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領地経営クエスト  作者: 小説クエスト
19/90

ゴブリンの特徴

 ゴブリンの特徴について、翼人フォークマンのアルフォンスとエルフのヴェロニカから聞いた内容だ。


 ゴブリンは、力がない。

 ただし、女・子供よりは、さすがに強い。

 普通の男の人間よりも、ちょっとだけ強い位だ。

 武器も使えるゴブリンも多く、人間同様に個体差があるようだ。

 見た感じでは、弱すぎて、それ程の差があるようにも見えない。


「やはり、レベルアップさせたり鍛えても、最前線の兵隊にすることは厳しいようだ」


 攻撃力・守備力・スピード・判断力、そして作戦遂行能力も欠けるらしい。

 残念ながら、色々な種族を比べても、ゴブリンについては、底辺ランクとなる。

 このことは、全員一致の意見である。



 ゴブリンには、何かあった時、町の人達を逃がし、防御に徹する警備の仕事が向いている。

 残念ながら、武器を持っていても、それほど攻撃力が上がるワケでもない。

 守備力については、それほど高くないが、生命力だけは強いからだ。

 つまり、なかなか死なずに、生き残る可能性が高いようになっている。


 ただし、強い敵とまともにやりあったら、ひとたまりもなくやらてしまうだろう。

 盗賊がやってきても、人間ではないので、見た目で避けてくれるかもしれない。


 荷物運びの運搬もできるかもしれないが、人間と比べても集中力がなく、すぐにサボるようだ。


「ゴブリンは悪さもするが、普通に知恵が足りない」


 あまり考えることができず、すぐにバレることをする。

 しかも、衝動的に動き、トラブルを起こす。

 その為、物資に食糧があれば、勝手に食べていそうとも言われた。

 それでは、物資を運ばせる意味が無い。


 ゴブリンは、知恵は足りないが、体を動かすことはできる。

 町の復興の手伝いや土木作業については、しっかりと教え込めばできるようになりそうだ。

 教育によっては、少しはマシになる可能性がある。

 ただし、細かい作業については、どうしても苦手なようだ。


「まったく、使いづらいヤツラだな・・」



 どうも、ゴブリンの中のホブゴブリンと言う種類は、家事などの手伝いができるような者もいるようだ。

 全体的に凶暴で残忍なゴブリンと見られているが、性格的にも違うゴブリンもいる。

 ただし、ホブゴブリンは、種族的なものなのか、進化的なものなのか、そこまではわからないようだ。


 ゴブリンは、組織的に行動をする場合もあるが、連携は取りにくいと言われている。

 部下ゴブリンが、個人・個人に勝手な行動をするからだ。

 ゴブリンの組織の中でもヒエラルキーは存在するようだ。

 ただし、ゴブリンのリーダーになるには、力が強いかどうかで決まっているようだ。

 動物と同じで、弱肉強食の組織体系のようだった。

 知識と知恵を使って、部下のゴブリンを合理的に動かせる統率力のあるリーダーのゴブリンは見たことがないようだ。


 ほとんどのゴブリンは、字が読めない。

 文字を読み書きする習慣がなく、誰も本を読んでいるゴブリンを見たことがないようだ。

 ゴブリンに対して、読み書きができるようにさせるには、教育目的の学校をつくる必要もありそうだ。

 いたずら好きなので、性格や力の弱い教師は、大変な目に遭うかもしれない。

 教育では、舐められたら、教育なんてできず、それでお終いなのだ。

 ここは、軍隊方式のスパルタ教育を施す必要もありそうだ。


 武人の性格のアルフォンスか、獣などの扱いになれているフィガロか、神経の図太いランドルフあたりを教育係にするのがアリかもしれない。



 実際には、教育は最大の贅沢なのだ。

 時間とお金をつかって、学ぶことができるのだ。

 このことがわかっていなければ、教えてもらえる有難さを理解することはできない。

 そのことについて、理解をしていなければ、当然のこととして、習得度などにも差が出てくることになる。

 何でも教えてもらって当たり前なんて気持ちとなっていれば、その人物は絶対に伸びることはない。


 気持ちの部分から叩きなおさなければならない場合も当然に出てくる。

 色々な課題があるのだが、ひとつ飛ばしでは物事は進まない。



 『領地経営』では、どうしても人財や人材が必要となる。


 人財は、特に貴重な財産のような人のことである。

 人材は、貴重な能力を持った、貢献してくれる人のことである。

 人在は、ただいるダケの人のことである。

 人罪は、優秀な人を潰すようなマイナスになる人のことである。



 自己評価では、自分は人材と思っていても、他人の評価では、人在や人罪なんてことは良くあることだ。

 このあたりについては、自己評価が3割くらい高めとなっていることが多い。

 冷静に判断をしなければ、この乖離に気付けないこともある。


 また、頭が良いほど、自分が人財と思い込んでしまうかもしれない。

 でも、現実社会では、脳筋の方が、評価されることが多い。

 組織体系が、脳筋の組織となっているからだ。

 ゴチャゴチャ言わずに、現場や経験重視の体育会系の場合も多いからである。

 トップが脳筋ならば、脳筋組織となることも多い。


 脳筋組織では、少しくらい頭が良いダケでは、言い訳や批判が多いと判断されて、邪魔者扱いされる。

 自分がどのような組織に所属しているか、しっかりと把握しなければ、適正に合わないことをさせられて、使い捨てにされることも多いのだ。



 ゴブリンは、今のところ、人在か人罪である。

 このことは、否定することはできない。



 すべてについて、適材適所が大切になる。

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