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3話 アトレーユ危機一髪! 後編

えー、前回の続きです☆だいぶふざけておりますw

 侍女の手がのびて来たかと思うと、あっという間にアトレーユの騎士服のボタンをはずされる。


「!!??」


 アトレーユが驚いて思わず後ずさろうとするが、他の侍女たちがそれをガッシリと捕まえた。



「ささ♪アトレーユ様のご入浴をお手伝いいたしますわ♪」


「お身体の隅々まで綺麗に磨いて差し上げましょう♪」



 不穏なセリフを吐きながら、何本もの腕がアトレーユの身体へとのびてくる。


 あっという間に騎士服の上着はもぎ取られてしまった。



「こちらは皺にならないように私が片付けておきますわね♪」



 皺にならないようにと言った割に上着を持った侍女は、思いっきりその上着に顔をうずめてくんくん匂いを嗅いでいる。



「ひぃっ!いやっ大丈夫だ!私は風呂は一人で入るからっ!」



 いつもの騎士としての威厳はどこへやら。アトレーユは若干声が裏返ってしまった。


 迫ってくる侍女たちにどうすることもできず、浴室の隅へと追いやられていく。


 そんな逃げ惑うアトレーユに対して、鼻息を荒くした侍女たちは寒気がくるような笑顔を浮かべ、手をアトレーユの方へと伸ばした。



「さあ、そんな邪魔な服は全て脱ぎ捨ててしまいましょう♪」


「なんなら私たちとイイコトをしてもよいのですよ?」


「朝までお付き合いいたしますわ♪」



 とんでもないセリフを吐きながら、今度はアトレーユのシャツに手がかかった。


 何人もの侍女がシャツをはぎ取ろうと力をこめる。



「やめっ……あっ……!」



――バツンッ……ビリッ!!――



「「「あっ!!」」」



 ついに柔らかい薄手のシャツが、引っ張る力に耐え切れずに破れてしまった。


 ボタンもはじけ飛び、アトレーユの胸元にあるサラシが丸見えである。



「どどどど、どうしましょう!!」


「私は破っていないわ!あなた達が力を入れすぎなのよ!」


「なっ!なにゆっているの?!あんたもめいっぱい引っ張っていたじゃないの!」


「なによ!私のせいだっていうの?!」



 服を破いてしまった侍女たちは、責任を押し付け合うために、ものすごい剣幕で罵り合っている。もはや目の前のアトレーユの事など見えていないようだ。



(チャンスっ!)



 取っ組み合いの様相を呈してきたので、アトレーユはこの隙にこっそりと浴場から抜け出そうとした。



「あ!!アトレーユ様!!」



 侍女の一人がアトレーユの脱走に気が付くと、すぐさま皆の鋭い肉食獣のような視線がギロリと向けられる。



 (ヤバイ!!見つかった!)



そのおぞましい視線に振り返ることもせず、猛ダッシュをするアトレーユ。まるで猛獣にでも追いかけられている草食動物のような素早さである。



「アトレーユ様お待ちになって!!もっと触らせてくださいまし!!」


「どちらへ!?お風呂がまだですわよ?!あぁ~~~まだその裸を見てないのにっ!!」


「なんならここで待っておりますわ!朝まで私を抱いて~~~~~!!!」



 女性達の猛アタックに、アトレーユは涙目になりながら、部屋を飛び出し、廊下の向こう側にあるキャルメ王女の居室へと逃げ込んだ。



――バタン!!ガチャッ!!――




「はぁ、はぁ、はぁ…………はア~~~~……」



 深いため息をつきながらそのまま床に座り込んだ。


 もはや立ち上がる気力すらない。



「隊長?一体――っ??!」



 護衛騎士のガノンが、いきなり入ってきたアトレーユに声をかけるが、その姿に驚愕し言葉を失った。


 他の騎士アトスとセレスもなんだなんだとやってきて、同じくアトレーユを見て驚きに声を上げた。



「え!隊長……その恰好!」


「一体何があったんですかっ!!」



挿絵(By みてみん)



 アトレーユの着ているシャツは破れ、サラシに巻かれてはいるが美しい胸元が丸見えである。まとめてあった艶やかな銀髪も乱れ、その白い肌に劣情を煽るように流れ落ちている。


 そして彼らを見上げるその顔は、頬が赤くなり、煌めく紫の瞳には薄っすらと涙が浮かんでいた。



挿絵(By みてみん)



挿絵(By みてみん)



「いや……ちょっと……貞操の危機が……」



――ガタンっ!!!――



 アトレーユのその言葉に、ガノンが無言で剣を抜き、キャルメ王女の私室から飛び出そうとした。



「ガ、ガノン!待て!!」


「くっ……!止めるな!!麗しい我らが隊長を襲った、不届きな奴らをこの手で成敗してくれるっ!!」


「……いや、そうじゃない……俺も行く!お前についていくぞ!天使のような隊長を襲った悪魔を、ただじゃおかないっ!!」


「仇は絶対にとって差し上げますからね!隊長!俺たちに任せてください!」



 何か思いっきり勘違いをした護衛のガノン、アトス、セレスはアトレーユとキャルメ王女を部屋に置いて、うおぉぉぉぉぉぉ!っと部屋から飛び出していった。




 しかしその後、アトレーユを探していた侍女たちに捕まり、自分たちが身ぐるみを剥がされることになるのであった。



「あっ……そんなっ……い、いくらなんでも、衆人環視で裸は無理っ!」


「く……女子に服を脱がされるなどっ……」


「わっ!そ、そこは触っちゃダメだから――――――!!」


お読みいただきありがとうございました(*^-^*)


護衛3人衆の挿絵・・・いらんかったかもw無駄に描いてしまった・・・w

アトレーユばっかり描くから、違うキャラも描かないとな~と思ったのですが、力の入れ具合の差が歴然w


ほら、やっぱアトレーユさんのお色気な絵って気合はいるし?( ̄▽ ̄)

むしろひん剥かれた護衛3人衆の挿絵のがよかったか・・・・w


そんなこんなで次回以降もドタバタ劇でお送りいたします☆( *´艸`)

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