第3話ー本田家の食卓10分前っ!!
『グツグツグツ‥』
鍋の煮える音。
湯気がたつその下には、温かそうで美味しそうなおでん。
「母ちゃーん‥まだ食っちゃダメなんですか?」
本田家の末っ子‥三男の健人がつぶやく。
ここは桂ハイツ・201号室。
見かけはどこにでもあるボロアパートだが、内装は意外と広く、綺麗だ。
「まだダメよーっ、美甘と玲が帰ってきてないじゃない」
エプロン姿の母親‥美幸が、おたまを拭きながら言う。
「成長期の腹の減り方は尋常じゃないんですよー‥
お願いですぅ美幸サマっっ」
「オカンに何言ってもムダだろ、
てかお前が生まれる前からこーゆールールだったんだ、
諦めろチビ健人」
長男の圭介が携帯をいじりながら現れる。
「圭ニイには関係ねえっ!」
「ウルセー彼女できたからって調子乗んな」
「ッバ!! バカっそのこと言うなっ禁句!!」
「たでーまーっ」
「あ 美甘姉帰ってきたぁ」
健人がチャンネルをパチパチ回しながら言う。
「おかえりー」
「おけーり 冷凍ミカン」
「圭ニイは何年その美味しいニックネームで呼べば気が済むんですかぁ」
苦笑いを浮かべながら、
美甘が自室へ入る。
「母ちゃんっもう腹が減って飢え死ぬよおー!タスケテ」
ジタバタする健人。
「飢え死ねチビ健」
「死なねえしなっ」
途端に起き上がり、膨れっ面の健人。
「あと玲だけね」美幸が鍋をかき混ぜる。
そしてスプーンでスープをすくい、味見。
「ただいマリモォ〜♪」
二男の玲二が帰ってきた。
グダついてます‥OTL泣 4話も家族ネタになると思います´`b← 読んでくださる方がいるだけで光栄です><★