている人がダメなドワーフなのである。

 目の前でノロノロなどのタイミングが悪い渋滞などが起こると、カッと怒ってしまっていたようだ。


 今まで、ドワーフなどについて、しっかりと相手にしていなければ、グランピーも仲間のドワーフ達を送り出すことに反対をしたであろう。

 でも、相手の窮地を救ってあげることなどをすれば、巡り巡って【運】を運んで来ることもある。


 【運】についても、大切な場合もある。

 世の中は、実力社会と思っていれば、痛い目に遭う。

 結構、実力ではなく、【運】次第で、何とでもなることが多い。

 そのため、運気を占うことも流行っているのが現状なのだ。


 ちなみに、神社や初詣も、感謝を捧げ、願掛けすることが目的であり、災いを避ける意味もある。



 そして、巨大地下ダンジョンのドワーフのおさをしっかりとグリップして、何かあれば動いてもらえる人間関係を作っていたことが、今回の勝因となったのである。


 このような、虫の良い話は、そうそうないことを知っておかなければ、大概は失敗をすることになってしまうのだろう。

 ドワーフの国の村のおさのような対応をされてしまうこともある。


 【運】も大切だが、それだけではなく、日頃の人間関係も大切となるのだ。


「人間関係は、一朝一夕では、築くことはできないのだから・・」



 『領地経営』では、【運】も必要だが、人間関係も大切となる。

 人と人との繋がりは、【運】だけで、解決するワケではない。

 どうしても、色々な所での【運】や、一期一会もあって、上手くいくモノとなる。

 最後は、人で決まってしまうことも多い。

 それまで、その人の行って来たことが、その場で最終的に評価されるのである。


 ご都合主義では、そのような肝心の部分は端折られる。

 ホノボノもいいかもしれないが、しっかりと現実を見ることも大切となる。

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