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第114話:ただの詠唱のつもりだったんですけどね!

 さて、リリーと合体して魔法少女(女神)になったけど、合体しても力は1なんだね。

 そのかわり、魔力が異様なほど多いよ。


「リリーって、もしかしてクックさんよりも魔力が多いの?」

『だね~。ま、私は攻撃魔法は全然使えないから、宝の持ち腐れだけどね~』

「今はその魔力がありがたいね」


 私がやろうとしてること。

 凄く単純な思いつきだけど、魔力変換と吸収を使わずに、今ある魔力だけで余裕で出来そう。




 空高く舞い上がって下を眺めて見た。

 撤退は上手く出来たみたいで、オークさん達が最前列になって攻撃を受け止めてる。

 地面に何人かの兵士さんが倒れてて、動ける人達が助け起こして後方まで運んでる。

 オークさん達は……。


 視線を移すと、ちょうど敵の攻撃を受け止めてた。

 相手は骨だけの馬に乗った骨の騎士、私が知ってる名前でいうと、スケルトン、だったかな?

 そのスケルトンが、尖った大きな針みたいので突撃をしてるみたい。


『あの武器はランスっていうんだよ~、サクヤっち。騎士同士がすれ違いざまに突き刺したり、防御が固い盾兵を突破したりする武器だね~』

「オークさん達は大丈夫かな?」

『どうだろ~? 相手もスキル使ってるみたいだし、そもそも、そのオーク達って、サクヤっちを守るときに力を発揮するって言ってなかった? ま、大丈夫っしょ』


 大丈夫っしょ……て、不安しかないけど。


 そんなことを思ってると、今まさにスケルトンが黒いオーラを纏って、オークさんに突撃をしてきてた。

 それを受け止めたオークさんが、衝撃波と共に後方に3メートルくらい地面を抉りながら吹き飛ばされて止まった。

 大丈夫なのかな?


「ぐふっ! やせ我慢でHP1で耐えてやったぞぉぉぉ!」


 ガクっと片膝をつきながらそんなこと言ってるし。

 ランスを受け止めた盾は真っ赤になって煙だしてるし……。

 うん。ダメみたいですね!


「リリー! 特大魔法いくよ~!」

『りょ~かい! 魔力制御は私がフォローするね~』


 魔法のロッドに変化したシャイニングソードを頭上に掲げる。

 1人づつ回復してたんじゃ間に合わない。だったら、戦闘領域の全体を回復しちゃえばいいんだよ。

 リリーはサポート、ヒーラーのエキスパート。それに、オーバードライブしている今なら余裕で出来ちゃうはず!


「聖なる光! この大地を照らして皆に癒しの祝福を! オールフィールド・リジェネーション!」


 アニメで見たことある魔法をそのまま言ってみた! 前半部分の聖なるっていうのは今私が考えた!

 詠唱みたいなこと言ったほうがカッコイイじゃん?


 ロッドから天高く光が打ち出されて、上空の不気味な色の雲を霧散させて、その光が大地に降り注いで、その領域に居た皆が光に包まれた。

 そう……皆。敵味方問わず。

 えっと……敵さんまで回復させちゃうかも?

 とりあえず、下に降りよう。





「なんだこの光は? 傷が治っていく……」

「致命傷を負った奴等も傷が消えて起き上がってきたぞ!」


 着地すると、その周囲は突然降ってきた光でちょっとした混乱状態だった。

 死に掛けてた人達も突然の完全回復だし、予告なしだったから、まあ、仕方ないね。

 で、敵さんの方はというと……。


 スケルトンナイトが光に包まれて、苦しそうに暴れまわった後、光に包まれたまま消滅しちゃった。

 それも、単体じゃなくて、効果範囲の敵が皆だよ。

 敵部隊、全滅。


『サクヤっち……何? 今の?』

「えっと……全体回復魔法……だよ?」


 敵さんは死んじゃったけど。


「ギルドカード、説明をみせて」



 【オールフィールド・リジェネーション】


 聖属性の全体回復魔法。

 光に包まれている間は、継続的な回復の恩恵が得られる。

 回復効果はギガヒール以上。(死んでなきゃ即座に回復)


 注意。

 戦闘領域全体なため、敵も味方も関係なく回復させちゃう。

 ただし、闇属性の者には回復ではなく、クリエイトで作り出された聖なる光で大ダメージ。

 特にアンデットやスケルトンなどの闇属性不死族なんて、聖なる光に包まれたら……即死ですよ。


『サクヤっちのクリエイトって、時々なんかちょっと怖い……』

「うん……私もそう思うよ」



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